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配偶者からの暴力(DV)問題

配偶者からの暴力(DV)問題>掲示板

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  • from: 21世紀さん

    2009年11月18日 11時54分44秒

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    【風(1)老老介護】

    芸能界“おしどり夫婦”も…増える実態
    2009.11.17 12:16

    このニュースのトピックス:健康・メタボ
     「僕の素晴らしい思い出の中で洋子は生きています。永遠のものです」

     舞台公演の終了後、涙ながらに記者会見に臨んだ俳優、長門裕之さん(75)の姿に心を揺さぶられた人も多いかもしれない。

     10月21日、女優の南田洋子さんが、くも膜下出血で死去した。76歳だった。

     日活のトップ女優として人気を集め、ヒロインを務めた昭和31年の「太陽の季節」(石原慎太郎原作)で共演した長門さんと、昭和36年に結婚。ともに映画やドラマで活躍し、芸能界の“おしどり夫婦”として2人そろっての出番も多かったが、南田さんは平成18年、芸能界から身を引いた。

     引退の理由は、芝居のセリフを覚えられなくなったため。「洋子の記憶がこぼれ落ちている」と長門さんも認知症の症状に気づき始めたころで、「楽になろうね」と南田さんの思いを受け止め、お互い70歳を超えた長門さん夫妻の「老老介護」が始まった。

     「介護が必要な高齢者の半数近くは、同じ高齢者が支えている」。こんなデータが、厚生労働省の調査によって明らかとなった。
    厚労省の「平成19年国民生活基礎調査」によると、介護が必要な65歳以上の高齢者を支えている主な同居人のうち、65歳以上は47・5%だった。過去の調査と比較すると、16年は41%、13年は40・6%で、老老介護が確実に広がっている実態がうかがえる。

     長門さんは、南田さんを介護した4年間を「楽しかった」と振り返った。しかし一方で「きついと思うことも」と述べ、当事者以外には見えない苦労があったと明かす。

     老いは誰にも訪れる。気力や体力が失われていくときに、私たちは誰と支え合って生きていくのだろうか?

     今回の風は「老老介護」です。

     老老介護の当事者である方のご意見や過去の体験談をお聞かせください。また、これから老いを迎える若い世代の方も、これを機に老老介護について考えてみてはいかがでしょうか。      (真)

          ◇

    Eメール Kaze@sankei-net.co.jp FAX 06-6633-1940 郵送 〒556-8661(住所不要)産経新聞社会部「風」 お便りには、ご自身の電話番号、年齢を明記してください

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from: 21世紀さん

2009年12月11日 00時16分23秒

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「【風(9完)老老介護】誰もが苦しいけれど「前向きに」」
2009.12.9 14:22
 《初めは何とも思わなかったが、いざ、自分の話が紙面になると心がざわめいた。嫌だというわけじゃないんだけど》

 連載の最中、こんな反応が返ってきたことがあった。3回目で「老老介護は見えにくい」というテーマを取り上げたが、やはり家族内のことについて語るということは心理的な負担があるのだろう。

 介護事件に詳しい日本福祉大の湯原悦子准教授(司法福祉論)も「日本人は介護しなければならないとなると、誰かに頼ることをせず、まず自分が面倒をみると考える」と、1人で背負い込みがちだと指摘する。

 「老老介護」を取り上げた風は今回で最終回だが、連載で一つ、心がけたことがあった。悲惨な側面だけを殊更に取り扱うのは避け、問題点を指摘しながらも「悩んでいるのは、あなただけではない」と呼びかけたいと考えたのだ。

 ご意見には《71歳の時に心臓バイパス手術を受けて要介護1。妻は84歳、認知症で要介護3。長男は縁切り状態。59歳の次男は交通事故で重度障害者となり、入院している》という93歳の男性など、切々と窮状を訴えるものもあった。

 しかし、83歳の女性は《何かのお役に立てば》と介護経験をつづってくれ、74歳の女性は《老老介護などもありますが、少しでも明るい余生を送ろうとしています》と、高齢者らで作る会報を届けてくれた。
 老老介護の現場では、誰もが苦しい境遇を余儀なくされている。各家庭で介護の状況はそれぞれあり、簡単な解決策はない。ただ、届いたご意見の多くは「それでも、老老介護を前向きにとらえて生きていこう」というメッセージが込められたものだった。

