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  • from: Ryonukuさん

    2009年03月31日 23時52分34秒

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    道の思想

    物理屋さんが『哲学教室』を始める前に私から勝手ながらひとつ意見をよいでしょうか。

    私は21世紀以降人類は「道」の思想を積極的に
    取り入れてに生きねばならないような気がします。
    近代に人類が頼りにしてきたのは西洋の「理論」的な哲学だったと思います。
    これはおよそ線形思考であり、近頃わかってきたように自然というものは一般に非線形です。

    少々無理のある議論かもしれませんが、私は人類が線形思考に頼りすぎたため、
    本来人類が進むべき、非線形であるはずの「道」からはずれて行ってしまいそうになっているのだと思います。
    具体的に生じた問題が言うまでもありませんが環境問題でしょう。(手あかにまみれた論法だったらすみません)

    西洋の理論に「道」の概念はなかったと思います。「道」には「たどるべき・・・」という意味が込められていたと思います。
    単なる法則や原理という意味を越えています。
    この「道」の思想は、粒子の軌道は計算するに至っていませんが、少なくともこの世のすべての
    モノやココロには「進むべき道」があるということを教えてくれていると思います。

    「人為を廃し自然であることが道に通ずる」
    だそうですが、私は現在ある「人為」つまり「人工的なもの」を一挙に撤去するということ
    を言わんとしているのではなく、あくまで今の状態から「自然であれば」よいのだと思います。
    ここで、注意しなければいけないのは、単純に、元の状態、すなわち自然状態(原始の状態)
    に戻ろうとすればよいと考えるのではない点だと思います。それは結局、「人為」を
    意味するからです。あくまで、精神のレベルで「自然」である必要があると思います。
    それが「道をたどる」ことの意味だと思います。

    具体的には、「無理」をして今ある、
    都市のインフラを破壊したりしてもそれは「道をたどる」ことを意味しないと思います。
    もちろん、人類精神の中の「創作自我」の部分(自我の中でも何かを創作する機能を持つ部分)
    を急停止させること自体、「人為」といわなければなりません。

    「人為」を「人為」によって
    打ち消すのではなく、「自然」に任せるのです。人間精神は何によって活動しているのか?
    いかにも「自分」(人為で)が活動している(させている)ような「気」がしますが、
    それは「気」のせいです(笑)。そして、「呼吸」がその活動を支えていると言っていいでしょう。
    これは中国の「気」の理論で確かわかっていることだったと思います。
    「呼吸」が正常でなければ「精神活動」は正常ではいられません。
    経験はあると思いますが、「呼吸」が苦しいと「精神」は急に切迫したものとなります。
    (呼吸と精神活動が密接な関係があることはそういえば周知の事実でした。)
    道教と気功は密接なかかわりがあることも知られています。

    つまり、私の解釈では、ひとつには呼吸が健全であることが脳内の「気」を、
    ひいては「精神」を健全に保ち、つまり、ココロを「道」へと案内してくれるのではないか
    と思っています。健康であることと「道をたどる」ことは同じことなのではないでしょうか。

    人類が健全なる「道」を歩めるかどうかは、人間精神が健全健康であるかどうかであり、
    今のその健康状態の悪さは思想哲学がまだ全体として形をなさない(と見える)ことが
    まさに象徴していると言えるでしょう。地球全体が健康でありうるために
    その中で今一番ドラスティックに変化しつつあるのは、人間の思想哲学かもしれません。
    その際に私が一票投じたいのがやはり「道」の思想です。

     この宇宙の歴史ないし地球の歴史の中で人類の存在とは何なのでしょうか。
    この宇宙も地球(の中の他の生物)も「道」を歩んできたわけですが人間だけが「道」をそれようとします。
    人間の脳のしくみは複雑系、つまり、非線形だと言われています。
    しくみが非線形でも、行うことが線形では(線形思考では)確かにちょっともったいないですね。
    これは近代に始まったことではないのかも知れません。
    過去にも「線形思考」的な考え方というのがあって
    それが道からそれる原因となってきたかもしれません。(それが「欲」!?)
    それゆえ、私は逆説的に、人間を宇宙の中の(地球上の)「線形的ゆらぎ」の存在
    と呼びたいと思ったりします(笑)

     現在、日本人は精神的に苦境にあるように思います。
    過去に何度も外部からの情報・文化の流入を受け止めてきましたが、
    明治維新以来の線形思考の導入により日本人の何かがおかしくなってしまったのではないか?
    最近のネットの導入で引きこもりがちで分断された日本人は
    さらにかつてのしなやかさを失い(和と輪が重要だったのでは?)、
    まるで柳がおれかかっているようにも見えるそうです。

    それから、日本の伝統文化がいろいろ残っているにもかかわらず、
    私を含め(笑)あまりにもその内容を知らない人が多すぎるのでは?

