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from: 岐阜のすーさん
2013/01/28 04:43:20
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思いこみ
私たちは、一人ひとりをいろいろな形でとらえます。例えば、真面目な子、優しい子、ちょっとおてんばな子、時間に厳しい子、約束を必ず守る子、みんなをリードする子、明るい子・・・・etc
これらは、目の前の子のある一面でしかありませんが、繰り返しその様相を見るとこの子は、「○○な子だ。」と固定的し、一般化してとらがちです。
これは、脳のはたらきによるもので、誰もがこの傾向をもっています。
脳は、「わからない」という状態を嫌います。例えば、とらえどころのない人が目の前にいるとちょっと傍に居づらくなったり、避けたくなったりすることがありますが、その状態と同じです。
ですから、子どもに対して、「○○な子」と決めることで、安心が生まれます。そして、「○○な子」という視点から、情報を集めることが増えてきます。繰り返し、情報を集めることで、益々固定的にとらえ、「やっぱり、○○な子だ。」という方向に流れていきます。
これは、思いこみでしかありません。
しかし、一旦その見方ができると、あたかもそれが真実のようにとらえてしまいます。
インド発祥の有名な逸話「群盲象を評す」とまさしく同じです。
そして、自分が判断した「○○な子」ではない行動が現れると、「どうして、あなたが、そんなことをするの?」などと問うことがあります。
中には、「あなたは、○○な子だと信じていたのに。」などと攻撃することもあります。
自分の中に不安が生まれ、冷静ではいられなくなったためにこんな言葉を子どもに向けてしまうのです。
勝手な教師の思いこみが行動として表れることになります。
決して子どもは「○○な子」であろうとしている訳ではありません。
たまたまそういう行動が目立っただけなのです。
子どもへの思いこみが、子どもへの指導の限界を作り出しているかもしれません。
あの子は、悪い子だと思えば、悪い面が光って見えてきます。
あの子は、賢い子だと思えば、賢い面が光って見えてきます。
すべて、教師の思いこみになります。
その思いこみを自分だけのものにしておけば、まだ影響が少ないかもしれませんが、子どもに広げたり、教師同士で共通の見方にしてしまうと、大きな影響を与えることになります。
多くの人が、悪い子だととらえてしまえば、子どもの居場所はなくなってしまいます。
自暴自棄になっても仕方がありません。
逃げ出すことになっても仕方がありません。
これは、特別に支援が必要な子どもへの見方についても同様です。
問題行動の裏には、どんな思いがあるのだろうかを探ると、うまく自分を表現できないことが、行動になっているのかもしれません。愛情不足が行動になっているのかもしれません。困っているのかもしれません。
いろいろな可能性があります。
そして、早く決めたがるのが、私たちの脳です。
急いで結論を出したいために誤った判断をしてしまうことがあるのです。
これを避けるには、子どもを観察するしかありません。
どのような状況の時に、どんな行動をするのかじっくりと観察するしかありません。
刺激に反応しているのが私たち人間です。
障がいがあろうとなかろうと同じ人間です。ただ、反応の仕方に違いがあるだけです。
体験・経験が異なるため人の数だけ反応があります。反応の問題ではありません。(反応への対応に苦慮することはありますが・・・・)
刺激が重要です。
私たちの一挙手一投足は、すべて子どもへの刺激になります。
その刺激に反応している子どもが悪いと言っているうちは、子どもを理解することは、到底できないと思います。
特別に支援が必要な子どもの数が増えているという話を聞くと、私たちが特別に支援が必要な子どもを増やしているのではないかと、疑ってしまいます。
刺激に問題はないのだろうか。思いこみで過った刺激を与えていないだろうか。自問自答したくなります。
誰もが幸せに暮らしたいと思っています。一人では生きていけません。その根底に根ざして、目の前の子どもを見たとき、今本当に必要にしている支援は何かを発見することができると信じています。
そして、それを発見できる目をもつことが、愛情の証だと思います。-
