できそこないのオメガだと親からは虐待され学校ではいじめられる日々を送っていたルカ。
そんなある日学校のプールでいじめられているときに沈められそのまま気が付いたら別の世界の噴水の中にいた。
そこでも「耳なし」と軽蔑されて石を投げられてしまう。
そこでルカのことを運命の番だという獣人が現れて、その獣人はこの国を統べる王であった。
王は最初からルカのことを愛しく思ってくれています。
でも王なので忙しくずっと側にいることはできないため、侍従がルカの世話をすることになるのですが、人間であるルカは獣人からは嫌われており、陛下の番といえど陛下がいない場ではルカの扱いは酷いです。
世話をしないとかならまだしも暴力行為や薬を使われたり散々な目に遭います。
日本で虐げられた環境で育ったためそれには慣れていて感情を色々失ってしまっていて「運命の番」だと言われても匂いがわからないルカにはそれがわからず、愛しいという感情も理解できなかった。
でも王から好意を向けられるのは胸がぎゅっとなって嬉しいという気持ちわかっていて。
それだけに王に迷惑はかけられないと、侍従から酷い目に遭わされても隠してしまいます。
王はルカを大事にしているから無理矢理抱いたりしないから、服をめくらないし、ルカも痛みを感じなくなっていたので隠すのが上手くて。
やっと新しい侍従がついたことでルカの味方が陛下以外にできます。
そこまでかなり不憫な受けなので、それが読んでて辛いかもしれません。
レイプとかないだけマシかなって思いますけど。
不憫受け好きな人にはおススメですね。