「Re:DV相談が過去最高 」
DV相談が過去最高
江の島女性センターなどで受け付け

2010年6月11日号

　神奈川県人権男女共同参画課は先月25日、県配偶者暴力相談支援センターで受け付けた09年度のDV（ドメスティックバイオレンス）相談件数が6263件にのぼり、過去最高になったことを発表した。

　県では、「配偶者への暴力は重大な人権侵害。決して許されるものではない」とし、江の島にある「県立かながわ女性センター」をはじめ、県内の相談窓口で相談に応じるほか、自立のサポート、外国語での相談も受け付けている。

　調査は2002年から行っており、昨年度の件数は前年比で約7％（402件）の増加。多言語相談も約7％（63件）増えた。配偶者からの暴力が激しく危険度が高い場合、一時保護なども行っており、件数は320件だった。

　DV相談などの問い合わせは、かながわ女性センター窓口【電話】0466（27）9799、かながわ県民センター窓口、夜間の緊急対応窓口は【電話】045（313）0745（緊急の場合のみ、午後9時から翌朝9時まで）。
06/11
タウンニュース

「Re:DV相談が過去最高 」
ＤＶ相談　最多1805件
昨年度　児童虐待は微減517件
　県は昨年度のドメスティック・バイオレンス（ＤＶ）に関する相談が、前年度比３・３％増の１８０５件に上り、過去最多だったと発表した。

　ＤＶ防止法が施行された２００１年度から、県女性相談センターや県保健福祉事務所、市の福祉事務所などに寄せられた相談件数をまとめている。０１年度（７４１件）から０５年度（１７７４件）まで増え続け、その後は横ばい傾向となっていた。近年、塩尻市や安曇野市などが新たに女性相談員を配置するなど、相談窓口が増えており、県こども・家庭課では「より身近な所で相談しやすくなって、相談件数が増えた」とみている。

　一方、県内５か所にある児童相談所に昨年度寄せられた児童虐待の相談は、前年度比２・５％減の５１７件。このうち、ネグレクト（養育放棄）が１８９件（３６・５％）、身体的虐待が１８３件（３５・４％）だった。０５年度（５９９件）以降、漸減傾向にあるが、同課では「経済状況の低迷により、子育ての負担感が増し、虐待のリスクが高まる恐れがある」と注意を呼びかけている。

（2010年6月4日 読売新聞）