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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2009年11月19日 23時37分47秒

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    被告妻「産んだ私悪い」


    長男殺害遺棄
     今年5月、長男の藤見一(はじめ)さん(当時33歳)を工具で殴って殺害し、遺体を切断して鳴門市の大鳴門橋から捨てたとして、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われた大阪府八尾市の父親、秀喜被告(62)の裁判員裁判の第2回公判が18日、地裁(畑山靖裁判長)で開かれ、藤見被告への被告人質問と、妻への証人尋問が行われた。両者とも統合失調症を患っていた一さんからの壮絶な家庭内暴力を証言し、妻が「私が産んだのが悪かった……」と涙ながらに話すと、思い詰めた表情の裁判員らの中には涙ぐむ姿も見られた。

     弁護側の被告人質問に立った秀喜被告は、これまで県警や地検の取り調べに対して「殺害を後悔していない」と一貫して供述していたが、「一にはかわいそうなことをしたと思っています」とぽつりと話し、検察側から心境の変化を指摘されると、「もちろん後悔しています」と前を向いて淡々と答えた。

     午後からの証人尋問には被告の妻が立ち、高校2年で統合失調症と診断された一さんから、毎日のように突然殴られるなど、家庭内暴力が日常化していたことを証言した。

     弁護側から、被告が動機として大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件について挙げたことに触れると、「違います。それは私が言ったんです。私が(被告を)追いつめたのではないかと思い詰めました」と弁護士の言葉を遮った。そして、「(付属池田小事件の)死刑判決をテレビで見ていて、犯人のお母さんが『産んだ私が悪いんです』……」と言ったところで突然激しく泣き出した。「『産んだ私が悪い』と言ったのが私と同じやなと思って。私が悪い、産んで悪かったかなって」とハンカチで涙をぬぐった。

     また、検察側から「殺された一さんのことをかわいそうだと思うか」との問いに、「この世に生まれて、病院に断られ、友だちには逃げられるし、一には居場所がなかった。死んだことよりも、そのことが哀れに思います」と声を震わせた。

     おえつを漏らし、質問に答えることができなくなった妻を見ながら、ある女性裁判員は目を真っ赤にし、別の女性裁判員は流れ出る涙を手でぬぐっていた。

    2日目詳報

    ■被告人質問 午前9時58分開廷。藤見秀喜被告に対する弁護側の被告人質問が始まった。一さんの暴力について、被告が「いきなりこぶしで殴られ、金づちで殴られたこともあった」と話すと、思わず顔をしかめた裁判員もいた。豊永寛二弁護士が「犯行後、自首しようとは考えなかったのか」と聞くと、被告は、「(住宅ローンなどの)借金の問題を片づけてから一の所へ行こうと思っていた」と、自殺を考えていたことを明かした。

     続く検察側の質問では、橋口英明検事から「捜査段階で殺害を『処理』という言葉で表現していますね」と指摘され、被告は「本人を殺すということです」と答えた。「バラバラにしている最中どうだった」という質問には、一呼吸置いてうつむき、「顔は見ることができなかった」と消え入りそうな声で答えた。

     午後からは被告に対し、裁判員4人が質問を行った。女性裁判員は「殺害してから数日間は息子さんのご遺体と過ごされたわけだが、そのときの心情は」と質問。「なるべく考えないようにしていた。においなど気になったが、少し窓を開けたりした」と答えた。女性裁判員は「考えないようにしてできたのですか」と納得のいかない表情を浮かべた。

     続いて、別の女性裁判員が「今(精神障害についての)本を読んでいると言ったが、なぜ今なのか。また読んでどう思ったか」と質問。被告は「トラック運転手をしていて時間がなかった。いろいろなことをしている精神科の先生がいるのを初めて知った」と答えた。

     別の女性裁判員は、少し考えてから「殴られている間はずっと殴られっぱなしだったのですか」と質問。「病気でしたから。防御だけ。すきを見て逃げていました」と状況を話した。裁判員らはうなずきながら聞き漏らすまいとしていた。

    ■証人尋問 午後2時30分、被告の妻が証言台に立った。野々木靖人弁護士が「被害者の母であり、加害者の妻であるという非常に複雑な立場だが、秀喜さんに対してどういう気持ちか」との問いに、「お父さんがいてくれたらとよく思います。帰ってきてほしいです」と強い口調で話した。

     西村慎太郎検事が、被告が相談をせずに殺害したことについて問うと「お父さんがやっていなかったら、私が殺していたかもしれない」と心情を告白した。

     裁判員4人も妻に質問。女性裁判員は「暴力について被告と相談をしたと思うが、かけてもらえた言葉が何かありましたか」と気遣いながら聞き、妻は「相談らしい相談はなかった」と答えた。

     別の女性裁判員は、「統合失調症について調べ、生活の中に生かせた知識はありましたか」と看病の様子を聞いた。妻は「頭の病気全般について調べた。しかし(暴力に)我慢するだけだった」と打ち明けた。別の女性裁判員は「一さんを旅行に連れ出すなど、環境を変えようとしましたか」と聞き、妻が「連れ出す努力はしていた」と話すと、目を見て相づちを打った。

    (2009年11月19日 読売新聞)

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from: 21世紀さん

2009年11月19日 23時44分23秒

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「Re:被告妻「産んだ私悪い」」
裁判員裁判:鳴門殺害・遺棄 悲惨な背景、赤裸々に--2日目 /徳島
 ◇裁判員、目頭押さえ
 鳴門市の海岸で5月、大阪府八尾市山本町北1、無職、藤見一さん(33)の切断遺体が見つかった事件で、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われている父親で同所、無職、藤見秀喜被告(62)の裁判員裁判(畑山靖裁判長)は2日目の18日、被告人質問などを行った。裁判員は事件を深く理解しようと、積極的に質問。時に目頭を押さえる場面もあった。

 被告人質問では、被告が事件前、統合失調症と診断されていた一さんの家庭内暴力や病院探し、薬の確保に苦心していた様子や、事件後は「自分だけ生きるわけにはいかない。家の借金を返し、後を追うつもりだった」と考えていたことなどが明らかになった。

 裁判員も質問。女性裁判員が「(遺棄まで)遺体と数日過ごしたが、その時の心情は」と口火を切った。「何も考えず……考えられなかった」と被告。別の女性が逮捕後に被告が精神障害の本を読んだ点に触れ「(事件前に読んでいれば)結果は変わったと思うか」と尋ねると、「可能性はある」と答えた。

 続いて証人尋問などの手続きへ。被告の次男は供述調書で「(被告が)兄ちゃんのことで苦しみ、殺したのも理解できる。気持ちを察することができず本当に悔しい」。

 一さんの暴力におびえていたという被告の妻は「一さんを可哀そうに思うか」との検察の質問に、「亡くなったことより、病院にも警察にも居場所がなかったことが哀れ」と号泣。「家族旅行など、環境を変えようとは思わなかったのですか」と尋ねた女性裁判員もいたが、「(近くの)すし屋に行くだけでも暴れて大変。逃げる場所もない。とてもできません」との返答に、言葉を失っていた。【井上卓也、山本健太】

 ◇痛ましい事件--豊永寛二、野々木靖人・両弁護士の話
 裁判員の涙は、真実を認識してもらえたということではないか。こんなに痛ましい事件はない。被告の家族の話で実態を明らかにできた。

 ◇適正な量刑を--織田武士・次席検事、橋口英明検事の話
 被告の行為は許せないが、事件に同情すべき背景があったことを否定はしない。適正な量刑を求めて立証することは変わらない方針だ。

毎日新聞 2009年11月19日 地方版

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