 連載では、高齢の親を介護する子供世代の読者からも投稿をいただいた。老老介護を考えることは、高齢化社会を考えるだけではなく、家族、それに自分自身の生き方についても考えることになるのではないだろうか。68歳の女性は本欄に、こんな思いを寄せてくれた。

 《母の生き方を形見に、老後は健康に留意し、感謝の気持ちを忘れずに輝いた人生を歩みたい》


(真)



 次回からの「風」は「温室効果ガス25%削減」を取り上げます。地球温暖化対策の新たな目標づくりに向けた国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が始まりました。日本は世界でも突出した目標を掲げていますが、皆さんは削減に向けた負担に耐えられますか。数値目標や各国の取り組みに関する感想、家庭で実践しているエコな取り組みなど、幅広いご意見をお待ちしています。




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from: 21世紀さん

2009年12月10日 01時05分54秒

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「【風(8)老老介護】市長でも「仕事を辞めるしかない」現状」
2009.12.8 11:25

このニュースのトピックス:就職・転職
 「今でも、判断は間違いじゃないと思いますよ」

 「市長の代わりはいても、夫の代わりはおりまへん」と言い残して平成11年、認知症の妻の介護のために大阪府高槻市長を辞めた江村利雄さん(85)は、こう振り返る。

 妻の登美子さん(18年、82歳で死去)は10年春に骨折して入院して以降、認知症の症状が現れ始めた。当時、医師から「夫婦で会話することで症状の進行を止められるかも」と聞かされ、介護に専念することを決意。11年4月に任期を1年残して辞職した。

 「じっと顔を見て、目線を合わせて会話することを心がけた。すると1年半近くでぼけが出なくなり、普通の会話ができるようになった」

 自らの介護がいい影響を与えられたと実感したが、それには妻と長い時間を過ごすことが必要だった。江村さんの場合、親から受け継いだ資産があったほか、長男夫妻と孫2人が同居してくれた。仕事を辞めても持ちこたえられる恵まれた環境だったともいえる。

 総務省の就業構造基本調査(19年実施)によると、18年10月〜19年9月の1年間に、家族の介護や看護を理由に離職・転職した人は全国で約14万4800人。4年前の約1・5倍に増えていた。親が高齢化している55〜59歳がもっとも多く、60歳以上も計3万4400人いた。
ただ、「市長を辞めて正解」という江村さんも、「本当は仕事を辞めないで乗り切れるのが一番」と話す。「介護だけの生活になると精神的にまいり、暴力をふるったりする“介護地獄”に陥る。何より、介護保険の利用などで金がかかるのに収入がなくなってしまう」というのが理由だ。

 江村さん自身、当初は介護保険の上限額を超えるサービスを利用したが、最初の支払いが100万円を超えてしまい、家族で介護する時間を増やしたという。

 「要介護者の精神的ケアは家族が担う面が大きく、現状では、仕事を辞めるしかないかもしれない。でも、例えば行政主導で地域の高齢者が集まるコミュニティーを作れば、要介護者も心の癒やしを得られる。大金をかけずにできる介護施策はあるはずだ」

      (真)

      ◇

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from: 21世紀さん

2009年12月07日 22時21分32秒

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「【風(7)老老介護】不自由でも…子供のために生きてほしい 」
2009.12.7 12:00
 《記事を読み、もし自分が(無理心中を図った男性の)息子だったら、と考えました》

 老老介護にからむ事件をいくつか掲載してきたが、40代前半という女性からメールをいただいた。

 この女性は、母親が数度の手術を経験した後に透析患者となり、ガーゼの交換や透析のため病院の送り迎えをしているほか、最近では、父親も自分でシャツの着替えができないほど身体の自由がきかなくなってきたという。さらに同時期に婚約者と音信不通になる事態も重なり、自殺を考えたと明かしている。

