１０年３月の民主化移行はジェスチュアに過ぎなかったが、このところティン・セイン政権は、急激にミャンマ－民主化推進の動きを見せている。
　１９８８年の総選挙で圧勝したが、これを拒否され、自宅軟禁された国民民主同盟(NLD)の指導者アウンサン・ス－チ－の釈放、ティン・センとス－チ－の会談、政治犯として投獄されていたＮＬＤ幹部の釈放などである。
　しかし、２０年近く軍事政権の独裁的指導者タンシェ将軍はどうしているのだろうか。その消息が一切ないだけに不気味である。
　この民主化の動きが本物であるとすれば、軍事政権偏重の憲法を改正し、軍人に当てられている国会議席の廃止、野党幹部の選挙権の回復を行い、現国会を解散して、総選挙を行うような決定を為すべきである。
　これによって、初めて、民主化がジェスチュアで゜なく、本気であることを世界に告知し、民主化の動きを信用できる条件であると思う。
　村上新八1