    日本人は元来自然を愛でる民族。
    現在のこのような傾向を全体として
    引き戻してくれる思想としても、私はひとつ、「道」の思想に期待したいです。

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  • from: 物理屋さん

    2009年03月30日 08時57分11秒

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    『哲学教室』運営プログラム

    所属研究会(学会)の活動が忙しくなり,困っている物理屋です。
    「自然哲学サークルでは書き込みをどんどん続けたい」と考えました結果,個別に取り組んでおります『哲学教室』の内容をここでまとめてみたいと思います。
    哲学教室の講義として載せるのはここではないところなのですが,ここ自然哲学サークルで原稿を作り上げたいと考えております。コメントなどしていただけると,とても参考になります。

    普段の議論の方はあまり進まないかと思いますが,一年ほどそのような形で運営していこうと思っております。
    誠に勝手ながら,よろしくお願い致します。


    4月から本格的に活動していきますので,お忙しい方は4月からお越しになってください(4月も4月でお忙しいと思いますが)。

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  • from: 物理屋さん

    2009年03月26日 23時27分53秒

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    哲学で準備運動

    ここ数日,別のサークルの活動が忙しいことを理由にあまり書き込みができていないことをお詫び致します。
    「忙しい」と言うばかりではあまりにも申し訳ありませんので,むこうのサークルでの書き込みを少しご紹介致します。


    講義1)哲学で準備運動

            (前略)

    さて,ここで準備運動をいたしましょう。

    皆さんは哲学者と哲学学者の違いがお分かりですか?


    『森岡正博氏「現代日本をつまらなくしている三つの症候群について」』

     哲学者に向かって、あなたの哲学は何ですかと決して質問してはならない、というジョークがあるが、この話が意味するものをここでもう一度考え直してみよう。
     哲学的問題に自分の頭と自分のことばで取り組み、「哲学」する人、これが本来の哲学者である。哲学者は、自分の抱えている問題あるいは現実に直面し対決する。これに対して、過去の作品としての「哲学」あるいは哲学(学)者について研究する学者のことを、哲学学者と呼びたい。哲学学者は、文献に直面し対決する。
     これと同じことが倫理学においても言えるだろう。つまり、倫理学者とは、倫理的問題に自分の頭と自分のことばで取り組み、「倫理学」する人のことであり、これに対して倫理学学者とは、過去の作品としての「倫理学」あるいは倫理学(学)者について研究する学者のことである。


    この文章には,「哲学とは」という内容がある。これも合わせて見てみましょう。


    『森岡正博氏「現代日本ををつまらなくしている三つの症候群について 」』

     現代この場所で私たちが直面している問題を、根本にかえって、深く考えるのが、哲学である。ところが、大学や書店で出会う「哲学」は、決してそのようなものではない。現代日本では、哲学は、非常につまらないものへと縮減しているのである。


    しかし,この考えは「哲学とは何か」と尋ねられたときの答えの一つに他ならないでしょう。

    「どうしても解決しなければならない問題を解決するために哲学をする」

    と言う人もいるでしょうし,

    「自分は考えることが好きだから哲学をする」

    と言う人もいるでしょう。

    私は単に,諦めるのが嫌いな性格のため(哲学をやるための条件の1つかもしれませんが)「〜ということになっているんだよ」という一言で片付けられるとつい本当にそうなのかととことん疑ってしまうのです。まあ,早い話そうして哲学の道に歩みました。