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from: 岐阜のすーさん
2013/01/21 04:28:32
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柱時計の振り子のように
柱時計の振り子がゆっくりと揺れているのを見ていると時間が経つのを忘れてしまいます。
振り子の振れ幅は一定で、時間の流れと共に動いています。
私たちの毎日の生活は、こんな穏やかな動きではありません。
ある時には、大きく揺れ、ある時は小さく揺れます。
自分の価値観が強く表れるときには、大きな揺れになり、あまり価値観を出さないときには揺れ幅が小さくなります。
つまり、自分の価値観を認められた時には、右に大きく触れ、とても嬉しくなったり、相手に好感を持ったりすることになります。逆に自分の価値観を否定された時には、左に大きく触れ、とても辛い思いになったり、相手に嫌悪感を感じたりということになります。
こだわりが少ないときには、揺れ幅が小さくなり、あまり人の評価が気にならず、相手を受け入れることができ、特に心が躍ることもありません。
揺れが大きい時には、かなり多くのエネルギーを使うことになります。それは、自分を守る必要があるからです。
価値観は、自分ではありませんが、自分が大切にしているものだからこそ、失いたくないのです。
それを作り上げるために、時間をかけ、かなりの努力をしてきたかもしれません。また、その価値観を大事にすることで自らを成長させてきたと感じているかもしれません。
ですから、それを失うことに抵抗したくなります。反発をしてでも守ろうとします。
どうあがいてもなくなるわけではないので、そんな所にエネルギーを使う必要は本当はないのですが・・・・。
また、本当に使いたいエネルギーは、自分を守るためのものではないように思います。
(私は、新たな自分を作り出すためにエネルギーを使いたいと思います。)
自分を守るためのエネルギーは極力少なくしたいものです。
人それぞれ自分の生き方をもっています。自分の価値観は、自分が作り上げてきたものであり、他人とは無関係です。
人がどのように評価しようと、その人の人生とは異なるために一緒にすることはできません。また、人の評価に合わせることが自分ではありません。
互いに相手の価値観を尊重するところから、互いに補い合い、支え合う関係ができる方が友好的で、一緒にいて楽しくなります。
ひょっとすると、相手と同じようにしたいと思う自分のエゴが、異質なものを嫌うのかもしれません。そして、自分の価値観を強要しているのかもしれません。
同じであれば、安心できます。同じであれば、自分を守ることにエネルギーを使わないですみます。
子どもを育てる時に、自分の価値観と似ている子どもであれば、安心していられます。そして、別の事にエネルギーを回すことができます。
互いに認め合う集団を作るといいながら、どこかで自分の価値観と似ている子どもを育てようとしているのかもしれません。
子どもたちの世界は子どもたちが作るものですが、教師が出しゃばって作ってやるなどと思うから余計なエネルギーを使うことになるのかもしれません。
子ども自身が気づき、変えたいと思うところまで引き上げられないから、エネルギーを使って強引に気づかせているのかもしれません。
教師がエネルギーを出せば、子どもは教師の方を見ることになります。それは、子どもが自分に危険が襲いかかってくるかもしれないと感じるからです。そこに多くのエネルギーを費やしているのが今の私たちかもしれません。
異質なものを受け入れるためには、自分の価値観は一旦脇において見ていくことになります。
一旦脇に自分を置いたときに、自分の成長があります。
つまり、どのように受け入れることができるのか、考える機会が増えます。どの視点に立てば受け入れられるのかを考えることができます。どうしてそのような価値観を手に入れたのか、探ろうとすることもできます。
そして、異質な価値観を手に入れざるを得なかった相手を理解し、受け入れることができたならば、同じように自分も、同様にこの価値観を手に入れざるを得なかったと、自分を受け入れることもできます。
誰もが同じように価値観を作り上げていることに気づくでしょう。
子どもは、価値観を作り出すために多くの失敗を体験します。その失敗を避けているうちは、価値観を自らの力で手に入れることはできません。教師の示す価値観は借り物です。自分で体験しなければ、自分の価値観は手に入りません。
