野田首相はAPECに出席し、TPPについて、オバマ大統領と大枠合意の話し合いをしたという。
　反対派は、国内議論がまだ熟成していない、ここでTPPiに参加を表明するのは時期尚早だと言う。しかし、その一方では、いまから参加はツ－レイトだ、という意見もある。
　現在は、９ヶ国でTPPのル－ル造りをしている最中であろうが、ル－ルが出来上がってからでは、それに従うしかないことが多くなるであろうし、その意味で、参加のタイミングとしてはこの期をはずせなかったのであろうと思う。
　TPPの対象範囲は分かっているのだから、それ以上の中身は審議に入って交渉してみないと分からない面が多いはずである。それをくだくだ国内で論議しているうちに、TPPのル－ルがどんどん決まっていってしまうのだ。
その意味で野田の決断は適切であったと思う。
　村上新八