 《でも、母が生きてくれた。それに、母の命をつないでくれた執刀医の先生のことを思うと、最後の最後で死ねませんでした》

 先日の記事では、統合失調症の妻を持つ男性が「子供に苦労はさせられない」と無理心中を図った事件をご紹介した。女性はこの男性に《ご自分の身体や息子さんたちのことを思ってのこと》と理解を示しながらも、《私が子供だとしたら、親がそんなふうにこの世を去ってしまった。それ以上の苦しみはない》と子供の辛さを代弁する。
《親が生きて存在してくれているだけで、どんなにうれしいか。母が10時間にも及ぶ手術から生還してくれたとき、そう強く思いました。まだ麻酔が効いていて意識はなかったけれど、確かに呼吸をし、命あるものとして、そこにいてくれた。それ以上、何を望むというのでしょう》

 厚生労働省の平成20年度調査によると、65歳以上の高齢者への家族による虐待の通報を受けて自治体が加害を確認したのは、前年度より12・2%も増加。加害者は息子40・2%▽夫17・3%▽娘15・1%▽嫁8・5%-だった。虐待は厳しさを増しているが、メールの女性のように、肉親に深い情愛を抱く人は多い。

 メールは、子供世代から親たちに向けたメッセージで締めくくられている。

 《親世代の皆さんには、絶対に生きてほしい。皆さんの気持ちも尊重しなければならないと思いますが、子供にも気持ちがあります。こんなふうに(事件で)親に逝かれた子供。悲しくて悲しくて仕方がありません。人はどうやったっていずれ死にます。それまでは生きてください》

      (真)

      ◇

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from: 21世紀さん

2009年11月29日 00時17分59秒

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「【風(6)老老介護】」
介護疲れの果て、親族殺人の半数は…
2009.11.27 12:56
 被告の更生を強く願う裁判員の市民感覚が保護観察を付けた、といわれた。

 今年9月、山口地裁で審理されたのは、13年間の介護疲れから寝たきりの妻(60)を殺害しようとした男性(63)の殺人未遂事件だった。検察側の求刑懲役4年に対し、裁判員が出した結論は、懲役3年、保護観察付き執行猶予4年の判決だった。

 裁判員を務めた50代の男性会社員は「私も結婚して子供もいる。今回の(被告がした)ような介護をできるかと考えると難しい」と振り返り、「行政が考えないと、この問題は消えない」と指摘。補充裁判員だった30代の男性も「自分も介護をしている。今後介護に関してもっと考えてもらいたい」と述べた。

 先にも一例を挙げたが、介護をめぐっては、心身の疲労が蓄積した結果、悲惨な事件につながるケースが少なくない。

 警察庁のまとめによると、昨年1〜11月に全国の警察が認知した刑法犯で、65歳以上の高齢者による殺人(未遂を含む)は158人で、前年同期(110人)より43・6%増加。このうち親族間は、前年同期(36人)の3倍となる108人で、被害者が配偶者だったケースが61%を占めた。

 中でも犯行動機を「介護、看病疲れ」とした高齢者は21人で、昨年の5人を大幅に上回る結果となった。

 介護殺人の事例に詳しい日本福祉大の湯原悦子准教授(司法福祉論)の調査によると、平成20年までの11年間で、介護を受ける60歳以上の高齢者が親族による殺人などの被害にあって死亡した事件は408件あった。うち約56%は、加害者も60歳以上という老老介護の環境で起こったものだったという。

 今年7月には、寝たきりの90歳代の母親を絞殺した60歳代の息子に、岡山地裁が懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。典型的な老老介護だと思われたが、「介護について善後策を検討せず、すぐに命を奪った」と判断された。事件は加害者にも重大な結果をもたらすことになる。

 湯原准教授は「日本の高齢者支援策は、要介護者に対するもの。介護を担う人を助ける施策は不十分だ」と指摘している。

        (真)

      ◇

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from: 21世紀さん

2009年11月28日 23時55分14秒

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「【風(5)老老介護】」
認知症…看る楽しみと考え、夫婦で元気に
2009.11.26 10:58
 《「歩けるようにしてください。歩けるようになったら家で私が看(み)ます」と(医者に)言いましたが、それがどんな結果になるか分かりませんでした》