もし、柱時計の振り子の揺れが大きく揺れたり、小さく揺れたりしていたら、きっと落ち着いて見ていることはできないでしょう。
安定して揺れているからじっと見ていられるのかもしれません。
子どもたちは、教師の揺れを見ています。その揺れ幅が安定していれば、安心していられます。そして、その揺れ幅が安定していれば、教師を見なくてもいいのです。常に自分の中に揺れ幅のイメージができているので、それを気にする必要がありません。
その時、子どもたちは、自分らしく生きることができます。教師の顔色を気にせず、自分らしくいられるのです。
時を刻む柱時計は、まさに私たち教師のあり方を示していてくれるのかもしれません。
こちらを見てほしいと思って、教師がエネルギーを使っているうちは、子どもは安心して自分を表出することは、できません。
これも振り子のようです。教師が出れば、子どもは出られません。教師が引っ込めば、子どもは出てきます。(右に大きく触れるときには、教師が大きく出ています。左に大きく触れれば、子どもが大きく出ています。)
私は、子どもが安心して、自分らしさを表出できるためのエネルギーの使い方をしたいと思います。
そして、柱時計のように揺れ幅を一定にし、穏やかな自分であり続けたいと思います。
柱時計を見つめながら、自分を見つめる機会ができました。-
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from: 岐阜のすーさん
2013/01/15 04:00:41
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自分を信じて
思い通りに行かない時、その原因を自分の外に求めることもあれば、自分の内に求めることもあります。
外に求める時は、自分には問題がないという前提になっています。
本当に外に原因があるかといえば、そうとは限りません。
意識をしているかどうかは、別ですが、「自分の問題を見たくない。」、「自分の問題を隠したい。」などという思いがある時には、自分に問題があることはわかっていることになります。
それでは、どうしてその原因から逃げようとしているかといえば、無意識のうちに自分を守っていることになります。
長年使いなれば自分の生き方を変えるには、かなり勇気が必要です。それは、決して安全な道ではありません。だから、危険を伴うために、避けたくなるのです。これは、誰でも同じです。
例えば、
思い通りに人が動かない場合、人が動いてくれるだけの情報を伝えていれば動くだろうと思っていても、動かないことがあります。
自分との人間関係ができていなければ、動くとは限りません。
この人間関係は誰が作るかといえば、動いてもらう相手ではなく、自分が作るしかありません。
自分からその関係を築くための努力がどうやってよいかわからなければ、不安になります。この不安があるから、原因を外に向けて、危険な状況を作り出さないように「ちっとも動いてくれない。どういう人だ。」と相手を責めることになります。
人を集めようとすれば、興味をもってもらう必要があります。人が集まらなければ、相手の興味に合わせるように動くことが一番早いのですが、したいことを相手の興味に合わせるためにどのように変化させればよいのかがわからないことがあります。このわからない状態は、危険な状態であるため、危険を避けるために「どうして集まってくれないの。」と相手を責める事になります。
相手を責めている間は、自分は安全な位置にいます。
誰でも危険は避けたいと思います。ですから、自分を安全な位置におきながら、相手を責めることになります。
まして、自分で自分を責めることはしたくないと思います。自分を責めることを続けると病気になることさえあります。そんな危険なことは避けたいものです。
その危険を乗り越えてまで、変えてみようとする時に、新しい自分づくりが始まります。
強い信念や使命感がそれを支えてくれます。
叶えたい夢や希望にどれだけの強い信念や使命感をもっているのか、ここがポイントになります。
自分が本当にしたいことは何だろう。何のためにしようと思っているのだろうと自分に問いかけることがとても重要になります。
これが明確になれば、必ず協力してくれるのが、脳です。
そして、思わぬ力を発揮し、力がついてきます。
内側に原因を求める前に、強い信念や使命感を確認することで危険を乗り越えることができます。
