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自然哲学サークル

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  • from: 物理屋さん

    2009年01月30日 11時12分21秒

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    少年よ 真っ直ぐ歩け

    この前、教師の体罰によって中学一年生が自ら命を絶ったという事件を知って、現代社会に対して激しい憤りを覚えました。ここで何より恐ろしいのは、その時のみ同情して次第に気持ちが治まる...それすなわち“当たり前”のこととなってしまうのです。これは大変恐ろしいことです。してはいけない、タブーだとされていることも、実際に起こってしまうとそれ以降抵抗が著しく減少するということです。武士もそのような意味では、人の命を身近に扱うため、気持ちのコントロールが要求されたのだと思いますね(武士道)。

    現代の技術が進歩している様子を見ると、数百年たつと今我々が必死にしていることもいとも簡単にできるようになるでしょう。そのような時代にこそ、現在はさほど重要視されていない「哲学」や「倫理学」のような思考の学問で、モラルについて考えることが大切になってくると思います。

    現代の青少年の問題としてまず挙げられるのが、いじめ。特にネット上のいじめは特にやっかいですよね。
    そんな中、ネットいじめについての対策マニュアルを文部科学省が作成しました。

    http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/11/08111701/001.pdf (PDF)


    当の文科省からは、次のように紹介されています。


     携帯電話のメールやインターネットを利用した、「ネット上のいじめ」が、子どもたちの間に急速に広がっております。こうした子どもたちを取り巻く環境の変化に伴う「新しい形のいじめ問題」への効果的な対応策の検討が急務であるという判断から、文部科学省では、「子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議」を開催し、平成20年6月に、取りまとめ(第2次)を行いました。
     この取りまとめでは、ネット上の誹謗・中傷等発見した場合や子ども・保護者等から相談があった場合の学校としての対応の参考となる「対応マニュアル(例)」及び各学校や地域における効果的な取組に資する「事例集」を作成・配付するとの提言がなされていました。
     これを受けて、文部科学省では、「インターネット・携帯電話でのいじめ等のトラブルに関する学校における対応マニュアル・事例集の作成に関する検討会」を設置し、「ネット上のいじめ」に関する学校・教員向けのマニュアルについて検討し、このたび、「『ネット上のいじめ』に関する対応マニュアル・事例集(学校・教員向け)(PDF:1,143KB)」を作成しましたので、お知らせいたします。

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  • from: 物理屋さん

    2009年01月29日 10時34分51秒

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    インフルエンザ万能ワクチンを開発

    現在日本各地で猛威をふるっているインフルエンザですが、皆さんはお元気でしょうか?
    読売新聞はもうごらんになりましたか?



     いろいろなタイプのインフルエンザウイルスに効くワクチンを厚生労働省研究班が開発した。

     従来のワクチンと違い、ウイルスが変異しても効果が続くのが特徴で、動物実験で確かめた。実用化までには数年かかるとみられるが、新型インフルエンザの予防にも役立つと期待される。

     研究班は、国立感染症研究所、北海道大、埼玉医科大、化学メーカーの日油。

     通常のワクチンは、ウイルス表面をとげのように覆うたんぱく質をもとに作る。接種後、ウイルスが体内に侵入すると、抗体がとげを認識して増殖を阻止する。だが、インフルエンザは、とげの形が異なる複数のウイルスが流行することが多いうえに、頻繁にとげの形が変異するため、毎年のようにワクチンを作り直す必要があった。流行する型の予測がはずれると、ワクチン接種の効果が薄れた。

     研究班は、表面に比べて変異しにくいウイルス内部のたんぱく質を人工合成。それに特殊な脂質膜をくっつけてワクチンを作った。このワクチンを接種すると、免疫細胞が、ウイルスの感染した細胞を攻撃する。

     実験では、新型インフルエンザウイルスに変異する可能性が高い高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1、Aソ連型、A香港型の3種共通の内部たんぱく質を調べ、ワクチンを作製。免疫に関与する人間の遺伝子を組み入れたマウスに接種した後、ウイルス3種をマウスに感染させても症状が表れず、増殖も抑えた。

     ただ、これまでにないタイプのワクチンなので、人間に使って重い副作用が出ないか、慎重に確認する必要がある。同じ仕組みのワクチンを英オックスフォード大も研究中という。

