衆院の一票の格差は、違憲状態にあり、早急に是正すべきであると裁判所から指摘されている。衆院は、このために「選挙制度改革協議委員会」を発足させた。が審議の方向はまだ決まっていない。
　都道府県毎に一人を割り当てるという「一人別枠方式」をとれば格差は広がることになるのは当然だから、これを是正するためには、選挙区割りそのものを都道府県の区切りから切り離す必要があるという問題がある。
　二番目のの問題は、二大政党を狙う選挙区制か比例区制か、その比率をどうするかの問題である。自民、民主の大政党と、他の群小政党とでは当然この考え方しは違ってくるし、今後の政治情勢が二大政党でゆけるか、連立にせざるをえなくなるのかの見通しによってもことなるであろう。
　三番目の問題は、定数減の問題である。これは、総数をどれだけ減らすか、削減比率を比例区と選挙区でとういう比率にするかの問題がある。
　それとともに、世襲化防止をどうするかの問題もある。これは一票の格差問題とは異質の問題であるが、その取り扱いをどうするかくらいは一緒にかんがえても良いと思う。
　村上新八