北朝鮮は、１０日にも中距離ミサイルムスダンを発射するであろうと予想されている。
　このところ北朝鮮の行動は常軌を逸する域を超えている感じだ。
　平城にいる各国大使館に１０日以降は安全を保障しないと通告したり、韓国と北朝鮮との唯一の共同事業である開城団地で働く５万人を超える北朝鮮労働者を引き上げて、稼動を中止させたり、そのばたばた振りは一通りではない。その上今回のミサイル発射計画である。
　ここまで、北朝鮮を増長させたのは中国の責任だ。
　北朝鮮は、これまでも何回も、６カ国協議での約束を反故にしたり、国連決議を無視したりを繰り返してきたが、その度に中国は、「北朝鮮を刺激しないように」と甘い態度をとり続けてきたのだ。
　その結果が、世界と国連を甘く見た北朝鮮の過激な増長を招いたのだ。中国の責任は重大である。
　村上新八