    一度に沢山のことをしても,疲れてしまうだけなので(私が...)このくらいにしておきますが,今後の予定についてお話しさせてください。

    これから,哲学屋がお送りする未来哲学ワールドが展開される(されてしまう)訳ではありますが,順番はいっそのこと気にせずに行かせて頂きます。

    日常の話題と結びつけて

     「この前の○○問題は◇◇の思想が関係しています。さて◇◇思想とは...」

    というように進めていきたいと思っております。

    次回は,「哲学とは何か」私の持論も絡めながら様々な人物・サイトの「哲学とは」をご紹介していきます。





    連絡-----------------------------------------------------------

    この講義に書かなかった思い付きや思想,アイデアを近日開設予定のブログにて書きためたいと思います。貯まれば,本にしても良いかと思います。こうご期待ください。

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  • from: 物理屋さん

    2009年03月21日 19時18分12秒

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    《誕生》 自然哲学サークルの姉妹サークル

    すみません。論題からそれることになりますが,紹介をさせてください。


    いつも自然哲学サークルに訪問してくださり,本当にありがとうございます。
    最近の書き込み内容はいかがでしょうか?最近,CURURUのサークルの組織がきっちりとしてきたことで,範囲を狭くした書き込みも多くなってきていると自分でも感じております。
    これは表面のみの理解ではなく,一つ一つ時間はかかるかもしれないけれども,「地道に考えていこう」,「小さな事に,一見浅そうなことにも深みを見出していこう」という考えに基づいています。
    しかし,哲学に触れる機会の少ない方は取っつきにくい記事を書いてしまっているかもしれません。
    決して,私が専門的な知識や深い内容を書き込んでいるとはいいません(いえません)。
    しかし,「より多くの方にお越し頂きたい」という目標に反してしまうのではないでしょうか。
    これは難しい問題です。全ての学問において生じうるでしょうね。
    しかしながら,このままの内容で構わないという方も当然おられるでしょう。


    そこで私物理屋,思い切ってもう一つ哲学サークルを立ち上げることにいたしました。

    名付けて-----------------------「つぶやき」広場-------------------

    ご覧の通り「哲学」や「科学」という言葉はどこにもありません。
    純粋に「皆さんにつぶやいて頂きたい」そう願って作りました。
    このサークルでの「哲学する」ことは「つぶやく」こと。
    普段何気なくつぶやいている言葉には,【純粋な気持ち】があります。そんな純粋な言葉「つぶやき」によって,思いこみや一般論,決まり文句などに惑わされず,この世の中を覗いてみようというと思います。
    この『「つぶやき」広場』。いわばこの『自然哲学サークル』の裏の顔です。


    興味を持って頂けましたら,是非一度お越しください。
    お待ちしております。

    失礼致しました。

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  • from: 物理屋さん

    2009年03月20日 00時02分14秒

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    「(3)プラグマティズムの課題とは」
    > 逆に私の個人的経験から言うと、目標を失うと極端に多方面に弱くなる気がしますね。つまり、気が張れなくなるというか…。目標さえ明確でしっかりしていて対策・方針がたっていれば心身ともに健康でいられる気さえします。しかし、そこでも精神が「中庸的」であるかは重要なようですが…。(まだ私には何が中庸であるか、その内容はよくわかりません。)目標が適切であるかどうかはその条件の一つでしょう。

    情報の急激な発達の社会を生きるためには、精神的な判断のみに頼るのではなく、物質的・実用的な判断が必要になってくると考えるのです。
    しかし、個人的にはプラグマティズムそのものの限界を見据えてその範囲や程度を定義する必要があると思います。
    プラグマティズム的な考えの魅力を未来まで伝えていくためには、その効果が最も発揮できる「環境」の条件と我々の意識改革が必要になってくるのではないでしょうか。 意識改革と申しましても、例えば現代の世の中、問題はいくらでも沸いてきます。多くの問題を(精神的な)包括によって無効化することで、二律背反のような無駄に頭を悩ますことが無くなるのです。たとえ二律背反のような問題であっても、取り組んでいくうちに「深みにはまったような」気持ちとなるのも困りものです。
    私の思い込みに過ぎませんが、厳選された本当に意義のある問題に全力で取り組むことこそ、先哲たちの思いであるようでならないのです。人間や事物など、実体的な対象のみではなく(むしろそうではなく)、問題・モラルジレンマにこそプラグマティズムの目が向けられても良いかと考えます。
    いかがでしょう。

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  • from: Ryonukuさん

    2009年03月16日 21時48分46秒

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    「Re:(2)プラグマティズムの課題とは」

    > 「目標という存在は人間に限りない力を授ける」人類の歴史は、目標を求め続けることの繰り返しに過ぎないのかもしれません。しかし、目標がある今、それに向かって自発的に行動すべきでもあるでしょう。

