大阪市議会で、大阪維新の会提出の君が代条例が野党全員反対のなかで、可決成立した。
　市立学校の教員は、君が代斉唱の際は、起立して斉唱せよ、これに３回違反した者か懲戒解雇とするという条例だ。
　こんなのは、戦前の、人権無視の軍国主義時代にもなかったものである。まさに橋下のアナクロニズムの象徴とも言うへへきものだ。
　どこの国の国歌でも、国歌が演奏される場合は、起立して表敬するのは、マナ－であるが、斉唱まではしなくても良いと思う。それまで強制するのは人権侵害だし、もし、音痴の奴が調子はずれでがなりたてられたら、爆笑の渦が巻き起こらないとも限らないのだ。これでは国歌斉唱という厳粛な雰囲気が台無しになってしまう。
　誰かが実演しとみたらどうか。
　村上新八

　野田首相が、２６日就任後初めて沖縄を訪問し、中井知事と会談した。会談に先立って、戦没者墓苑、平和の礎、ひめゆりの塔を訪れ、慰霊を行った。その後、中井知事と二人だけで会食したという。
　知事とは何回か東京で面談したてはいるが、沖縄での会談は初めてである。
　会談では、首相は、普天間問題についてのこれまでの曲折を詫び、「普天間解決の道は唯一つ辺野古移転しかない」と述べたが、これは中井知事を説得しようとしたものではなく、政府の確固たる方針を改めて首相の口から伝えたものである。
　自民党の石原幹事長は、「今頃ふらりと沖縄を訪問しても、辺野古についての話が通じるものではない」と批判しているが、い言わずもがなである。
　野田はそんな気持ちは毛頭ないはずで、鳩山のお騒がせの妄言を謝り、お互いに苦しい胸のうちを分かち合うことが狙いであったと思う。しかし、それがきちんと伝わるような話し方でも、説明であったとは、とても言えない会談に終わったと思う。残念である。
　村上新八

　中国の超大国化とそれに伴う軍備の急速拡大、極東での覇権指向により相対的な米国の地盤低下挽回の動きが活発化している。
　中国は、東シナ海、南シナ海を自国の核心的利益の領域として米国がこの作戦領域に入ることを拒否、妨害するために、潜水艦、精密誘導ミサイルなどの配備を進めている。これがA2/ADである。
　米国は、今までは、中国に対する「戦力投射力」つまり、軍事力の見せつけと威嚇的威力誇示の手段として原子力空母を使用してきたが、それが中国軍の「空母キラ－」と呼ばれる新型弾道ミサイルや潜水艦、サイバ－攻撃能力の整備などの「アクセス拒否対策」によって、なし崩しにされようとしていると見ているのだ。
　これに対する対抗措置として、米軍は、対テロからアジア太平洋重視の戦略転換を行い、その具体的対抗策として、「エアシ－バトル構想」を打ち出している。これは、海空両軍が連携を深めることで戦力投射力を高めようとするものだというのだ。
　海空両軍連携などは当たり前のことで、何故今になって、それを持ち出すのか不思議だし、イ－ジス艦群によるミサイル防衛(MD)もあるはずだが、それはどうなっているのかなどの疑問も残る。
　しかし、米中は経済協力、軍備競争、極東での覇権争いの硬軟入り乱れた新しい時代に突入しているなかで、日本はアメリカの同盟国としてどう振舞うのか難しい判断を迫られといるのである。
　村上新八

　

　２４日橋下大阪市長は、自ら率いる維新の会の公約「船中八策」に、憲法９条を国民投票に掛けることを盛り込むと述べた。
　橋下は「日本人全体で９条をどうするか決めねばならない時期に来ている」と述べ、それを国民に決めさせるとし、自分は「国民が９条を維持して、自己犠牲はしないことを選ぶなら、そういうことでやっていけばよい。それなら僕は、この国と別のところに住もうと思う」とまで言ったという。
　橋下は、遂に本性を顕わにしたのだ。戦後７０年近く続いてきた世界に誇る平和国家日本をぶち壊すことを期しているのだ。
　彼のこれまでの一連の言動を見ると、戦前の天皇を神格化した軍国主義に回帰させようとしているのではないか、とさえ疑いたくなる。こんな政治家は戦後の日本には居なかったし、居てはならない政治家である。こんな男は平和国家日本に住む資格はない者として、日本から追放すべきであるる。
　村上新八
　村上新八

　２３、２４の両日１０時間も掛けて、アメリカのデ－ピ－ス代表と北朝鮮の金桂寛第一外務次官との協議は、何の成果もなかったと思う。
　デ－ピ－ス代表は、協議終了後、「北朝鮮の主張を本国に報告し、分析したい」「６ヶ国協議のとば口にも至ってはいない」と述べただけであった。
　彼は６ヶ国協議の議長国である中国の武大偉代表、韓国、日本に会談の状況を報告してから帰国することになっている。
　北朝鮮は食糧とエネルギ－欲しさに、またまたウソをつくのはアメリカも良く分っているはずで、これをどう捌こうとしているか、関心はあるが、結局は、中国が北朝鮮を生かさず、殺さず、暴走させずの「３ず」の責任を持つことしかないと思う。
　村上新八

