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from: とさん
2025/12/21 21:19:34
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【航空機・飛翔体】Air to air ミサイル考?
戦闘機の自衛兵器は対航空機用の飛翔体、空対空ミサイルです。西側では結構、整理されているようですが、東側では国ごとに高性能ミサイルが開発盛んなようです。主に近接の短距離、中距離、安全区域からの長距離の三つの射程距離に分けられます。現状では、中、長距離射程は、高空から位置エネルギーを使って高速で降ってくるタイプが多いようです。
アメリカでは、
現在はAIM-9X「Sidewinder」とAIM-120「AMRAAM」(Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile) シリーズが主力です。友軍への誤爆防止のため、発射時には誘導方式によって、FOX 1, FOX 2, FOX 3 と通知されるそうです。各々、セミアクティブ・レーダー
、赤外線、アクティブ・レーダーを表しています。
AIM-9M Sidewider は、1950年11月に開発開始し1956年に配備にたどり着いた赤外線誘導ミサイルです。全長は3m前後で、改修を重ね、今ではRTXコーポレーションで製造されている短距離ミサイルです。ローレロン(ローラーロン、ローラーエルロン)というジャイロ効果で機軸回りの制御動翼を動かす自動機構を採用しました。
1976年から生産された9L以降は、敵機全方位から照準可能で、ダブルデルタ動翼と35G機動が相まって従来の10〜15%を遥かに超えるその高い撃墜率(米軍評価で50%、フォークランド紛争時は80%)によって大躍進でした。日本の三菱重工でも生産され、XAAM-3の原型にもされました。当初のXAAM-3は燃焼パターンとロケットモーターノズルのOリング周り寸法の不適に悩んだようですが、独自に空力舵面だけでオフボア能力を持つ90式空対空誘導弾を生みました。その後、1990年のドイツ統一以降にR-73の機能性能の衝撃をきっかけに再設計し、9Xとしてオフボア能力、推力偏向などを獲得してさらに高性能化しました。
AIM-120 AMRAAM(アムラーム)米軍で最も広く使用されている中距離空対空ミサイルで全長は3.6m強です。1950年代から広く使用されていたAIM-7 スパローは、中距離なのに打ちっぱなし能力がなく、スパロー自身が目標に到達するまで発射母機の付き添いが必要でした。せっかくの中距離なのに、母機が危険ゾーンまで入り込むケースもありました。また、撃墜率が低いので、導入各国はセンサーを独自改善し、日本でも三菱重工がAAM-4を開発、代替してます。
海軍では艦隊防衛のため長射程のAIM-54フェニックスを開発、F-14トムキャット専用装備でしたが、F-14退役とともにAIM-120に統合しました。
最新型のAIM-120D-3は、スパローに比べて射程や電子戦耐性が大幅に強化されており、射程も小型化にも関わらずフェニックス並みになったともいわれ、2025年現在も日本やフィンランド、ドイツなど同盟国への売却や増産が進められています。
ロシアでは、
主力戦闘機のSu-27に始まったフランカーファミリーと、突き抜けた性能を持つ一部機種のための専用装備があるようです。フランカーは大型なので10発の装備が可能です。
R-27(AA-10 アラモ)Mig-29を含む主力戦闘機用に開発された全長4mの中・長距離を担うミサイルで、モジュール式なので機能が変わります。誘導方式では異なる三つのタイプ(R,T,P)、射程が二種類(無印、E)あるようです。R-27R/ER:は、セミアクティブ・レーダー誘導型。標準型の「R」と射程延長型の「ER」があります。R-27T/ETは赤外線誘導型で、電波を発しないため、相手のレーダー警戒受信機(RWR)に察知されにくい隠密攻撃が可能です。
R-73(AA-11 アーチャー)短距離・近接戦闘ミサイルで全長3m弱の赤外線誘導型です。1982年から配備され、サイドワインダーを凌駕する高い機動性を持ち、パイロットのヘルメット装着式照準器(HMS)と連動して、パイロットが見た方向の敵もロックオン可能(オフボア機能)です。多くの機種に搭載可能で多くの国にも輸出され、内部格納対応のR-74も開発されて現在も向上開発中です。これらの機能は、1990年代に西側諸国が知ることになり、ショックを与えた、西側ミサイルの発展の契機になった。日本も、可変向推力ノズルで04式空対空誘導弾(AAM-5)を開発しました。
R-77(AA-12 アダー)1982年から開発が始まって、輸出仕様は販売されたけど、ロシアでの配備は2015年からという新しいミサイル。全長は3.6mから3.8m弱の主力になったフランカーの近代化改修機(Su-27SMなど)以降などで運用可能な中距離ミサイルで、アクティブ・レーダー誘導型(撃ちっぱなし能力あり)。ウクライナ戦争で最新のR-77Mの使用がされたとされ、フィンが折りたたみ式なのでSu-57(第5世代ステルス戦闘機)でも使用可能です。
R-33(AA-9 エイモス)世界最速級迎撃戦闘機 MiG-31 専用の全長4.15mの巨大な長距離ミサイルです。米国のフェニックス・ミサイルに相当し、爆撃機や巡航ミサイルの迎撃を主眼としています。アメリカB-1、B-2の天敵に当たります。
R-37M(AA-13 アックスヘッド): R-33の後継。射程は約400kmに達するともいわれ、現役の空対空ミサイルとして世界最長射程クラスを誇ります。全長4.06m。
Kh-47M2 キンジャール: 戦闘機から発射される最近話題の「極超音速ミサイル」で地上攻撃です。精密な対地・対艦攻撃に使用され、MiG-31Kが主な運用母機となりますが、ウクライナ戦争であるときはパトリオットに全弾撃墜できたなどの報告があり、中国からも性能の低さを指摘されているようで、前評判の無敵ではなさそうです。全長不詳8~9m。
中国では、
独自航空機開発が活発化し、後発である強みで航空機搭載ミサイルは全機種共通で搭載可能ですっきりと主にPL-12とPL-15の2機種で網羅されているようです。真の性能はベールに包まれている?
PL-12: 中距離空対空ミサイルで、アメリカのAIM-120 AMRAAMに匹敵する性能を持つアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)方式のミサイルです。射程は約50~170キロメートルとされています。
PL-15: PL-12の後継または上位モデルとして開発された長射程空対空ミサイルです。途中でエンジンを再点火することで、終末段階でも高いエネルギーを維持します。分析者によって異なりますが、最大射程は200キロメートルから300キロメートル以上とも言われており、アメリカやNATOの同種ミサイルを凌駕する長射程性能を持つとされています。シーカーに強力なレーダーを持ち、ステルス機をも捉えるとされています。F-35キラーになるかはまだわかりません。-
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