2009年6月28日

　県は、二〇〇八年度に県配偶者暴力相談支援センターが受け付けたドメスティックバイオレンス（ＤＶ）相談の件数が五千八百六十一件に達し、センターを設置した〇二年度以降最多となった、と発表した。

　県男女共同参画課によると、「死んでしまえ」「誰のおかげで食べていけるんだ」など配偶者から言葉の攻撃を受けたなどとする「精神的暴力」相談が四千二百八十七件と最多。続いて、殴るけるなど「身体的暴力」が三千四百八十件、生活費を渡さないなど「経済的暴力」が千三百五十四件（いずれも複数回答）。

　このほか、〇六年度から外国人向けに開始した多言語相談は八百六十八件寄せられ、前年度比二割増。また、ＤＶ防止法に基づく緊急一時保護は三百七十五件に達した。

　ＤＶ相談は全国的にも増加傾向にあり、同課の担当者は、「昔は家庭内の問題に関する相談をためらう人が少なくなかったが、ＤＶという概念の認知度が高まり、相談増につながった面もある」と分析している。ＤＶの相談は同センター＝（電）０４５（３１３）０７４５＝へ。平日午前九時から午後九時まで。　（中山高志）
東京新聞
06月28日