神父の祖父と２人で暮らしているオメガのシモンはオメガの特徴的な美貌も匂いもなく、発情期だけがくる出来損ないだと思っていて、祖父は病に倒れて仕事ができないし、抑制剤の薬代はかかるしで貧困に悩んでいた。
そんなときに教会で雨宿りしていた少年を助けてから交流を深めていって愛し合うように・・・な話です。
シモンは村で遠巻きにされているものの日常的に暴力を受けているわけではないし暴言を吐かれることも後半の一時しかないんですが、それでも最初から最後まで読んでて早く幸せになって！と思いながら読んでました。
救いなのはシモンに助けられてからのジルはすぐ懐いたし、シモンを愛するまでが早かったのでそれからずっとその愛情があるのが救いでしたね。
ざっくりではあるけど、最後の最後にその後が描かれているのが良かったです。
幸せになったんだなってわかったからね！