げてもの好きの大阪人に人気のある橋下大阪市長が「国の統治機構を変える」と騒いでいる。
　そのなかで、分からぬことが多い。
　彼が言う「道州制」は昔から言われていることで何ということはないが、分からないのは次のような構想である。
・地方交付税を止める
　これは地域間の経済格差をなくすためのカネであって、道州制を敷いても解消するものではなく、全国域での制度でないと出来ない精度なのである。
・年金は掛け捨てにする
　今も死んだら年金はもらえない。その意味では、年金は今でも掛け捨てである。遺族年金はあるが、これは意味が違うものである。
・貯金したら税金を掛ける
　いらんものでもどんどん買って、消費に励め、ということなのだとしたら、日本人は、そんなムダなもったいないことをする国民ではない。
　大阪弁で、「頭を冷やせ、このアホンダラ!」とでも言いたくなるような奇怪さである。
　村上新八