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from: とおるさん
2025/08/12 22:17:51
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25年08月12日Tuesday
さあ、夏の大冒険、久しぶりの遠出である。いつもより30分早く起きて、出かける準備の最終チェック。全部整えた後で、ラジオ体操。そしてラジオ体操が終わったと同時に、スーツケースを引っ張ってアパートを出る。
とはいえ、世の中、今日は通常通りの平日である。うちの会社がとりあえず夏休みを既定の日数とればいあれなので、私は今日から休みにしている。ということで、バスは通常ダイヤだし、バス停に人は並んでいるし。やってきたバスもわりかしの乗車率だし、停留所ごとに人がどんどん乗ってくるし。白シャツの人も多数、お疲れさまです。バスの車窓からも、朝から明かりがついている建物が見える、大友パンが早いのは当然、ウェルシアや東日本学院は朝から準備、これまたお疲れさまです。
郡山駅着、自国は7時すぎ、昔はこの時間にもう駅にいて、ここから高校向かってたもんな。さすがに人は少ないが、スーツケースを抱えている人、遊びに行くであろう若い集団、そして白シャツどころかかっちりジャケットを着た人まで...本当に皆様お疲れさまです。で、忘れてはいけない、機能追加で申し込んだ乗車券を発券し、新幹線改札を抜けて、立ち食いソバやで山菜そばの朝飯。カウンターのお稲荷さんが目に入って、追加注文しちゃう、ごちそうさまでした。
ホームへ出る、旅行客多数。部活の遠征っぽい高校生の集団も見かける。そしてやはりビジネスマン、さっきから心の中でお疲れさまですが止まらない。やってきたやまびこ号東京行き、自由席はまあ乗ってるよな。一方の指定席、そこまで混雑している感じもない。まあ、やっぱり平日だし。
列車が出発、まあどこまで行っても曇天である。これくらいの天気だったらいいんだけどな、どうだろう。そしてこのやまびこ号、つばさ豪併結につき、速いやつである。新白河を超え、那須塩原を超え、次は宇都宮。ここでがっつり乗ってくるのかと思いきや、そうでもなかった、車窓から見えている田んぼは青々としている、水不足はどうなのだろう。
小山を過ぎ、大宮...下り線のホームがすごいわ。でも今日はここでは降りない、大宮から先なんて、何年ぶりだし。大宮より先の景色も、久しぶりだなあ。
東京駅着、人が多いぞ。エスカレータは詰まっているので、階段を目指す。スーツケースをもって階段を駆け下り、改札口を目指す。東海道新幹線乗り換え口...じゃなくて、人をかきわけ、いったん在来線側に出場して...東海道新幹線どこ!?こっち?また人の流れに乗って、いったん券売機の列に流されそうになるが、改札口を目指す。改札機に切符を通すが...切符が出てこない?駅員さん「ICタッチしてください」難し難しい、東北新幹線に乗ってきたsuicaもタッチしたら、切符が出てきた...。また人がごった返している新幹線改札内で乗り場を探す、15番線ってどっちだよ?こっち?ホームに上がると...インバウンドだなあ、外人さんの多さよ。どうにかこうにか、目的のひかり号新大阪行きに乗車、席が車両の端、ドアの真ん前、これは落ち着かんぞ、窓際なだけまだマシなんだけど...。
列車が走り出す。これが交通会館か、ビル群に張り巡らされた線路に首都高。って、これ高輪ゲートウェイじゃね?すげえ初めて見た。車内放送が『いい日旅立ち』である、いいねえ。指定席の乗車率は、まずまず。品川、新横浜を過ぎても、私の隣は埋まらず、まあそこは平日か。そして新横浜を過ぎてしばらくすれば、流れる景色は東北新幹線と大差ない。とか余裕ぶっこいていたら、小田原からすんごい乗ってきた、あれだろ、停車本数が少ない新白河からごっそり乗ってくるのと、同じ理屈だろ...。
まだまだ車窓からの風景を眺める、熱海から海が見えるが...この曇天じゃあねえ。大きな川を何本も超えて、わりとずっと平らで...やっぱり東北新幹線とはちょっと違うのよね。沿線沿いには、大手のでかいプラント...中外製薬・資生堂・ポーラ化粧品・ヤマハ発動機・スズキ自動車...すげえなあ。そして静岡県内に入って思う、田んぼがもうだいぶ黄色くないか?さすが、日本は長い。
ただただ車窓からの景色を眺めているうちに、名古屋の街が見えてきた。そうしているうちに、名古屋着、車窓からテレビの中継でよく見る景色が見える。けっこう降りるのかと思いきや、やはりここでもそうでもない。名古屋を出発して、割とすぐ岐阜羽島に到着、近いのね。
そしてついに、この起点駅のとなる...はずだった、米原に到着した。ここでもまあごっそり降りる。とりあえず改札を目指す、ここではICのタッチが必要なのか?ビビりながら切符を改札機に入れたら...切符だけで通れた。ここは在来線改札らしい、さらにもう一つ改札機をくぐって、改札の外へ。
とりあえず、スーツケースをなんとかしたい。改札のすぐわきにコインロッカーがあったが...小さくて入らない。案内にコインロッカーの文字を見つけ、そっち方面へ。そしたら...入るやつが600円のでかいやつしかない。両替はどこだよ?とりあえず、改札口にあるセブンに掛け合ってみたら「両替だけはやってないんです、お釣りを100円玉でお返しはできますが...」どうせ麦茶を買うところだったので、麦茶を棚から取り出し、千円札を渡して、小銭をじゃらじゃらにしてもらう。これでようやく、スーツケースをロッカーに収める。
