親の借金のカタに闇オークションに出品された笹川が芹沢さんに買われて、田舎で暮らすことになる話。
芹沢はたまたま騙されて参加しただけで、裏の人間とかでは全然ないです。
そして闇オークションっていう単語が不穏だけども普通に現代日本の設定。
笹川は子供の頃から親に雑に扱われてて、それでも親が嫌いっていうわけじゃなくてオークションも親に言われて仕方ないなって出品された形です。
しかも出品されるにあたり調教済み。
買われた最初は芹沢にせまったりもしたけど、別にセックスしたいとかっていうわけではなく買われた商品として役目を果たさなければって思っただけです。
闇オークションに参加してたとは思えないぐらい芹沢は真面目な人で。
だからこそ自分と比較してしまって居心地悪かったりしたんだけど、芹沢がブラック企業に勤めてたときの影響でちょっとダメになったときに笹川は自分なりに支えてあげようとします。
芹沢のために色々考えて家事ができないなりに頑張って、ネットで検索して味噌汁工夫したりとか芹沢が楽しく過ごせるように試行錯誤して。
それ自体が芹沢に響いたというよりもパソコンの検索履歴に、芹沢を元気付けようとした笹川の痕跡を見て芹沢は自分を取り戻します。
ひたすら自分のために動いてくれていた笹川を知った芹沢は嬉しかったろうなって。
芹沢が復活したらしたで、自分なんかが一緒にいていいんだろうかってまた笹川は悩んでしまうわけですが。
１０ページ目が笹川の幼少期の話なんですが、もう泣くかと思ったわ・・・。
恋とか死とか関係なく、読んでいて胸が締め付けられました。。
これだけ罪悪感あるんだから笹川は良い子だなぁと。
幸せになってほしいと強く思いました。
最後らへんは芹沢がグッと引っ張ってくれてよかったです。
色々できるように調教された笹川だけど、愛あるセックスは初めてですもの。
笹川は自分でビッチだって言ってたけど、笹川が言うように調教されても慣れただけで屈さなかった愛ある行為にのみ気持ち良くなる子です！