生徒6人が意見発表

　高校生がエイズなどの性感染症やドメスティックバイオレンス(DV)について学び、ほかの高校生に伝える方法を学ぶ「思春期ピアサポーター養成講座」(主催・NPO法人Love Peer Priceやいま)が14、15、22の3日間にわたって、石垣市健康福祉センターで開かれ、市内の高校生6人が参加した。

　「ピア」とは「仲間」や「同僚」を意味する英語。講座は同じ世代に属する者同士が知識や経験を伝え合いながら、理解を深めていくプログラムを実践できる人材を育てるのが目的。

　今回は、郡内の若年者による妊娠や出産、中絶が全国平均より高いこと、中高校生同士の交際でもDVが起こることに注目。
　学生同士のDVには、相手の携帯電話に登録されている異性の番号やアドレスを強制的に消去することや束縛、セックスの強要、侮辱する発言などがあるが、「恋人間での問題で、DVではない」という認識が多かった。

　高校生たちはこの日の発表で「DVは大人だけでの問題ではない。恋人同士だからといって、何をしてもいいという考えは間違っている」「性に関して未熟な私たちにとって、セックスがなくても愛は深め合うことができることを伝えたい」などの意見が出された。
11/25
八重山毎日新聞