    逆に私の個人的経験から言うと、目標を失うと極端に多方面に弱くなる気がしますね。つまり、気が張れなくなるというか…。目標さえ明確でしっかりしていて対策・方針がたっていれば心身ともに健康でいられる気さえします。しかし、そこでも精神が「中庸的」であるかは重要なようですが…。(まだ私には何が中庸であるか、その内容はよくわかりません。)目標が適切であるかどうかはその条件の一つでしょう。

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  • from: Ryonukuさん

    2009年03月16日 21時36分17秒

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    「Re:(1)プラグマティズムの課題とは」
    順番が前後します。
    > Ryonukuさんはどのような思想に最も興味がおありですか。

    そうですね。
    とりあえず、思想というか、
    最近は「中庸」という言葉に注目していますね。
    あとソクラテスの「魂に関する知」、「無知の知」。
    今日は意外にも朱子の窮理という言葉や理気二元論など、
    あと彼が科挙(受験制度)を批判したことなどに関心を持ちました。

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  • from: 物理屋さん

    2009年03月15日 14時53分59秒

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    (2)プラグマティズムの課題とは

    挨拶が小さくて聞こえない子供によく「相手に聞こえなかったら意味がない」などというやり取りを見かけます。
    「相手に聞こえなかったら意味がない」これは弁論・議論などを聞いていているときなど「分かりにくいのはその人のせいだけではなく、話者の技力のせいでもある」ということにも通じてはいませんでしょうか。
    私は、この客観的な(大衆的な)感想が現代であるからこそ重要になってくると思います。「大衆的」と申しましても現代の日本では「夕飯に」と近所同士で助け合う姿はあまり見かけません。しかし、現代には現代なりの団結力を確かめるべきなのです。
    「目標という存在は人間に限りない力を授ける」人類の歴史は、目標を求め続けることの繰り返しに過ぎないのかもしれません。しかし、目標がある今、それに向かって自発的に行動すべきでもあるでしょう。
    今回、プラグマティズムについて考えていますので、この機会に今現在の人類の課題とその解決の見通しについて述べていこうと思います。しかし、今時分は私自身も大変忙しい日々を送っております。少しずつではありますが、書き込ませていただきたいと思います。
    一先ずこれにて...。

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  • from: 物理屋さん

    2009年03月07日 06時35分25秒

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    「(1)プラグマティズムの課題とは」
    > 今回私はプラグマティックという言葉を単に実際的なという意味で使っただけで特別プラグマティズムとの関連を強く打ち出すつもりはありませんでした…。
    > 時代的に現代そして未来は心の時代とも言われるくらいなのでいわゆる実用的な面がうまくいっただけでみなが満足するとはやはり私も考えていなかったものですから…。ただ、人間の基本的な構造(?)はこうではないか、というようなことをまずは言ってみて、あとはそれを理解した上でいかによりよく生きるかを考えるという、ある意味大したことは言っていないわけです…。


    いつもありがとうございます。
    おっしゃるとおりだと思います。
    確かに、実用主義的な考えは物質的な、論理的な感じはしますよね。人間の精神的な面があまりはっきりと位置づけられていないのが課題といえるのではないでしょうか。実用主義の欠点・限界を見据えた上で、それをいかに克服して行くのかが求められるでしょう。とはいえ、プラグマティズムだけでは世の中を説明することが困難でありますが、アメリカ合衆国から生まれた思想だけ有り、興味深い点もあります。
    「実用主義」という表現を多用してプラグマティズムを正しく理解できるかどうかは分かりませんが(他には道具主義などと呼ばれています)、プラグマティズムは先ほども申し上げたように、多かれ少なかれ西洋の流れをくんでいますからで私が申し上げたいのは、他に新たな思想を組み込んで調節すべきではないかと言うことです。

    これは私の考えも含まれておりまして、少し大きな話にはなりますが、人間の生きる世界での真理たるものは存在せず、哲学を初めとしたあらゆる学問はそのときそのとき、時代に従った思想を作り上げていくべきであると考えています。振り子のごとく、振れすぎないように調節していくべきなのです。今でこそ目立たない思想も、昔はありとあらゆる人々を魅了したことでしょう。「思想の調節」そのためにはまず、現在がいかに位置づけられるかをしっかりと考えるべきです。そのためには、少々人間味の無くても、論理的に処理できる思想が必要になってはきますまいか。

