◇ネットワーク作り目指す
　児童虐待や性犯罪など子供や女性が被害者となる犯罪を防ごうと、博多署と博多区民生委員児童委員協議会のメンバーら計約２５０人がこのほど、同区内をパレードした。

　児童虐待やドメスティックバイオレンス（ＤＶ）などの事件は夜間に発生するケースが多い。情報が得にくい状況の中で、地域に根ざした民生委員児童委員と警察、行政が普段から連携を深め、事件に対処できるネットワークを作ることが重要だという。

　パレードは精華女子高校吹奏楽部の演奏に合わせて大博通りを約１・５キロ行進。２７年間にわたって委員を続けてきた同協議会副会長の黒木恵美子さん（７２）は「虐待や孤独死などの事案が増える今だからこそ、きめ細やかな対応ができるネットワークを作りたい」と話した。

　同署は４月から子供・女性が被害者となる事件に対処する専門組織「博多ＣＬガード」をつくり、捜査に力を入れている。【近松仁太郎】

〔福岡都市圏版〕

【関連記事】
性犯罪：市民団体が裁判員制度評価「プライバシー配慮を」
準強姦：元障害者支援施設職員に懲役４年６月　千葉地裁
篠山紀信氏：略式起訴…礼拝所不敬など　墓地でヌード撮影
国選弁護制度：利用件数１年間で９倍に　対象事件拡大で
児童買春容疑：３５歳中学教諭逮捕…「若い子が好きで」
毎日新聞　2010年5月24日　地方版