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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2010年02月15日 19時07分41秒

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    家庭内暴力? いいえ稽古の勲章、青痣

     「痛くないのか? 怪我はしないのか」、極真空手をやっていると言うと、必ず尋ねられる問いがこれだ。さらに、女性にとっては、痣(あざ)も心配。美容と健康を兼ねて道場の門をたたいたとしても、ミニスカートからスラッと伸びた足に痣が残るのを気にしないわけにはいかない。

     蹴られたり、突かれたりすれば、誰だって痛いに決まっている。だけど人間というのはすごいもので、やっているうちに痛みに慣れてしまう。よほどガツンと脛(すね)を蹴られたり、膝同士がぶつかったりしないかぎり、稽古の間はほとんど痛みを感じないし、怪我するということもない。

    気を入れれば怪我はしないが
    サポーターをつけて、いざ組手 軽い捻挫や突き指をすることはよくあるが、アキレス腱を切ったとか、足や手を骨折したという話は、スキーやスノーボード、テニスやバスケットなどより少ない。「気を入れて稽古すれば、おのずと怪我はしない。気を抜いて油断している時が危ない」と、師範はよく言うが、まさにその通りだと思う。

     だが、極真空手を続けている以上、痣はつきものだ。フルコンタクトの空手は、相手と直に叩き合い、蹴り合う。時には思い切りよく蹴りすぎて、自爆ということもあるが、いくら脛や手にサポーターをつけていても、蹴られた衝撃や突かれた衝撃が大きい時もある。

     道場によっては、女性だけのクラスもあるけれど、私が通う飯田橋道場は男性も女性も一緒に稽古。男性と一緒?と敬遠する人もいるが、物は考えようだ。男性でも女性でも、相手のレベルに合わせ、力の入れ具合を調節しなければならないが、上級者の男性相手にそれは無用。気持ちよく思い切り練習できる。さすがにお互い蹴りこんだりはしないが、ゴツンと入ってしまえば、受けきれず、避けられなかった方が悪い。といっても、蹴られれば、痛いのは当然だ。その一瞬は「ぐっ」と息を飲むが、そのまま組手を続行すれば、痛みのことなど忘れてしまう。

    技量の上達に連れ、痣も早く消える
    拳サポーターとレッグ&アンクルサポーター ところが、稽古を終えてふと気がつくと、腕が赤く腫れている。「きっと明日には青痣になってるね」と、入門したての時は、誰でも腕をさすりながら苦笑いする。。

     「脛と、腕の痣は避けられないかな。腕は肘当て用の長いサポータをすれば、ある程度カバーできるけどね」。そう、いくら頑張っても、ある程度しかカバーできない。「痣って嫌ですよね。夏なんて半袖着れなくなっちゃうし、スカートがはけなくなりません?」と、若い彼女たちは気にするが、今はそんなことも気にならない。だいたいどの男性も、若い女性の痣には「どうしたの?」と心配して声をかけるが、おばさんの腕の痣など、誰も見向きもしない。どうせそこらへんでぶつけたんだろうという程度にしか見ないし、自宅練習では応戦一方の主人が、ここぞとばかりに痣を狙って反撃してくるぐらいだ。

     それはさておき、「気にしていたら、空手はできないけどね」と強がりをいうものの、当初は私も周りからの目を気にていた。だが、体質が変わった今、そんなことはまるで気にしなくなった。そう、痣も繰り返すと身体がそれに慣れ、痣の治りが早くなるという驚きの事実がある。もしかして私の身体って、すごいかも? と空手仲間に聞いてみると、人によって差こそあれ、かなりの確率で痣の治りが早くなるらしい。

    半袖、スカートでも気にしない 蹴られる→蹴られた部分が赤く腫れる→青く変色する→紫に変色する→黄色になる→痣が消える、というのが青あざの通常サイクル。だが、しょっちゅう同じところに痣を作っていると、蹴られた部分が腫れる→黄色に変色する→消える、というパターンになり、青と紫の痣の過程がなくなって、いきなり黄色の痣が出現する。黄色の痣なら目立つこともなく、問題クリア。今なら半袖もスカートもOKだが、そこまでになるには、痛い青痣経験を積むしかない。だから、この質問には、厚手のサポーターや、できれば肘や膝のサポーターも勧めることにしている。

     そんな女性たちも、入門して3〜4か月たつと、痣ができることなど厭わず、ガンガンと蹴りを入れてくるようになる。「会社で同僚に、その痣、もしかしてドメスティック・バイオレンス?って、聞かれちゃった」と笑う人もいれば、柄付きストッキングや冬場はブーツで誤魔化す人もいる。だが、誰も痣ができることなど気にしなくなる。そして勲章ならぬお互いの痣を見ては、あれこれ対策を練る。誰にやられた時にできた痣かは覚えているもので、仲間内での情報は貴重だ。稽古だというのに熱くなってしまい、女性相手に加減もせず、蹴りこんでくる輩が武道の世界にもいる。そういう男性との稽古は、こちらが注意をしなければならない。熱中すると周りが見えなくなるのか、きっと柔軟性がないんだろうねぇと、蹴り方ひとつ、突き方ひとつで相手を評することができるのも、空手の世界ならではのことだろう。

    岡村 美奈(おかむら・みな)

    1963年札幌市に生まれる。臨床心理士、リスク・コンサルタント。早大大学院文学研究科・商学研究科修了(文学修士・商学修士)。第一印象やイメージのコンサルティングのほか、心理テスト開発などで幅広く活躍する傍ら、2003年7月に国際空手道連盟極真会館総本部直轄四谷・飯田橋道場に入門、現在は茶帯1級。著書に「きれいドリル」(小学館)、「一分間心理学」PHP研究所など。

    (2010年02月10日 読売新聞)

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