     研究代表者の内田哲也・感染研主任研究官は「人間に有効で安全な量を調べ、一刻も早く実用化につなげたい」と話している。 (1月29日 読売新聞)



    世界は変わるものですね。
    悲しいような、うれしいような...。

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  • from: 物理屋さん

    2009年01月26日 03時11分55秒

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    お知らせ

    毎日100人を超える訪問者に感激しております。
    今回は、私が運営しているもう一つのサークル「SKK自然哲学研究会」のご紹介です。
    このサークルでの書き込みと重なる部分もあるかと思いますが、SKKではきちんと分野別に書き込みが出来ます。
    要するに、ここでの今までの思考の結果が整理されているサイトです。
    「意欲ある学生の教育」を目的としているサークルなので、皆さんにとっては物足りないかもしれませんが、より刺激を求めたい方はSKKのサイトものぞかれることをおすすめします。
    (出来れば併せて入会も...)


    SKK自然哲学研究会 http://circle.cururu.jp/skk

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  • from: 物理屋さん

    2009年01月26日 02時44分22秒

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    日本の文化人類学者

    文化人類学に詳しくなるためにはどのようなことに気をつけねばならないのでしょうか?
    大阪生まれの文化人類学者池田光穂氏はこう言っています。


    素人(しろうと, layman)たちがいう自称「文化人類学」や「比較文化」論と、専門家がいう文化人類学の違いは、自分たちが振り回しているその分野の概念についての批判的検討があるかないかによって決まります。
    素人(しろうと, layman)たちがいう自称「文化人類学」や無手勝流の人類学的経験をもって人類学と自覚されている学問を総称して「自然発生的人類学 Spontaneous Anthropology」と呼んでおきます。
    そして、ここでいう専門家の学問を便宜的に「アドバンスド文化人類学」と呼んでおきましょう。
    私が言いたいのは、素人はアマチュアで、専門家は職業人だということではありません。給料をもらって生活している研究者においても思念が素人の者は存在します。また、初学者である学生においても、プロ顔負けの批判的検討をおこなう人、つまり思念がプロフェッショナルの水準に達した人はおります。

    また「自然発生的」という用語は私のオリジナルなネーミングによるものではありません。

    ブルデュ、シャンボルドン、パスロンという3人の社会学者が1968年の著作において、学問の認識論についての批判的検討を経由しない常識や先入見の延長上に成立している社会学を「自生社会学 sociologie spontane'e 」と呼んで、自分たちの(まさにプロフェッショナルな)社会学的営為と区別して使った用語を、文化人類学に横滑りさせて輸入したものです。

    ■アドバンスド人類学者を指向する人は下記の本を読むことをおすすめします。

    ピエール・ブルデュー, ジャン= クロード・シャンボルドン, ジャン=クロード・パスロン 『社会学者のメチエ : 認識論上 の前提条件』 田原音和, 水島和則訳. -- 藤原書店, 1994.(Le metier de sociologue : prealables epistemologiques: Bourdieu, Pierre, 1930- ; Chamboredon, J.-C ; Passeron, Je an Claude )

    アドバンスド人類学の実践は、超越的な能力を必要とするものでありません。むしろ、単純ではありますが、次のような活動を長期的に地道におこなうことが、アドバンスド人類学を実践したことになるのです。

    つまり他の学問の実践と同じように、

    【i】その分野で鍛えられてきた批判的な認識論的判断(=自己反省的)、
    【ii】他領域におけるその領域における批判的な認識論的判断(=領域外の研究領域の人たちが、その学問領域でくり拡げている自己批判的探究)、
    【iii】人類学の学問的実践に対する他領域からの認識論的な批判(=他領域からの文化人類学への批判)

    ら、を身につけ、つねに自己が寄与していると信じる学問の可能性をつねに刷新してゆく努力を怠らないことです。

    ロバート・マートンもこう言います。
    「社会科学と社会的ディレッタンティズムの大きな相違は、はじめ興味あるアイディアとして抱いているものを体系的に真面目に追求するかどうか、すなわち、学問的に責任をもって峻厳に追究するかどうかにあるという信念」を持てと(マートン1961)。


