安倍普三が４月、連合国による戦犯処罰を、歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判とし、戦犯の名誉回復と追悼を目的に１９９４年に建立された「昭和殉難者法務死追悼碑」の法要に哀悼のメッセ－ジを送っていたことが判明した。
　その内容は、「今日の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して、祖国の礎となられた昭和殉難者の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げる」というものであったという。
　戦争で苦しめらた庶民からみれば、東京裁判は騙され続けた我々庶民の報復の意味も大きかったと思うし、昭和殉難者とされる人たちも、心ならずも戦争に駆り立てられて、殺された犠牲者であって、その後の日本復興の礎となった意味は全くなかったと思う。気の毒な殉難者である。
　こういう阿倍の考え方は、あまりに好戦的かつ狂的であると思う。
　村上新八

　何十年に一度と言われるような長雨やゲリラ豪雨は、近時の気候変動によって、今後は異常気象ではなく、通常気象になってくるものと思う。地球温暖化が加速されているからである。
　だから、この８月の西日本を襲った、土砂災害や洪水災害も今後は頻繫化するものと考えるべきである。
　これを防止するためには、その危険区域は分かっているのだから、その区域は宅地化を禁止する以外にはないと思う。
　砂防や土砂止めの防塁を作っても、想定外の災害が発生すれば役には立たないからである。
　１００人以上の命を奪った経験は、こういう形で活かすしかないと思うのである。
　村上新八

　福島第一原発事故前に川俣町に住まわれていた渡辺はま子さんが、一時帰宅した翌日に、庭先でガソリンをかぶって自殺された事件で、福島地裁は、原発事故との因果関係を認め東電に損害賠償を命じた。
　東電側弁護士は「個体的な脆弱さも原因だ」として争ったが、これは認められなかった。当然である。
　想定外の大津波による原発の事故が、すべて東電の責任とは言えないにしても、事故が起こった際の損害の大きさは知っていたはずであるし、そのような大事故に繋がる可能性のある事業を行う以上は、仮に無過失であっても、事業者側が無過失責任を負うのは当然だからである。
　ましてや、同じ位置関係にあった東北電力の原発の損害は些少であった理由が、想定していた津波の高さの違いで、津波防御壁高くしていたことにあった点を考えると、東電は重過失をおかしていたのだから、その賠償責任は重いと言わざるを得ないのである。
　村上新八