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from: caminoさん

2010年10月14日 09時42分57秒

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「アフターダーク」を読んで

村上春樹がノーベル文学賞に選ばれるかが毎年話題になるが、この人の小説読んだことなかったので、毎年蚊帳の外。日本の小説は観念的、情緒的、内面的描写の比重

村上春樹がノーベル文学賞に選ばれるかが毎年話題になるが、この人の小説読んだことなかったので、毎年蚊帳の外。

日本の小説は観念的、情緒的、内面的描写の比重が重く、反面ストーリー性に乏しいという印象があるので、あまり読んだことがないのです。宮本輝や宮部みゆきも、確か1冊くらいしか読んでいない。イマイチ刺さらなかった。

しかし、食わず嫌いは時間とともに恥に変わるという思いに至り、チケットを買う感覚で、一冊図書館で借り出して読んでみました。たまたま在庫があった「アフターダーク」。

「アフターダーク」は、人生の暗闇の話。生きてると、そこかしこに口を開けている暗い落とし穴の話だな。中途半端な大学生だった自分に重なる部分は多い。登場する大学生の男「高橋」が、ジャズミュージシャンの道に見切りをつけて、「本気で法律の勉強をして、司法試験を目指す」と言い出したのにはびっくりした。そういうのわかる。

まあ、悩む時期なんだろうな。
なかなかうまくいかないもどかしさもあった。いや、まだあるし。
映画や本もたくさん摂取する。

例えばサリンジャーを読んだなら、ドストエフスキーに取り組むべきと思うし、そしたらオースターが気になるはずだ。しかしトルストイや、ましてや聖書なんかにかかずらわってる時間と能力は普通ないし、いきなりニューヨークに移住するわけにも、普通はいかない。

タランティーノのセリフ回しが気に入ったら、エルモア・レナードを読むべきと思うが、原文にあたるまでは、ちょっとできない。

ウィル・スミスが良いと思えば、まずアシモフ読んで、ハインラインも読んで、しかしクラークには挫折してもしょうがない。

そういう名作巡りと、素晴らしい翻訳者巡りをしつつガンガン年を重ねて、気づくと青いことも言ってられない状況になる。で、ぼくも法律でも勉強するか、となった。

そうやって悩む時期を通り(抜けて?)今に至るが、村上春樹は読みませんでした。だからっていうのもスジ違いかもしれないが、例えば作中の「高橋」が村上春樹の小説にハマるかというと、ちょっと疑問、というのが今のところの正直な感想。オサレ過ぎる。ちと軽い。

でもまあ、さらっと読めてしまうし、世界中で翻訳されてるわけだから、ほかのも読んでみようか。チケットを買っておく。

みなさんは読みました?
暗闇の中「高橋」には光が見えた。それは「マリ」との約束です。約束があると生きていける。たとえかたっぱしから反故にしたとしても。

だからさあ、感想書いてアップして下さいよ〜。
参加者大歓迎です。読書会みたいな感じ?憧れません?
チケットは安い。

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from: caminoさん

2010年11月01日 02時03分48秒

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「Re:Re:「アフターダーク」を読んで」
回し手がイマイチな長縄跳びに飛び込んでくれてありがとう。友に感謝しない日はありません。ホントに。

YouTubeで英語訳をちらりと見て、ああ英語のが違和感ないのかもなと思いました。ムラカミワールド。

ぼくには妹がふたりいますが、「ぴたっとした感じ」という記憶というと、ひとりとは一度くらいはあるのかな、と思います。なかなかに難しい。家族の問題は。

アル・パチーノがセント・オブ・ウーマンで「I'm in a dark」と悲嘆にくれるシーンがあるけど、そういうとき、絶望に片足突っ込んでるようなとき、メールなり、電話なりできる人がいると救われる。あるいは記憶を燃料にし、約束を道標にすれば進むことができるかもしれない。まあ、こういうのは運かもしれない。

これでも絶望しそうになったこともあるし、救われたこともある。だから、もし必要なら電話(tweet)してくれ。(フォローも歓迎。全然増えない。@caminoa)

ノルウェイの森も読んでみるつもりです。
縄は回し続けますよ!


> 読書会、素敵なアイディアですね。
> caminoさんの読み、読書遍歴もふくめ、興味深く読ませていただきました。
>
> 参加しようとするんだけど、長縄跳びみたい、
> タイミングがつかめませんで...
> 今さらかもしれませんが、飛び込んでみます。
>
>
> 村上春樹、何作か読んではいるけど、さほど残ってなかった。
> 『アフターダーク』、
> 夜。それぞれの闇、交差。そして夜明け。
> そんな漠然としたイメージ。
> 「高橋」と「約束」...印象になかったなぁと思いつつ、再読。
>
> 夜の街の描写が、好きだな
> (これって翻訳ではどうなるんだろう?デニーズに訳注ついたりするのかな。
> 感覚的にすっと入れるのは、同時代に原文で読める特権だと思う)
>
> わたしは、マリとエリとの姉妹の関係をとりあげたい。
> コオロギの言葉、
> 人間は記憶を燃料に生きていく
> 「お姉さんとほんとに親しい、ぴたっとした感じを持てた瞬間を思い出しなさい」
> マリはその瞬間を思い出した。
> 長かった夜のあとの朝の風景と重なって、ラストは希望が感じられた。
>
> ついつい気になって『ノルウェイの森』も再読。
> あれあれ、こんなだったっけ?
>
> 今回、2作品を読んで感じたのは、
> 喪失感、痛み、闇、わたしたちがどうしようもなく孤独な存在であることと、
> 他者とのこころの通い合いや繋がり、希望と再生。
> 思いのほか、じんわりおなかにきいた。
>
> 独特の言い回し、登場人物の語り口、
> 登場するちょっとしたモノ、音楽、他の作品、
> ムラカミワールド。
> 読者を引き込み、どんどん読ませる力。
> オサレ過ぎる。ちと軽い。そのへんが人気の理由でもあるのではないかと。
>
> 村上春樹からサリンジャーやフィッツジェラルド、
> 『おおきな木』も読んでみよう、みたいな展開になるのも、
> いいことじゃないかと思うんです。
>
>
> 同じ本を読んでも、ひとそれぞれ感じることが違う。
> 自分自身ですら、いつ読むか、どう読むか、で、感じ方が違う。
> 本を読むのって、ほんとうにおもしろい。
>
> 今日はこの雨、本を読むのにもってこいの日。

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