    文化人類学とその他の科学との違いを正しく意識した上で、文化人類学を学ぶべきでしょう。

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    Ryonuku

  • from: 物理屋さん

    2009年01月26日 02時32分00秒

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    文化の学問

    最近は文化人類学にも興味が出てきました。
    「文化」それは数式を描いたりものを観察したりすることと、比べものにならないくらい長い時間をかけて形作っていくものですよね。そんな文化まで科学的に分析しようとする学問があったなんて驚きですね。「趣味は文化人類学です」なんていうのもなかなか格好いいではありませんか。

    先ず初めに、「文化人類学って何?」という方のために基本知識を見てみましょう。

    ◎文化人類学の定義
    文化人類学は、人類学者と現地の人たちがおこなう、文化の具体的な諸相に関しする知的実践である。この知的実践は、フィールドワークと、その成果である調査報告(=民族誌)の作成からなりたち、それらに関する議論が、人間の他の社会的実践と関連づけるかたちで実現される人間の活動である。

    ◎文化人類学を実践する人たちとは誰でしょう
    人類学者、研究対象になる現地の人たち、という[抽象的な]二者です。この二者の相互作用こそが、(実践可能な)文化人類学の具体的な諸相を作り上げます。(文化人類学入門)


    もう少し詳しく知りたい方のために、基本用語をご紹介いたします。

    phoneme 音素:言語の最小構成要素
    phonemics 音素論:言葉の音の研究
    morphology 形態論:語の構造の研究(生成文法では形態論は一般に語彙論[lexicology]に組み込まれるといわれる)。
    syntax 統語論:文の構造の研究。文法に焦点をおいた研究
    semantics 意味論:語の意味の研究。語彙(lexis, lexicon)を中心にしたことばの分析。
    pragmatics 語用論:言語の用法の研究
    denotation 外延
    connotation 内包
    ethnonym エスノニム:同じ民族の別名
    classificatory 類別的:傍系親族と直系親族を区別しない親族名称体系(←→descriptive)
    descriptive 記述的:傍系親族と直系親族を区別する親族名称体系(←→classificatory)
    culture shock カルチャーショック:異文化に接した時に受ける衝撃
    (身体的および感情的嫌悪、さらには認識論的な嫌悪として表出することがある)
    →xenophobic(異邦人恐怖・嫌悪)
    cultural evolution → 文化進化論
    cultural evolutionism → 文化進化論
    animism → アニミズム
    totemism → トーテミズム
    manaism → マナイズム
    psychology → 心理学(植民地状況における心理学、心理人類学の隆盛と衰退)
    medical anthropology 医療人類学 → 医療人類学プロジェクト
    medical pluralism 医療的多元論
    pluralistic medical behavior 多元的医療行動
    pluralistic medical system 多元的医療体系
    symbolic interactionism 象徴的相互作用論
    Female Genital Mutilation 女性性器切除
    culture of poverty 貧困の文化
    cultural relativism 文化相対主義(cultural relativism)
    ethnocentrism 自民族中心主義(ethnocentrism)
    Health tourism 健康観光
    Thalassotherapy タラソセラピー
    Ecologist エコロジスト
    Envrironmentalism 環境主義
    Ecosystem 生態系、エコシステム
    Fictional tourism(和製英語) 虚構観光、フィクショナルツーリズム
    heritage tourism 遺跡観光(→ 遺跡観光のはじまり、という神話)
    status 地位 (生得的地位←→獲得的地位)
    role 役割
    mechanical solidarity 機械的連帯 (←→有機的連帯)
    organic solidarity 有機的連帯
    divishion of labor 分業
    age grades, age-class, age set 年齢階梯組織
    secret societies 秘密結社
    egalitarianism 平等主義
    hierarchy ヒエラルキー、階層社会
    chiefship, chiefdom 首長制
    caste カースト
    class 階級
    race 人種 (→エスニシティ)
    ethnicity エスニシティ (→人種)
    ethnic boundary 民族境界論
    marriage 結婚
    cross-cousin (marriage) 交叉イトコ(婚)
    consanguine, consanguineal, consanguinity 血縁関係
    exogamy 外婚
    endogamy 内婚
    residential patterns,
    residential types居住形態(→結婚後の居住形態)
    geneological method 親族系譜法
    clan クラン (→ リネージとクラン)
    lineage リネージ (→ リネージとクラン)
    monogamy 単婚
    polygamy 複婚
    bride welth婚資
    bride price婚資
    nuclear family 核家族
    extended family 拡大家族
    berdache ベルダーシュ:平原インディアンの女装シャーマン:“同性愛少年奴隷”というフランス語の語源をもつ点で今日では適切ではない表現。平原インディアンのシャーマンのジェンダー・アイデンティティや、社会的両性具有と超自然的能力の関係について考察されてきた。
    descent 出自
    compadrazgo コンパドラスゴ:ローマ・カトリック教徒における儀礼的両親制。代父母(compadre, comadre)と実父母の関係。
    virtual reality 仮想現実。コンピュータ技術支援によって得られる人工的な現実感。
    cyberpunk サイバーパンク
    armchair anthropologist 肘掛け椅子の人類学者。(思弁的考察に耽る)進化主義人類学者を批判するため、機能主義フィールド派人類学者が用いた蔑称。
    race 人種:人間集団を分断する序列的カテゴリーのあるひとつの枠組(この用語は科学的用語としてはナンセンスではあるが、社会思想的には大きな意味をもたされてきた理由はここからリンクする)
    ethnic group 民族(Minzoku)、民族集団
    world system 世界システム
    violence 暴力[→現代暴力論]
    witchcraft 妖術
    totemism トーテミズム
    syncretism シンクレティズム、(思想や信仰の)混交・習合
    slavery 奴隷
    sociobiology 社会生物学(→リンク先)
    sociology 社会学  (→社会学者)
    society 社会
    modernist anthropology モダニスト人類学 (→授業例)
    postmodern anthropology ポストモダン人類学 (→授業例)
    Chronological table 年表(→文化人類学年表)
    Stare decisis 先例拘束性の原則:一度判決された事件は拘束力をもち将来の同種の事件を判決する時に判断を<法的に>拘束する原則(ギアツ『文化の解釈学1』p.vii)
    scarcity 希少性
    moral economy モラル・エコノミー(<対>ポリティカル・エコノミー)
    survival strategy 生業戦略
    production 生産
    distribution 分配
    consumption 消費
    Neoclassic economics 新古典派経済学
    Marxist ecomomics マルクス主義経済理論
    exchange 交換
    formalist 形式論者(←→実体論者)
    rational 合理的
    mode of production 生産様式
    redistribution 再配分
    reciprocity 互酬
    market exchange 市場交換
    sui generis それだけで独立の、独特の
    ad hoc この問題に特別、独自の(ad hoc)
    post hoc この後で、事後的な(post hoc)

