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  • from: consolationsさん

    2011年08月29日 22時43分19秒

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    ショスタコーヴィッチ 交響曲第11番 「1905年」とは

     ショスタコーヴィッチの音楽を聴くに際して、背景となる歴史を知ると、より音楽が理解でき、楽しめます。
     交響曲第11番をただ聞くだけだと、実に陰鬱な曲にしか聴こえません。

     1903年から始まった日露戦争では、ロシアの敗北が続き、情勢の悪化を背景として、第一次ロシア革命が1905年に起こります。
     国内にたまっている階級間の矛盾などを対外戦略で、おおい隠そうとしたニコライ皇帝のもくろみが、崩れ去っていくのです。

     この時期、1905年の1月首都ペテルブルクで、第一次ロシア革命のきっかけとなる「血の日曜日事件」がおこります。
     生活もままならない民衆が窮乏を訴えようと、神父ガポンが主導し、ペテルスブルクの宮殿に向かいました。
     しかし、このデモ隊に対して、皇帝の近衛兵が発砲し、1000人を超える人々が虐殺された事件です。
     
     この事件が、ロシア全土の民衆の怒りをよび、各地で農民暴動が勃発し、軍内部においても 黒海艦隊の水兵が、「戦艦ポチョムキン号の反乱」を起こします。

     こうして、兵士の中にも反乱が広まっていき、ペテルブルク都で、労働者や兵士が「ソヴィエト」を結成していくのです。


     さて、ショスタコーヴィッチの「交響曲第11番」は、この「血の日曜日事件」を題材にしています。
     
     曲は19世紀末および20世紀初めの大衆に親しまれていた労働者の革命歌の旋律がモチーフに用いられ、歴史的事件に関わる労働者の革命歌を交響曲に取り込んだのです。

    第1楽章 「王宮広場」…アダージョ
     1905年1月9日、夜明けの宮廷前の広場の様子を音楽で表現しています。
     しばらくのちにおこる事件を暗示するかのように、曲は、弦の重奏とハープによる痛々しいほどの響きで始まり、暗く重い空気が曲を支配します。
     その後、3連符でティンパニが鳴り、トランペットが悲痛な響きを歌います。
    http://www.youtube.com/watch?v=INE4_7wbfV4&feature=related
    (弱音器をつけたトランペットの響き)

    第2楽章 「1月9日」…アレグロ
     神父にガポンに率いられて、皇帝ニコライ2世に請願書を出しに来た14万にも及ぶ民衆のデモ隊は、王宮の広場で、一斉射撃をうけます。この場面をリアルスティックに描写した音楽です。

    第3楽章 「永遠の追憶」…アダージョ
     血の日曜日事件で亡くなった人々を悼む曲です。

    第4楽章 「警鐘」…アレグロ・ノン・トロッポ
     民衆の怒り=人民の勝利 が表現されています。


     歴史は、学べば理解できますが、現代を生きる我々がこの時代をどうして生きていくか。何が最善の方法なのか、結果は、しばらく先の未来ですし、これは、誰にもわかりません。
     しかし、世界的視野で、国民の幸せのために、最良の道を模索し、その舵を取っていくのが、政治家であると思います。
     
    自分の利益、権力に目を向ける政治屋では、国は衰退してしまいます。

    少しでも良い世の中になってほしいものです。

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