ゴルゴ１３（152）を読んだ。

「プロのカメラマンは射撃がうまい。その逆もまた真なり。」
というセリフがあって、へー、と思った。
射撃の経験があるわけではないですが、
（プロカメラマンでもない）
確かに思い当たるところがある。

特に鳥など生き物を撮るときなどは、
標的の探索、捕捉、接近、行動の予測が必要だし、
遠距離から撮るときなどは
撮影場所の調査、設定、気象条件等の情報収集など
万全の準備をする。

そして何時間でも粘って、
訪れた一瞬のチャンスに
息止めて、バン。


(2009/3/22)

外形的な行動だけみると
「手に持つものが違うだけ」です。ほー。
ただ、作用の及ぶベクトルはずいぶん違います。

外形的行為と作用のベクトルという点では、
先日面白いテレビ番組を見た。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（蔡國強ウェブサイトより）

火薬を扱った芸術作品を世界中で展開している蔡國強が、
被爆地広島で行った自身のパフォーマンスについて、

自分の行為はある意味では、原爆をもう一度落とすようなものかもしれない。
という趣旨の発言をしていた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　 （蔡國強ウェブサイトより）
火薬の使用、爆発、轟音、閃光、なるほど外形的には、
兵器による破壊と類似した行為。
被爆した人や遺族の方の中には強いストレスや嫌悪を覚える人もいるかも知れない。

でもベクトルは真逆に向かっています。

そしてこの発言、（あくまで控えめにしておられたけど）、
自分の作品が原爆に匹敵しうるインパクトを持ちうる、という主張に
とるのは深読みのしすぎだろうか。

世界をひっくり返す作用を持ちうる、と。
おー。

再放送やってたらぜひ見てね。

未来への提言 現代美術家　蔡國強 〜火薬アートに込めた平和への思い〜
http://www.nhk.or.jp/bs/teigen/2008.html#200903282210

蔡國強 (さい・こっきょう）http://www.caiguoqiang.com/
The Earth Has Its Black Hole Too:http://www.caiguoqiang.com/shell.php?sid=2
Black Fireworks:http://www.caiguoqiang.com/shell.php?sid=2