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  • from: 物理屋さん

    2009年01月24日 10時23分26秒

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    おしらせ

    最近、急激に訪問者数が増えてきていることもあって、うれしさのあまり、会員以外の方も会員の書き込みに対してコメントが出来るようにしました。
    今までは、「ほほう、面白いな」と思っても、ただただ見るだけということを繰り返してこられた方も、是非書き込みをして2倍考えることを楽しまれることを願います。どんなに短くてもかまいません。
    会員の皆さん、そして応援してくださっている皆さんが活性化してこそ、このサークルの中にも最高の哲学ワールドが出来ると思います。
    今後も、どうぞよろしくお願いいたします。

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  • from: 物理屋さん

    2009年01月24日 09時41分47秒

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    みなさん、お久しぶりです

    すみません。ご無沙汰しておりました。
    最近は忙しくて、このサイトにはあまり来られませんでした。
    しかし、全く更新されていないのにかかわらず、毎日60人弱の方々が訪問してくださっていることに感激いたしまして、復帰に至りました。

    さて、今回は哲学という学問について考えていきたいと思います。
    まず、信頼度の低いものから早く述べてしまいましょう。
    私は個人的に、自然科学に対して哲学は「より大きなものを相手にする」学問であると思います。第一、森羅万象の真理を求めるわけですから、小さくてはいけませんよね。しかし、その中のプロセスは科学と非常によく似ていると思います。

