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  • from: とさん

    2020年05月23日 18時36分28秒

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    【組立製作】日本海軍 海軍航空技術廠 D4Y1 艦上爆撃機 彗星 11型


    海軍航空技術廠(のちの海軍航空技術廠)が開発設計した、彗星。

    日本では、この水冷エンジンが、大戦の行方に大きな影響を与えたのかもしれません。日本はエンジンが鬼門だったようでした。

    ま、同じ出力なら、密度、熱容量の大きな液体の方がコンパクトにできるので、前面投影面積の小さい機体に搭載できて、最高速度は大きくなる、という理屈です。

    十三試艦上爆撃機として海軍が開発した機体は、高速化の課題を解決するために、ライセンス水冷エンジンを搭載して空力的に洗練した機体に仕上げられました。

    結果は当然、海軍最高速。

    問題は唯一、このエンジンを使いこなす技術力がなかったことです。

    一度うまいものを食べたら、
    あぁ〜、もっかいあれ、食べたいなぁ。。。

    コロナにもかかわらず、、外食したい人がいるのと同じ理屈ですよね。

    現実には、1942年に偵察機型、二式艦上偵察機が先行配備され、1年遅れで改良された彗星が配備されたようです。

    稼働率3割以下。結局、液冷エンジンを諦めて、空冷エンジンに換装した三一型等、のちに製造されて使用されました。懸念された空力抵抗の増加も、急なノーズの絞り込みがたまたま旋回流にマッチしたのか意図したのか、それは定かではありませんが、性能低下はあまりなかったそうです。

    結局、使いこなせないものを持つより、身の丈にあってとりあえず動かせるものの方が、はるかに有用、という、大切な教訓になりました(なんとネガティブな^^;;)。

    それでも、高空での気圧低下による空気の希薄化が引き起こす出力低下は別問題。過給機もまた身の程に合わなかったことは、流体工学的に良いものは作れても、熱機関や高速回転タービンの安定した量産製造技術が伴わなければ、絵に描いた餅。今も昔も、トップクラスは優れてても国力が伴わない伝統があったのかもしれませんね。まぁ、素材不足、材質変更、等も原因ですが、設計時対応したメーカーもあったようですから。

    南方派遣の各航空隊は、大きな成果もなく撃墜、空襲等で全機喪失、貴重な整備員等部隊員も一部を除いて現地で戦死したそうです。

    さて、模型は一一型。空冷エンジンを搭載し、試作機から実用可能に回収されたものです。同じWS vol.7 には末期型の三三型もあります。


    これ以外に、アンテナと尾輪セット。


    コクピットのパイロットも、白いマフラー?も塗られてます。


    風通しがよかったのでコクピットのパネルもどきだけ追加。


    いつもながら、印刷、デカール、きれいにできるものだと思います。アレスティングフックも搭載。


    ラジエーターエアインテイクは、ぺったんこですね。プロペラ軸は長さがあって回転が安定しそうです。


    彗星はトップビュー。最初に初めてみたのは、子供のときのWLシリーズの隼鷹艦載機です。日本海軍機にないシャープな機首から、てっきり戦闘機なんだと思っていました。


    排気管はどうして水冷はこんな風に側面に並ぶんでしょう。推力利用なんでしょうか。でも、空冷ではこんな排気管は採用されてない?


    急降下爆撃機なのに、爆弾がついてない?それは、空力を追求した結果、日本初の弾倉装備。弾倉内に収納したからですね。



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