イタリア大統領から組閣を依頼された、経済学者で元欧州委員のモンティが、組閣を終えた。
　新内閣の閣僚は全員が、学者や実務専門家だという。
　政治家がゼロというのは、財政再建、国家の信用回復を狙いとする危機管理内閣だから、ということだが、政党が、独自性を打ち出そうとして、反対のための反対や、屁理屈のための屁理屈を捻り出すディベ－トのような反対論議でかき回すような、実りなき政策論議はやめて、危機管理に集中して政策を立案、実施することを必要とする時期には、良い組閣思考であると思う。
　このようなスタイルは、イタリアでは初めてだではなく、１９９５－９６年にもやられたことがあるという。そのときに成果があったから、今回もその方式がとられたものだと思う。
　是非、成功して、イタリア発世界恐慌を回避するように願いたいものである。
　村上新八