哲学からズレますが、昨日、実感したことを報告させていただきます。


　とある農村の牧場を訪問。
　ローカル線、路線バス、特急列車、新幹線と乗り継いで
　深夜、東京に戻りました。

　りんごのほかに、柿とソーセージ、ベーコンも
　お土産にもらってしまいました。

　「山の腐葉土の菌を使って発酵させた飼料を使い
　　豚を育てています」と牧場主。

　豚は普通、生後6か月で出荷されるけれど
　その牧場では10か月まで生育するとのこと。
　いずれにしても、短い命なんですね。

　「大切な命をいただいて、自然に帰していることを
　　子供たちに知ってほしい」と体験農業も受け入れていました。

　豚舎に入ると、何頭もの豚が柵にドッと寄ってきて
　大声を上げます。怖いようなかわいいような・・。

　「食」を作る大変さを実感した一日となりました。

「理解」にはつまるところ個人個人、各々の理解しかないという気が最近してきました。よく理解の仕方は人によって異なるといいますが、全くその通りだと思います。
僕は何か「普遍的な理解」というものがあるとなぜか思い込んでしまっていました。既成の解き方や理論を見ているといつの間にかそういうものがあるかのように錯覚してしまいます。それら自体が普遍的であると必ずしも思っていないのに…


結局「理解」しているかどうかは個人の理解体系の問題ではないかと思います。それがどの人も厳密に同じになるということは有り得ないのではないか…？（実際大学の教科書などは書く先生によって体系が異なる。）

過去に生み出された理論も、生み出した張本人の個性や人格が深く関わっていると聞いています。ずばり、その分野に関するその人の「理解」なのですから当然ですよね。

やっぱり「普遍的な理解」は現実には存在しない。ただ「共通認識」は必要なようですね。これがないと学問というか、それに関する会話がなりたたない。

個々の理解体系の共通部分のようなものが共通認識であると了解できるのでしょうか。