　４億円もの土地購入問題にからむ政治資金報告書虚偽記載容疑で検察審査会が強制起訴された小沢だが、検事調書の殆どについて、証拠採用を認められなかったことから、どうやら無罪になりそうな気配になってきた。
　これをよいことに、小沢が野田内閣にゴネを付け始めた。
　消費税増全案を撤回して、税金のムダ使いを徹底的に洗い出せば、当初のマニフェストを実施するくらいの財源は捻出できるはずである。それをやらなければ、党を割って政界再編だ、という脅迫めいたゴネ方である。
　税金のムダや施策の優先順位の見直しは、「事業仕分け」という形で鳴り物入りで、一昨年以来何回か行われたが、期待の額どころか、すずめの涙ほどしか出てこなかったのだ。その仕分けには小沢派も参加しているから小沢も知っているはずである。
　それでもなお財源があるというなら、例でよいから具体的に示したらどうか、与党であることは置いても、それを言わずにゴネてみせのは、政治家としても不適格ではないかと思う。
　村上新八

　橋下大阪市長は、大阪市役所の全職員に対して、政治活動に関する詳細なアンケ－ト調査を今月１６日に実施しようとしていた。それは、先の大阪市長選挙で、前市長を応援した職員をあぶりだそうとする目的を持つものとしか考えられない。その結果を市職員のリストラ資料として使おうとしたのであろう。
　この行為は、個人の思想、心情に踏み込むもので明らかに憲法違反であり、弁護士会からの猛烈な批判で、凍結されている。
　これに対して、橋下は「厳しい調査だが、法律に違反したているなら然るべき機関から修正されるル－ルのなかですすめればよい」と述べている。
　橋下は弁護士であるから、それが違法であることは百も承知で実施しようとしたことは明らかであり、戦前の特高顔負けの、呆れた恐喝的所業であると言わざるを得ない。
　しかも、今度は１５０名の職員を対象にパソコンメ－ル記録の調査を始めたという。この狙いもおなじであるが、これは公的な記録であるから違法とまでは言えないが、執拗に職員を脅しに掛けようとしていることは間違いない。
　大阪市民はこのような橋下の蛮行を厳しく監視すべきである。
　村上新八

　中国企業と外国企業との間で、商標権問題でのトラブルが多発してきている。
　iPADがそうだ。
　iPADはアメリカのアップル社が開発した目玉商品だが、この商標を中国企業がいち早く出願登録しており、そのために、アップル社が中国でiPADを販売すると、商標権に引っかかり、無多額の使用料を支払わねばならないというのだ。
　中国の裁判所は、中国企業にこの権利を認める判決を下している。
　自社製品も持たずに、外国企業が開発中の製品名をいち早く商標登録だけしたておいて、発売されたら、その利益をピンはねしようという全く不条理な、モラルもマナ－もないずるい恐喝的な手口である。
　自由も人権も持たない中国では、どんな汚い手口ででも、カネ儲けだけに突っ走るだけが生き甲斐になってしまった感がある。
　情けない国のなり下がったものである。
　村上新八

　民主党は、鳩山、菅の元首相をそれぞれ、外交とエネルギ－のアドバイザ－として役付けしようとしている。
　菅はともかくとして鳩山については問題だ。
　鳩山は普天間問題膠着の責任者なのだ。普天間の移転先が辺野古に決まっていたものを、国外、少なくとも県外への移転を示唆して、沖縄の人を喜ばせておいて、結局、もとの普天間に逆戻りという失態をやらかせ、沖縄県人を怒らせ、問題を膠着させてしまった戦犯だからである。
　要するに、先の見通しも何もなしに、思いだけで約束するという無責人男にアドﾊﾞイザ－の資格などないし、こんな男をアドバイザ－にしたら、それこそ逆効果しか生まないことになるからである。
　民主党の執行部の政治センスを疑わざるを得ない不可思議千万な案であるといわざるを得ないのである。
　村上新八

　中ロ米各国が極東で軍拡競争を始めている。
　ロシアが中国に売却した建造途中の空母「ワリセ－ク」は、搭載ジェット機が着艦する際に必要なワイヤ－製造技術が中国になく、ロシアからの購入を断られて中途半端な状態だが、これも中国の軍備増強をロシアが警戒し始めたためとみられている。
　更にロシアは、中ロ国境防衛の軍を増強しているが、これも中国への警戒の表れであろう。
　ロシアとしては、ソ連崩壊前から弱体化している軍備を立て直すために、NATOと中国への軍事対抗力強化が急務なのだ。
　一方、米国は、軍事費削減のなかで、極東優位の軍事力強化を進め、日中韓の連携での軍事力強化を図ろうとしている。
　このような一連の極東の軍事力バランス指向の動きも、その元凶は言うまでもなく、中国のアジア覇権指向にある。
　中国のこの意図は変わらないであろうから、極東の軍拡競争は続くのであろう。
　村上新八