日本の工場が安い労働力を求めてその生産拠点を海外に移しはじめたのは大分前からだが、その結果国内労働力は余剰を来たし、人間労働の機械、自動機への置き換えや景気の低迷とあ合い俟ってますます就職機会をすくなくしているのだ。
　この問題の解決なしには、話にならない。
そのためには、この会合は、されら雇用促進事業推進の担当部門を呼んで討議に参加させ、農業の改革、介護の増強など具体策の方向を提示し、皆の意見を徴したほうが目的に叶っていたと思う。
　そのような配慮がないために、今回は、「嘆き節」のオンパレ－ドと
「嘆きの確認の場」みたいになってしまったのである。
　一般の参加者もさぞがっかりしたであろう。残念である。
　村上新八