必ず、強い信念や使命感をもって動けば、人への影響も強くなります。
つまり、人が動くかどうかは、自分次第ということになります。自分の可能性を信じて、自分への問いかけをしてみましょう。
本当にしたいことなんだろうか。
そして、それは、どんな意味があるのだろう。
自分にとってどんな価値があるのだろう。-
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from: 岐阜のすーさん
2013/01/06 04:56:31
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新たな願いに向けて
明けましておめでとうございます。
本年初めての投稿となります。
さて、新年を迎え、新たな気持ちでスタートしようと思っている方も多いと思います。
年が変わるこの変わり目に気持ちを変えられるのは、私たちの脳のはたらきがいかに柔軟にできているかを表していると言ってもよいでしょう。
気持ちを切り替えるためには、このような機会をうまく作り、利用することがとても重要だということを教えてくれているということになります。
「一年の計は元旦にあり」と言われるように節目を大切にするという考え方は、昔からあります。
そして、節目は、いろいろなところで作ることができます。
年の節目、年度の節目、学期の節目、月の節目、週の節目、一日の節目、活動の節目・・・様々な節目を使うことができます。
その節目をうまく利用して、願いの実現に向けて努力することになります。
願い続けることが願いの実現の一番の近道だとわかっていても、日常生活に追われているとなかなかそれができないのが私たちです。
退職まで2年と数ヶ月となった私にとって、教員人生の幕を閉じる準備をしなければなりません。
そして、新たな人生に向けての助走に入りました。
その意味からすると、大きな人生の節目を迎える準備に向けての大事な年の初めだと感じています。
子どもたちが幸せに暮らせますように
そして、その幸せに少しでも貢献したいと思う気持ちが私の教員人生を支えてきました。
教員人生が終わっても、この気持ちはどうも変わりそうにありません。教員でなくても、できることが一杯あると感じています。
そして、教員人生が終わった後に子どもの幸せな人生を応援するために新たな自分を作り出そうとしている自分がいます。
このブログもある意味、助走になります。
教育の質は、その教育に関わる人々の質で決まります。
質は、その人のあり方で決まります。
質の向上と言われますが、質を上げたくなる心がなければ、質は上がりません。外からのエネルギーではなく、内にあるエネルギーで決まります。
もっているエネルギーは、人それぞれ異なりますが、自分のもっているエネルギーを何に使うと使い甲斐があるかということになります。
誰もが一番使いたいことに一番多くのエネルギーを使いたいと思っています。そして、現実には、使っているように思います。
それは、自分の意志とは関係なく、無意識のうちに使っているように思います。
例えば、人にどのように見られているかを気にする人は、よく見られるように多くのエネルギーを使います。
それが、ファッションであったり、姿勢であったり、持ち物であったり、様々な分野に現れます。
自分らしくありたいという人は、自分探しや自分磨きに時間を費やします。
世話好きな人は、常に人を見ています。何か自分にできることはないかと探しています。
人それぞれエネルギーの使い方が違います。
教師として、子どもの幸せを考えている時間はどの程度あるのでしょう。
そして、子どもの幸せのためにどれだけのエネルギーを使っているのでしょう。
きっと子どもが好きな人は、子どものためにエネルギーを使いたいと思うのではないでしょうか。
振り返ってみると、
・子どもの笑顔を見るのが好き
・子どもと一緒にいるのが好き
・子どもの声を聞くのが好き
・子どもが動き回っている姿を見るのが好き
・子どもが新たな動きを作り出すのを見るのが好き
こんな自分が見えてきます。
どうも、子どもの幸せのために使うエネルギーは、この子ども好きから生まれてくるような気がします。
残りわずかとなった教員人生の節目を間近にし、第2の人生の準備のために何をすべきか、子どもの幸せのためにエネルギーを使える自分を磨きたいと思います。-
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