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  • from: さん

    2025/10/29 14:06:28

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    【艦艇 航空機】エクラノプラン 1/700 タカラ 世界の艦船

    エクラノプランは、ロシアの地面効果艇の総称です。地面効果翼を利用していますが、国際機関では正規に船舶扱いらしいです。

     旧ロシアは1940年頃から海上高速輸送機関として地面効果に着目、検討されていたようです。1961年に小型の実験機SM-1を制作、200Km/hという高速を得た。同年には岐阜で川崎重工業が地面効果実験艇 KAG-3 の試験を行っています。翌年ソビエトではすぐにSM-2を製作、フルシチョフにデモをしたところ、好評を得て開発が進捗したそうです。
     1966年には、全長約100mの KM (コラブル・マケット:模型船)を作成、最大離陸重量540トン、最大速度400Km/h以上といわれる結果でした。機首後方に左右計8基の浮上用ジェットエンジンを搭載し、幅の狭い低翼配置の主翼と主翼とほぼ同じ幅の高翼配置の大きなV字型尾翼を備えていました。航空機としては世界最大でした。1980年に操作ミスで墜落し、乗員は無事でしたが、KMは一週間後に水没、そのままになっています。

     この開発とは別に、バルティーニ・ベリエフVVA-14 垂直離陸水陸両用機( VVA-14 Vertikaľno-Vzletayushchaya Amfibiya)が、1972年にソ連で開発されています。

     実験機 SM シリーズは構造強度的な事故もありましたが民間利用も視野に入れて開発が進んだそうです。

     1972年、A-90オルリョノクは、同年に製作された SM-6 をもとに開発された(S-21(23)、25、26、S-26) エクラノプランです。機首に2基のターボファンエンジンを埋め込んでKMよりはすっきりした外観でした。推進は尾翼前方に設置された二重反転定速ターボプロップで行いました。水面近くだけでなく、高度3000mくらいまで上昇できたようです。S-21は一度構造材の問題で墜落しましたが、S-23として再建されました。S-26のみモスクワ北西スホドネンスカヤ駅モスクワ海軍海事史博物館で展示中だそうです。

     最も新しい大型のエクラノプランは、1986年に完成したプロジェクト903 MD-160 ルン クラス エクラノプランです。KMとほぼ同規模の機体ですが、尾翼はほぼ水平に取り付けられていました。当時の需要を反映し、機体上部に2列3段のミサイル収納筒が搭載されたミサイル搭載機でした。2機の製造が予定されましたが、1機のみ完成し、2号機は用途変更し救援機「スパサテル」と命名されたものの今も工場内にあるようです。1号機は配備されましたが、1990年代に退役したまま船台に放置されていました。これを博物館に展示する修復を施し、2020年に輸送しましたが、カスピ海を曳航中に座礁、その後翌年にしっかり陸上げして、周辺を展示施設にして安住したようです。配備基地だったカスピスクの南方カスピ海西岸の中央付近アラブリャル(Арабляр)の愛国者公園(Park Patriot, Derbent)にいます。

     このルンクラススエクラノプランも、航空機のような機体にミサイルを6基も搭載したとんでもない姿は、ウイスキーロングビンクラス潜水艦と同様の何かを感じ取れそうです。


    KM の正面視。、、、模型の粗が、、、、



    KMの平面図。
    ボディは結構細いんですね。造船所製なんで、造船用の材料しか使えなかったらしくて、強度不足や重量増があったようです。




    ソ連から現ロシアに変わる頃、財政がかなり苦しくてエクラノプランの計画は、壮大なものからほぼ全部キャンセルされてしまったようです。それでも、実機が残っていて、一部が博物館に保存されているのは素晴らしいですよね。KMは1980年末からカスピ海水深20mに沈んだままですが。。。


    巨大な尾翼、四角い主翼、パワフルな推進浮上力。PAR-WIG を採用したロシアのエクラノプランは、いくら巡航中はエンジン止めてるとはいえ、きっと維持費がすごいことになりそうですね。安定化の肝はこの大きな尾翼の自動制御にあったようでした。


    1990年代はソ連崩壊、各設計局も自ら資金を集めないといけなかったようで、設計局関係者らがエクラノプランのプレゼンに日本にもきていました。でも、、、日本の企業が、しかもこんなの開発できるような大手重工業が、さらにバブル崩壊後に資金投資するはずがないですよね。


    艇体の下面のステップも複数あるんですね。


    PAR‑WIG. (Power‑Augmented Ram Wing in Ground effect)なので、ノズルは上半分だけなんでしょうか?翼端板にもおっきなステップが複数あるんですね。

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