「Re:【取手駅無差別襲撃】」
脳裏よぎる秋葉原　狙われた公共交通…西鉄バスジャック
2010.12.17 14:05

このニュースのトピックス：殺人・殺人未遂

１７日朝、茨城県取手市のＪＲ取手駅前で、自称・住所不定の無職２７歳男が路線バスに乗り込み、女子高生らを次々刺した事件。罪もない人が突然巻き込まれる無差別襲撃事件では、一般の市民が利用する公共交通機関が行き交う駅前やバスターミナルは、多くの人が集まり、ターゲットになるケースも少なくない。

　バスがねらわれた無差別襲撃事件としては、昭和５５年８月、東京都新宿区のＪＲ（当時国鉄）新宿駅西口で、男が路線バスにガソリンをまいて放火、乗客６人を死亡させ、１４人に重軽傷を負わせる事件が発生。男は心神耗弱と認定され、無期懲役が確定したが、刑務所内で自殺した。

　平成１２年５月には、牛刀を持った当時１７歳の少年が、佐賀発福岡・天神行きの西日本鉄道高速バスを走行中に乗っ取って広島県内まで移動。捜査員が車内に突入して逮捕するまでに乗客の女性１人を殺害、４人に重軽傷を負わせた。元少年はその後医療少年院送致の保護処分とされた。
　また、複数の人が被害に遭った事件としては、今年６月、「会社に恨みがあった」とする引寺利明被告（４３）＝鑑定留置後に殺人罪などで起訴＝が、広島市内のマツダ工場２カ所内を乗用車で暴走し、はねられた１人が死亡、１１人が重軽傷を負った。

　２０年６月、東京・秋葉原の歩行者天国には、元派遣社員、加藤智大被告（２７）が交差点にトラックで突っ込み、さらに持っていたダガーナイフで次々に人を刺すなどして計７人を殺害、１０人に重軽傷を負わせた。殺人や殺人未遂罪などで起訴された加藤被告の公判は現在も東京地裁で続いている。事件を機に、ダガーナイフの所持を禁じる改正銃刀法が２１年１月に施行された。