で、昼飯時なのよ。どうしようか?駅に市役所が隣接している、きれいな市役所だな~。観光案内所でパンフレットをゲットし、とりあえず市役所を1周...何か飲食店があるようにも見えない。とりあえず、市役所1階に入っているパン屋にて、サラダとパンをゲットし、外の席で食べる。とにかく曇天、若干の小雨もぱらつく。
食べ終えて、列車の時刻を調べる。もう来るじゃん、改札を抜けてホームへ向かい、やってきた新快速姫路行に乗る、これで姫路まで行けちゃうんだ...。JR西日本の車両って、かっこよくね?外見はもちろん、この車両は天井の随所に液晶パネルが、ほほう。そして自動音声の英語の声が、東北新幹線と一緒じゃなかろうか。13時という昼下がりの列車だが、まあまあ混んでいる。
一駅で降車、やってきました彦根駅。とりあえず、彦根城は見ておきたい。ということで、駅を出て、なんとなくで歩き始める。しかしこのルートでいいのかしら?マップを立ち上げてみる...このまままっすぐだって。すれ違った高校生の会話「暑くて死んでまう...」いいねいいね関西弁ね、旅行に来た感じあるね。
とか言っているうちに、もう見えてきた。まずは護国神社、ちょうどお盆の時期なので、献灯の提灯がずらっと並んでいる。大事な季節である、しっかり参拝する。
そこからいよいよ、彦根城の中へ入っていく。そしたらいきなり、剣舞所の前に長蛇の列...これはそもそも入場できるのか?係員のおばちゃんに、何事か聞いてみる。「これはひこにゃん待ちですね」おそるべしひこにゃん...。なので、この列は気にせずチケットを買って、いざ敷地内へ。
まずは天守へ向かう長い長い上り坂かつ階段。周囲から「きつい...」の声が聞こえてくる。自分も息を挙げながら、麦茶をがぶがぶ飲みながら、登り切った。最初の門?えだる天秤櫓、これがいきなり入れるわけで、中を見てみる。特段何かあるわけでもないが、こうやって守ってたんだなあって。
本丸まで上がってきたが、天守の入場に並んでいるので、西ノ丸へ。ここは林が美しい。その先にある、三重櫓。ここはとにかく、見晴らしがよい。3階建てになっており、なんと最上階まで上がれてしまう。城下の見晴らしはもちろん、彦根の街が、そして琵琶湖までしっかり見える...琵琶湖でけえ~(語彙力)。
いったん本丸まで戻ってきた。天守の列はさっきから変化がない、もういいや、並ぼう。私の前後、家族連れ。そして関西イントネーション、盆休みは地元民が意外と地元に来るやつ。だらだら歩く子供に「はよ!はよしいや!」とお母さん、いいねいいね関西に来てるね。待つことしばらく、ようやく天守へ入る。彦根城は勝手に大きそうなイメージがあったが、意外とコンパクトである。なので店主の中は、そこまで広くもない。そして何より、階段が急。「上りより下りだな。これどうやって降りる?」「え、みんな前向きで降りてきてるよ...」とにかく手すりをしっかりつかんで、上を目指す。中には井伊直弼像が、大老井伊直弼の一つ覚えだが、彦根藩出身か。それこそ天守閣からの眺めは、もう素晴らしい。先ほどの三重櫓よりも、彦根の街と琵琶湖がしっかり見える、これはよく守れるわ。そしておっかなびっくり階段を下る。
一応、太鼓門の中も見られるので見て、本丸から西ノ丸を通って、天守の裏の階段を下っていく。こちらは本当に気がうっそうと生い茂り、蝉の大合唱がすさまじい。なんか、ここまで自然を感じたのは久々、蒸し暑いけれど生き生きする。
下ってきて、次は庭園。楽々園から玄宮園、庭のことは全く詳しくないが、しっかり整えられ、池の上に浮かぶ島にも風情がある。心が落ち着くわ。
見るものを見て、いったんまた敷地内、入場時に長蛇の列で見落としていた、彦根城博物館へ。ここには彦根藩、そして井伊家の繁栄の歴史が収められている。雅楽の楽器や絵画、能面に衣装、甲冑や絵画。さらに別棟として、藩主が生活していた御殿も復元されている...見どころが多すぎる。
いやいやいや、これで見るものは全部見ただろう。そう思って帰ろうとしたら...駐車場前に、馬屋もある、これも入れるし、でかいし、こんなところにも繁栄の歴史を感じるぜ。さらには開国記念館という資料館もあって、そこにはなんとレゴで作られた彦根城が...緻密な作業だ。城下町を再現したジオラマもある。
今度こそ帰るぞ、歩き始める。駅に向かう途中...なにか見覚えのあるマーク?いや、違う。これか、噂には聞いていた、ベニマルとヨーカ堂とロゴが似ている、平和堂というやつか。この建物、そもそもがアル・プラザ彦根という建物で、その一部が平和堂のようだ。1階に土産物売り場があって見てみたが...ひこにゃんグッズが大半、そりゃそうだ。そこから地価の食品売り場へ、何か面白そうなものはないか見てみる。まあ総菜は違って当然、他に売ってるものは...そんなに代わり映えしないか。米が滋賀県産と、あとは富山県産が幅を利かせているくらいだな。途中、店内放送から、いきなり西川貴教アニキの声が、イナズマロックフェスのPRである、平和堂も協賛しているようだ、さすが地元だ、そしてCMソングもアニキじゃないかこれ?