 1歳年上の夫を介護しているという83歳の女性からお便りをいただいた。

 夫の定年後、海外旅行をするなど夫婦仲良く老後の生活を送っていたが、平成13、14年と相次いで、夫が左右の脚を手術し、松葉づえの暮らしに。17年にはかぜで高熱を出した後遺症で認知症の症状が現れ始め、18年には部屋で転倒して脚を骨折。退院後は歩行器や車いすを使っており、女性は現在まで約4年間、介護を続けているという。

 《私は、家庭での介護は夫婦なので当たり前のことと考えておりましたが、それからの苦しみは言葉では語れません。夜も昼も分からないし、換えたと思って寝るとすぐぬらして、シーツを夜中に取り換えたり》

 この女性は、夫の人間が変わってしまったとまで感じ、ときには夫に突き飛ばされたりしたこともあったという。だが、こうしたときに手を差し伸べてくれたのが、子供や医師、ケアマネジャーだった。

 《周りの人の努力、家族の励ましなど、とても感謝しています。苦しみましたが、やっと、介護する側で良かった、逆だったらどんなに辛いだろうと思うようになりました。「おしっこ行こうか」と尋ねて「いや」と言われれば、待つことにしています。汚れたら洗えばいい、と考えられるようになりました》

 長門裕之さんも著書で「洋子と一緒に楽しく暮らすにはどうしたらいいか? それを考えることが本当に楽しい」としていた。苦しさを乗り越えた先に、夫婦の愛情が深まることがあるのだろうか。

 お便りを寄せていただいた女性も、今ではこう感じているという。

 《自分が変われば相手も変わることが分かりました。介護してあげるのではなく、介護しながら私が元気にともに生きていけるのだと思うようになると、お父さんも優しくなりました。やがて私も歩く道。まだまだ続く遠い道ですが、元気で歩いてまいります》      (真)

      ◇

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from: 21世紀さん

2009年11月27日 23時48分42秒

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「【風(4)老老介護】」
みな同じ悩み…妻を看る夫は死亡リスク倍
2009.11.20 10:59
 「第一に困ったこと。料理。今まで妻に任せきり。夫に手出しさせたくないという妻のプライドも働く」

 男性介護者と支援者の全国ネットワーク(京都市上京区)がまとめた冊子「男性介護者100万人へのメッセージ」の中で、愛知県の71歳男性が「男の介護(困った事)」と題して寄せた文章の抜粋だ。

 「2番目、衣類の買い物。特に下着類は難しい。店員に同行してもらう決心をつける」

 「3番目、入浴。男と入浴することに、時として抵抗する」

 「4番目、排尿。外出時のトイレで手荷物を忘れてくると、取り戻すのが大変。本人には最小限のものしか持たせない」

 妻の下着を選んだり、入浴させる際の難しさなど、男性ならではの悩みがつづられており、介護経験がなくとも「なるほど」と納得させられる。

 同ネットは、在宅介護をする男性やその支援者を中心に今年3月に発足。その活動の中で、「男性介護の実態はよく知られておらず、孤立している。『悩んでいるのは自分だけではない』と知ってほしかった」と、冊子をまとめたという。

 33都道府県の152人から応募があり、142人分を掲載。もっとも多いのが「妻の介護」で、100編あった。体験談や介護日誌を記した人がいれば、「仏にも 鬼にもなって 介護する」(83歳男性)など、俳句や川柳で率直な気持ちを詠んだものもあった。

 産業医大の研究グループがまとめた調査では、高齢男性が老老介護の当事者になると、ほかに介護できる家族と同居している男性に比べて死亡リスクが約2倍になるという結果が出た。女性には居住形態などと死亡リスクに関連はみられなかったという。

 同ネット事務局長で立命館大の津止(つどめ)正敏教授(地域福祉)は「仕事人間だった男性の場合、ほかに目もくれない介護漬けになってしまう」と話す。

 兵庫県の84歳男性も、冊子にこう寄せていた。

 「重要なことは『手抜き』と『笑顔』。笑顔で接すれば心をつかむことができ、手抜きは適当にしなければ、自分が持たないし長続きしません」      (真)

