オスカーは伯爵家の子供として育てられたが、実は母親が襲われたときに生まれた子どもだった。
真実を知ってからオスカーは自分は決して幸せになってはいけないと思って生きていた。
家族から離れて騎士として殉職できたらと騎士団に入った。
自殺は家族に迷惑をかけてしまうから誇りとなるような死を願って。
あらすじがあまりに暗そうだったので読むか迷ったけど「恋人を造る魔法使い」と同じ作者さんだったので読んでみました。
オスカーは家族から虐げられたりしているわけではないです。
どこかよそよそしいところはあったりするけど、愛そうとしてくれています。
その感じがまたオスカーに伝わってるからこそ、オスカーは家族のために死を願ってしまうんですね。
オスカーは何も悪くないのに・・・。
騎士団で親しい人はいないけど、ここでも周りに冷たくされるとかそういうのもないです。
でもとんでもない勘違いしたランスに襲われてから、ここでランスが加害者、オスカーが被害者になったことで初めてオスカーは自分の気持ちをランスにぶつけることができます。
思ってた以上にオスカーが幸せを感じないように生きてるのを知って、幸せになってほしいと本当に思いました。
ランスとは最悪の出会いだったけど、結果出会えて良かったですね。
どうなることかと思ったけどハッピーエンドで良かったです！