◇内部検証報告書まとめる
　稚内市の４歳男児が３月に母親らから虐待を受け死亡した事件で、道は内部検証報告書をまとめ、３日の道議会特別委員会で報告した。事件前に虐待通報を受けながら保護しなかった旭川児童相談所稚内分室の対応について「調査が不十分だった」などと指摘している。

　道は、同分室、男児が通っていた保育所、稚内市教委などから事実関係を聞き取り、問題点を分析した。稚内分室の問題点について（１）けがが軽微で虐待を念頭に置いた調査をしなかった（２）母親と内縁の夫を信用し、発言内容を十分確認しなかった（３）内縁の夫は前妻との間にＤＶ（家庭内暴力）の疑いがあったにもかかわらず、調査が不十分だった（４）子供が多い家庭で育児支援に重点を置いた－－などを挙げている。【鈴木勝一】

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毎日新聞　2009年6月4日　地方版