      ◇

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from: 21世紀さん

2009年11月27日 23時45分01秒

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「【風(3)老老介護】」
子に負担させぬ、無理心中…核家族化の実態
2009.11.19 11:52
 筆者の同僚(40歳代男性)に言わせると、老老介護は「インビジブル」(目に見えないもの)なのだという。

 「母親の面倒をみているうちに父親が倒れてしまって。こうなるまで、僕ら子供は両親の現状を知らなかった」

 高齢者となった親たちは、世代的に昔かたぎな人も多く「子供に面倒をかけまい」と遠慮することもあるだろう。また子供の側は、特に知らせがなければ、親は元気にやっていると思いがちだし、忙しさにかまけて実家に帰ることも少なくなる。高齢の親を持つ子供世代がみな同じだとは言わないが、筆者を含め、耳が痛い人も多いのではないだろうか。

 老老介護が増加している背景として、しばしば核家族化の進行が指摘される。

 厚生労働省の平成19年国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者がいる世帯は、全国の全世帯のうち40.1%(約1926万世帯)。構造別の内訳でみると、「夫婦のみ」が29.8%(約573万世帯)で最も多く、次いで「単独」の22.5%(約432万世帯)。「三世代」は18.3%しかなかった。

 これを昭和61年でみると、トップが「三世代」で44.8%。「夫婦のみ」「単独」の合計は31.3%でしかなかった。約20年間で核家族化は急激に拡大している。

 「自分が死ねば、子供らに妻の介護をしてもらわないといけない。そんな苦労はさせられない」。奈良県で平成19年、痛ましい事件が起きた。統合失調症を患う妻をもつ男性が、無理心中を図って妻を絞殺した。妻は約35年前から統合失調症を発症。長年介護を続けてきたときに、男性は末期がんで余命数カ月と宣告され、思い詰めた末の行動だったという。

 「迷惑をかけたくない」とされた息子は公判で、「父が追いつめられているとは知らなかった。気づいていれば何かできたかもしれない」と悔いた。

 言えなかった父親と、気づかなかった息子。老老介護には家族の複雑な心情も交錯している。      (真)

      ◇

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from: 21世紀さん

2009年11月18日 11時59分18秒

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「【風(2)老老介護】」
】「洋子、死のうか…」 もろい三角形の頂点で
2009.11.18 11:12
 「もうなにもかもめんどうくさいな…洋子、死のうか…」

 長門裕之さんは、南田洋子さんとの生活をつづった著書「待ってくれ、洋子」(主婦と生活社発行)の中で、介護のさなか、こうこぼしたことを告白している。

 「自分が病気になったり、倒れたら…そんなことを想像すると、とたんに臆病(おくびょう)になる。ふと『死のうか、洋子』とつぶやくのは、そんなときだ」

 高齢者が高齢者を介護する。体力は衰え、すでに定年退職して金銭的に恵まれていない人も多い。施設や専門家に託したいが、要介護者本人の意向などでそうもいかないことがある。自然、介護者には心身ともに重い負担がのしかかる。

 長門さんも過去に、解離性動脈瘤(どうみゃくりゅう)を患ったことがあり、「いつ倒れてもおかしくない年齢に入っている」という不安を抱えながらの日々だった。だが「死のうか」と語りかけたとき、南田さんから「それはダメだよ」と諭され、われに返ったという。

 厚生労働省の研究班が平成19年3月にまとめた「自殺企図の実態と予防介入に関する研究」には、老老介護をしている65歳以上の高齢者の3割超が「死んでしまいたいと感じたことがある」というショッキングな調査結果が記されている。
調査は、在宅介護サービス事業者を利用している介護者の心身状態を調べるために実施された。「死んでしまいたいと感じることがあるか」という問いに対し、「ある」「少しある」と答えたのは介護をしている65〜74歳が28・7%、75〜84歳では32%だった。

 さらに、鬱(うつ)の程度を評価する指標を使って調べたところ、軽度以上の鬱状態とされた人は、65〜74歳がもっとも多く26・8%だった。

 長門さんは著書の中で、老老介護を「もろい三角形の頂点で、何とか支え合っている」と表現した。

 「そんな人はたくさん、世の中にたくさんいるのだと、早くみんながわかってあげないといけない」      (真)

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