彦根駅に到着、改札を抜けて、何気なく携帯を開き、本日の宿泊先を確認。滋賀県長浜市...は?やらかした、完全にやらかした。全然米原駅前じゃない。そうこれが、米原駅が起点になるはずだった、と書いた理由である。何も考えず、ただ予約したのが仇だった、日ごろの行いの悪さ、自業自得である...。とにかく、どうにかしなければ。米原行の列車に乗り、すぐ到着して、コインロッカーからスーツケースを引っ張り出し。帰宅時間帯の改札口の前で、ホテルへの生き方を調べまくる。駅員さんに次の長浜方面の時刻も確認、ここでも駅員さんのイントネーションが関西で、旅情を感じる。
とにかく調べて調べて、やってきた敦賀行の新快速...これで敦賀まで行けちゃうんだ。帰宅時間ということもあり、車内は混んでいるが満員ほどでもない。そして長浜は意外とすぐだった。
長浜駅の改札を出た、駅前の商業施設でお土産はどうにかなるかしら、その辺もまた改めて見てみよう。それよりなにより...バス乗り場はどこ!?案内がそこまで詳しくない。スーツケースを引っ張りながらぐるぐる...あった、やっと見つけた。案内所で詳しく聞くかと思ったら、そんなレベルじゃなかった、乗り場しかない。この時刻表はどうやって見たらいいわけ?あ、お盆休み期間は休日ダイヤね。行先の表示が...これかよそういうことかよ、理解までに若干時間がかかった。
やってきた、木之元バスターミナル行き、条項ドアが前しかないので、私が乗る前にお客さんが下りて、私が乗ったら...車内に私だけ。運転手さんも「木之元バスターミナルですよ?」あ、ここ行きますよね?「そうそう」一番前の席で、運賃表にかじりつく。
しばらく走って、目的の停留所で降りる。ホテルはどっちだ?マップを広げる...ここをまっすぐか。国道8号沿いのホテルに、ようやく到着...こんなの歩いてられないって。
ホテルで受付を済ませて、いったん部屋へ。晩飯はどうしようか?受付に聞いても、近くには飲食店がないと言っていた。でも腹は減った、だからといってコンビニ飯は嫌だ。マップで探すと、500メートル先に居酒屋がある、もうここしかない。ホテルを出て、バス停のほうへ。ついでに明日の朝のバスを見てみたら...すこぶる早いか、その次は9時過ぎだ、本数がない。
しばらく行くと、居酒屋が見えてきた。意を決して入ってみると、お母さんが一人でやっているようである。ほかのお客さんが声がけしてくれて、お母さんが出てきて、席に座る。何を食べようかな...。どのお客さんもよく来るのかな?話し方と内容からして、地元の人ではあると思う。悩んで悩んで、焼うどんにした。ワンオペなので、出てくるまでにはかなり時間がかかる。先に頼んだウーロン茶が半分くらい減ったところで、お通しが出てきた。そしてさらにしばらくして、ようやく焼うどんが出てきた。ここはちまちま食べるようにする。そのうちお母さんが、テレビのチャンネルを変える、最初はNHKだったが、チャンネルを回すと...マジでやってるよ阪神のナイター中継、CMも地元感じ満載だし。そしたら隣の客の会話が「俺、巨人が好きやったからさ」無理やり阪神のロゴ入りのグッズを買わされて嫌だったという話。「こてこての阪神は、そりゃもう大阪やん」「そうやな」滋賀だとそうでもないらしい。そんな会話を聞いているうちに、私の皿は空になった。お母さんの手が空くのを待って、会計だ。「お腹膨れた?ありがおう、おおきに」ごちそうさまでした...生でおおきにを初めて聞いた。
部屋に戻ってきて、明日の工程を考える。いろいろ調べた結果...これ、朝のすこぶる早いバスじゃないとだめじゃね?ちくしょう、結局は宿をとり間違えた自分が悪いのだが、こんなにも時間に縛られるなんて...。
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