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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2009/09/06 21:04:52

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    【金曜討論】夫婦別姓 八木秀次氏、青野慶久氏

    2009.9.4 07:50

    八木秀次氏 夫婦は同姓か、別姓も認めるのか。民主党は「選択的夫婦別姓の早期実現」を政策集で掲げており、議論が再燃しそうだ。夫婦別姓には「民法改正は家族制度の根幹にかかわる」との慎重論が根強い一方、職場での旧姓使用は広がっている。「家族のつながりを希薄化させる入り口」と民法改正に反対してきた高崎経済大学教授の八木秀次氏と、自ら旧姓を使用し「制度は変わる」と確信するサイボウズ社長の青野慶久氏に聞いた。(寺田理恵)

                       ◇

     ≪八木秀次氏≫


    家族のつながり希薄化


    民法改正は大問題

     --夫婦別姓はなぜ問題なのか

     「夫婦別姓は職場での旧姓使用を求めるところから始まったにもかかわらず、奇妙な家族観を包容する主張にすり替えられた。一見ソフトな問題に見えるが、民法改正となると大きな問題だ。別姓制導入は、名前を入り口として、家族のつながりを希薄化させる。職場での旧姓使用を主張する人たちとは分けて考えるべきだ」

     --民主党は「選択的夫婦別姓の早期実現」を政策集に盛り込んでいる

     「過去に提出された民法改正法案の内容は、極端な個人主義に立脚した主張だ。民主党政権発足後に出てくるのも同様の主張だろう。彼らは別姓の導入と、婚外子の相続差別や女性の再婚禁止期間の見直しの3つをセットで主張する。犠牲になるのは本妻であり、嫡出子だ。同姓は戦前の家制度を引きずっているという主張があるが、戦後の民法は核家族を基盤とする制度であり、推進派が解体しようとしているのは核家族だ。別姓だけを見ると選択を誤る」
    --家族のきずなは姓より愛情だとの考え方もある

     「夫婦を結び付けるものの中でも、愛情は年月がたつと割合としては下降し、子供を育て上げる責任の共有や信頼関係が高くなる。法律上の結び付きは社会保障や財産関係に波及するので、離婚するとなると面倒な事態になる。家族のきずなというと愛情を含めた心の問題を重視しがちだが、システムが果たす役割は大きい。別姓は個人単位の家族観に移行する入り口であり、ことは名前だけの問題では済まない。法律を取り払うと離婚がさらに増えるだろう」


    前提に基本的家族観

     --すでに職場での旧姓使用が広がっている

     「仕事上の旧姓使用が問題なのではない。現実に広まっており、反対する人はいないのではないか。しかし、旧姓使用のために民法を改正しようとすると、大ごとになる。制度には体系というものがあり、前提として基本的な家族観がある」

     --旧姓を使用することで、不都合や不利益が生じるとの指摘がある

     「旧姓使用は、もはや民法を改正するまでもなく行き渡りつつある。旧姓で本人確認ができれば済むことで、あえて民法という大きな法律に手を付けるほどの問題ではない。芸能人や作家にも本名とは別の名前があり、広い意味での通称使用をどこまで認めるかとレベルとしては同じ問題だ。夫婦別姓は一見、小さな問題に見えながら、実は民法が立脚する家族観をどうとらえるかという大きな問題だ。そこが見えれば、改正を望む人はいないはずだ」
     ≪青野慶久氏≫


    選択肢は多い方が幸せ


    名義変更に数百万円

     --青野姓を使いながら、戸籍上は妻の姓にしたのはなぜか

     「結婚するとき、妻から名字の西端(にしばた)を変えたくないという話が出たので、妻を尊重しようと。しかし、青野で仕事をしてきて、ネットで検索すると数多く出てくる。今さら変えるとブランドの再構築が必要になる。そこで、仕事では青野、プライベートでは西端と名乗ることにした」

     --周囲の反応は

     「男性に合わせて当然と考える人が多いのだろう。『養子に入るのか』とも聞かれたが、女性はそのような言い方はされない。双方の両親も『よく西端家に来てくださいました』『青野家が途絶える』といった反応で、世代の違いを若干感じた」

     --旧姓使用で不都合は

     「仕事で旧姓の青野を使えば、損失を最小限に抑えられると結婚当時は思っていたが、実際には大変なことが多い。印鑑を作り直し、銀行口座やクレジットカードなど本名登録の必要なものはすべて登録し直した。女性は、これほどのコストを負担しているのだと思った。その極みが株式の名義変更。創業者の一人としてサイボウズの株を保有しており、変更に数百万円の手数料がかかった」

     --名義変更に手間がかかるのは結婚時だけでは

     「結婚した時点では社長ではなかったので、青野と西端の使い分けができた。ところが、社長になると契約書に本名を書かなければならない。株主総会では西端慶久と名乗る。東証からの指導で、サイボウズの公式文書は西端で出している。偽名を使って逃げる経営者がいてはいけないから、理屈としては理解できるが、女性の社長が増えれば、同様の経験をする人が増える」


    「制度は変わる」と確信

     --夫婦別姓は家族を解体するとの反対意見もあるが

     「同姓にすることで離婚に歯止めをかけられるなら、これほど離婚が増えないはずだ。家族形態は変化しており、止めることはできない。かつて祖母がアルツハイマーを発症し、母がひとりで介護した。しかし、今は老人ホームや介護サービスといった選択肢がある。家族が強固でなければ生活が厳しい時代があったが、今は家族という枠組みにこだわらなくてもいい時代になっている」

     --民法を改正しなくても、パスポートに旧姓を併記するなど各分野の運用面で対応できるのでは

     「かえって手間がかかる。今名乗っている名前を使い続けられる制度にすべきであり、この制度は変わると確信している。夫婦別姓に限らず、社会のルールは選択肢が多い方が人は幸せになる。今では職業や住む所が選べるように、名前も選べていい」




    【プロフィル】八木秀次

     やぎ・ひでつぐ 高崎経済大学教授。昭和37(1962)年、広島県生まれ。早大法卒、同大大学院政治学研究科博士課程で憲法学、思想史を専攻。保守主義の立場から幅広い言論活動を展開している。日本教育再生機構理事長、フジテレビ番組審議委員なども務める。




    【プロフィル】青野慶久

     あおの・よしひさ サイボウズ社長。本名は西端慶久。昭和46(1971)年、愛媛県生まれ。大阪大工卒。松下電工を経て平成9年、26歳でサイボウズを起業し、副社長に就任。グループウエア市場を切り開く。17年社長に就任。翌年、東証1部上場を果たす。

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