大阪府知事の橋下は、任期を残して辞職し、大阪市長選に立候補するという。
　理由は、府と市の二重行政のムダをなくし、それで捻出される資金を他の効率的な分野に振り向けるためだという。そのためには大阪市に乗り込んで大改革が必要だからという。その先には、府と市を統合した「大阪都」構想があるのだ。
　現在の大阪市長平松も立候補する。橋下と平松は仲は良かったのだが、平松に言わせると「橋下が市長立候補の説明のなかで、『独裁』の必要性を説き、これを強調したことから、これはとても一緒にはやれないと決意したからだという。
　二重行政の問題でも、民主主義で、お互いの既得権益を主張しあっていたら、その解消は永久に出来ないであろう。それが橋下には、じれったく、もどかしいのであろう。
　議論をするるのは当然のことだが、それが尽きたら、賛成、反対の数の大小に関わらず、責任者がズﾊﾞｯと決めることを、橋本は「独裁」といっているのであろう。
　　大統領的な権能だが、それが必要と思われる場合は多々あると思うし、その意味で橋下の気持ちは良く分かるのである。
　村上新八