    インターネット哲学百科事典には次のようにあります。
    しかし、まずはそのインターネット哲学事典から紹介いたします。
    (「インターネット」と聞くと、誰でも自由に書き込みの出来るようなイメージを持ってしまいますが、インターネット哲学百科事典は、非営利組織(NPO)で、外部からの予算を受けることなく、多くのボランティア達の努力によって支えられているそうです。インターネット哲学百科事典では以下のように紹介しています。

      インターネット哲学百科事典(以下IEP)は、哲学のあらゆ
      る分野におけるキートピックスおよび人物についての
      詳細な学術的情報を提供することを目的に、1995年に設立
      された。IEPは世界中のインターネットユーザーが無料でア
      クセスできる。現在のスタッフは25名の編集者と、博士号
      を有する約200人の執筆者からなる。執筆者は大学の教
      授などであり、世界中の様々な国の人々が参加している
      が、概してアメリカ、イギリス、オーストラリアからの参
    加が多い。記事の提出と査読のプロセスは、紙製の哲学ジャ
      ーナルや書籍などと同じシステムを採用している。各記事の
      執筆は、その分野の専門家(しばしばその分野を牽引する
      リーダー的な存在)によって担われる。

    簡単に言えば、学術的に高いレベルを維持したまま、無料で多くの読者に哲学に関する情報を届けることを目標している、とウィキペディア。)

    では、Pragmatismの項を和訳してご紹介します。

      実用主義は、それが満足に働くならば、イデオロギーまた
      は提案が真実であり、提案の意味がそれを受け入れる実質
      的な結果で見つかることである、そして、実際的でない考
      えが拒絶されることになっていると主張する人々を含む哲
      学の運動です。実用主義は、19世紀の後の四半期の間、ア
      メリカ合衆国から始まりました。

    また、今後の議論の参考になるかと思いまして、インターネット哲学事典の門を叩くことが出来るようにしておきます。先ほどの説明にもあったように、スタンフォード哲学事典より入門的ではありますから、気軽にサーフィンしていただけると哲学をいっそう楽しめることと存じます。
    http://www.utm.edu/research/iep/

    プラグマティズムはあくまでも永遠に流れゆく時代の、ほんの途中にすぎない(非難はしていません プラグマティズムの内容の深みを十分理解した上での表現です)のです。
    Ryonukuさんはどのような思想に最も興味がおありですか。他の会員の方のご意見もいたせていただけるとうれしいです。
    私自身は、武士道を初めとした、日本古来の精神に着目してプラグマティズムを見ていこうと思います。

    現在私はプラグマティズムと言語論の本を、少しずつではありますが読み進めております。4月の末までに読破する心構えでございます。達成できました暁には、私の浅はかな書き込みも少しばかり深まるのではないかと思います。
    皆様もご一緒に読書を楽しみませんか。

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  • from: Ryonukuさん

    2009年03月04日 23時45分45秒

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    「Re:議論再開です」
    > さて、少し間が空いてしまいましたが、プラグマティズムについての論題で活動を進めていくことにいたしましょう。
    > 西洋(アメリカ)の思想をいかに日本にマッチさせるかが難しいところですよね。

    前に、「確かに実用主義的な考えも必要ではありますが、現代ないし未来の社会においては少し変化する必要があるのではないかとも思います。」とおっしゃっていましたね。私があのような話題を出したのは実は結構個人的な体験がもとでした。私としては技術知実用知(手足)が思想(頭)を支えるという構造は今も昔も変わらないのではないかという気がしているのですが・・・。ただ現代(や来るべき未来)のように極度に技術が発達して思想部分に(本来ならば)エネルギーがさけるはずの事態においては(実際知と思想の)バランスは個人レベルでも変えていくべきかもしれません。
    今回私はプラグマティックという言葉を単に実際的なという意味で使っただけで特別プラグマティズムとの関連を強く打ち出すつもりはありませんでした…。
    時代的に現代そして未来は心の時代とも言われるくらいなのでいわゆる実用的な面がうまくいっただけでみなが満足するとはやはり私も考えていなかったものですから…。ただ、人間の基本的な構造(?)はこうではないか、というようなことをまずは言ってみて、あとはそれを理解した上でいかによりよく生きるかを考えるという、ある意味大したことは言っていないわけです…。人間が基本理念部分と実際どうするかを考える部分に大きく分けられると考えるのはある意味自然だからです。違う考え方があれば知りたいですが…。

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