    また、倫理学からしてみると、倫理学のように「道徳的・倫理的によいものが真理」という考えにとどまらず、そのように人間について深く考えることの意義も、哲学には含まれているでしょう。
    それと同時に、哲学の歴史を眺めると「弁証法的※1(dialectic [英語]Dialektik [ドイツ語]dialectique [フランス語])」のように人生を考えている、むしろ事実そうなっているということが分かります。


    ※1 一つの物事を対立した二つの規定の統一としてとらえる方法。たとえば、「愛は充足と欠乏の統一である」。同一物が対立した規定をもつことは、諺(ことわざ)や伝承文学に、どんなものにも一面的な見方をしてはいけないという戒めとして語られている。ここから懐疑主義者は、何事にも一義的な規定を与えることができないと考えて、「なにも語れない」という結論を導く。ある人にとって甘いものも他の人には苦い。しかし一つの行為が、一面で善であり、他面で悪となると、行為する者は悲劇に陥る。(中略)ヘーゲルによれば、精神に限らず、発展・成長・変化するものには、「他となりつつ同一を保つ」という「対立の統一」が含まれている。発展・変化の限界点では違うものが同じものである。この限界の矛盾性が、数学においては微分に表現される極限点に成立する。グラフ上接点で示される極限点では、曲線が直線に等しい。微分の弁証法的な解釈には、「点の本質的な規定として隣接点との関係が含まれる」という原理がある。もの一般にこの原理を拡張すると、「あるものの本性には他のものとの異なり等の関係が内在する」となる。これは、「関係は実体と同様に実在する」といっても同じことである。ここからさらに、「内的な本質とは多様な関係の集約である」という規定を導き出すと、問題は内なるものと外なるものとの関係という構造に射映される。(Yahoo!百科事典)


    哲学は人間世界における根本的な真理を見いだすことこそ目的ではありますが、実際には今までいくつもの「イズム※2」が湧き出てきては、新たな「イズム」によって否定されるということが繰り返されています。先ほど述べた「考えること自体に意義がある」もこれで少しはご理解いただけるのではないでしょうか。


    ※2 「主義」は中国の史記にも出現するほど古いことばであり、「信じている一定の主張」を意味した。明治前期に英語「principle」の訳語として定着し、その後英語「-ism」の訳語としても使われるようになった。「Principle」を「主義」と訳したのは福地源一郎(福地桜痴)だとする説もある。(ウィキペディア)


    つまり、哲学の探究対象は常に「そのときそのときの時代背景」に大いに影響される、これは【時代が哲学の問いを生み出している】ともいえると思います。

    ここまでお付き合いくださっている方々の中には、「哲学とはなんだかモヤモヤしたものを研究する学問だとは何となく分かったけど、そのモヤモヤがね〜...」と哲学の研究対象の具体例を懸命にイメージされているかもしれません。
    しかし、私はその「モヤモヤ」こそが哲学の対象であると思います。自然科学のように実験や計算だけでは求まらない、そんな心の中に眠るモヤモヤを、理性によって言語として用いているとはいえないでしょうか。それは決して哲学に限ったことではありません。情報工学の世界では、「プログラム」を言語のように扱っていますし、数学や物理学は数式を言語として扱っていますよね。
    言い換えると、「哲学は、現代の現状(時代)を鋭く見つめ、計算などでは表現のできない世界に学問のメスを入れる科学のひとつ」といえます。


    竹田青嗣氏(http://www.phenomenology-japan.com/takeda.htm)はご自分の著書の中でこう述べられています。
    「哲学の本来の動機はつぎの点にある。自分が世間から受け取った習慣的な考え方でものごとを考えると、どうしても自分が苦しく、行き詰ってしまうことがある。そういう場合にはじめて、人間はこの習慣的な考え方に逆らい、それに抗ってものごとを根本的に考え直そうとする動機を与えられる。まさしく哲学は、そういう場合にわたしたちにとって"役に立つ"。そういうときにこそ哲学は、その"何のためにあるのか"という意味をはっきり私たちに告げるのである。」
    『自分を知るための哲学入門』著:竹田青嗣 ちくま学芸文庫

    モヤモヤとした扱いにくいものを科学的な処理を施し言語のように扱えるようにする、そうすることで真に我々の人生に役立つものとなるのでしょう。

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