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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2010年01月24日 08時27分54秒

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    性暴力:Tシャツで抗議 被害者ら、思いつづり 来月、国内初の展示

    性暴力やドメスティックバイオレンス(DV)の被害者たちが、心に閉じ込めてきた思いをTシャツに書いて社会に訴える運動が世界各地で広がっている。日本でも市民団体が2月に初の展示イベントを計画し、Tシャツの募集を始めた。【丹野恒一】

     活動名は「クローズライン・プロジェクト」。偏見にさらされ孤立しがちな被害者への理解を深め、暴力への警鐘を鳴らす目的で、90年に米国で始まった。埼玉県の中山美奈さん(35)が米国在住の知人に紹介され、一昨年秋に「日本クローズライン・プロジェクト」を設立した。

     活動にあたり、中山さんは被害を実名で公表した。最初は小学5年の夏。河原で見知らぬ男に「服の中に毒を持つ虫が入ったよ。取ってあげるからシャツを上げて」と声を掛けられ、裸の写真を撮られた。同級生の男子たちに力ずくで下着を脱がされそうになったこともあった。思い切って女子の友達に打ち明けると「もてて良かったね」。精神疾患になり、中学校の途中で登校できなくなった。

     結婚後も近親者からの性暴力や夫のDVに遭った。病状が改善に向かったのは6年前。幼いころの被害を思い出し、心を病んだ原因に気づいたのがきっかけになった。実名での活動を家族がどう思うか心配したが、中学1年の長男は「被害者のために立ち上がる母さんを誇りに思う」と言ってくれたという。

        □

     募集するTシャツは色で立場を区別し、遺族=白▽性暴力被害者=赤▽近親者から被害を受けた人=青▽性暴力以外の暴力・虐待被害=黄▽賛同者や支援者=緑。袖をロープに通して洗濯物を干すように展示する。

     Tシャツは既に届き始め、上司にわいせつ行為をされた女性からのものには「加害者への最大の仕返しは私が立ち直って一人前の仕事をすること」とあった。性暴力を受けた娘を自殺で亡くした母親は「多くの無知と偏見が、消えることのない悲しみをさらに深くする」と書き込んだ。中山さんは「Tシャツに思いをぶつける勇気が、別の被害者たちの勇気や多くの人々の共感につながっていけばうれしい」と話す。

        □

     参加は年齢も性別も問わない。「助けてくれる人がいることを知るだけで力になる」と、被害者以外も歓迎する。展示は2月27、28日、さいたま市の埼玉県男女共同参画推進センター「With You さいたま」で。28日は午後2時から中山さんの講演も(要予約)。送付先は〒330-8529 さいたま市浦和区針ケ谷4の2の65 埼玉県ボランティア・市民活動センター7号「日本クローズライン・プロジェクト」へ。問い合わせはホームページ(http://clp‐japan.org)から。

    毎日新聞 2010年1月24日 東京朝刊

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