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  • from: 岐阜のすーさん

    2010年08月25日 04時32分10秒

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    トップダウンとボトムアップ

     子どもは、かけがえのない命をもった存在だということは、誰もがわかっています。
     わかっていても、子どもを自分の奴隷のように扱ったり、暴力を振るったり、自分の欲求不満のはけ口にしたりするのは、何故でしょう。
     
     ここには、かけがえのない命をもった存在と同時に弱い立場の人間としての存在が浮き上がってきます。
     
     弱い立場・・・体力的に弱い、依存している、未発達である

     この弱い立場であれば、客観的に見ると守りたくなるのが一般的な立場になります。

     しかし、我が子となるとどうしても客観的に見られなくなるため、弱い立場を意識することができないのかもしれません。

     そのため、子どもは自分の所有物であり、思い通りにできる存在になってしまうのではないでしょうか。
     躾ることは、その典型となる行為です。我が子だからこそ、私の価値観を受け継いでもらいたいと思うのです。これが他人であれば、価値観を押しつけることはないでしょう。
     
     日頃の一挙手一投足が子どもに影響を与えています。もし、それだけだとすると、子どもは親のロボットでしかあり得ません。
     ただ、そのお陰で、教えられた価値観をもとに、判断し、行動できるようになっていくのも確かです。
     
     いつも親の側に居れば、きっと親のロボットとして確実に育っていくのですが、そのようにはならないのは、何故でしょう。

     それは、子どもが育つ社会の影響を受けるからです。人と関わることで、自分のもった価値観と違った価値観と出会い、葛藤が生まれます。
     この葛藤の中から社会に適応できるように価値観を変化させていきます。つまり、親の判断ではなく、子ども自身が判断して自分の生きる社会に適応できる生き方に変えていくのです。

     ここには、親の介入は本来ならば、ありません。
     子どもの世界で起きていることに口出しは無用です。子どもが生きる社会なのですから、いつまでも親に頼ることはできません。

     ところが、我が子と自分が同一であるかのように感じている親だとすると、子どもの苦しみが自分の苦しみであり、子どもの喜びは自分の喜びであるかように映るのです。
     そうなると口を出したくなってきます。自分の価値観を否定されたり、ないがしろにされたりするように思ってしまうからです。自分の反映としての子どもになっているのです。

     これでは、親自身も不自由です。子どもに縛られた人生を歩むことになります。
     子どもに縛られないで親自身も自由に自分の人生を歩んでほしいものです。

     それでは、親は親の責任としていつまで主導権を握る必要があるのでしょうか。
     脳神経の発達から考えるとある程度それが見えてきます。0〜3歳までに脳神経の60%程が発達し、5〜7歳までに脳の80%以上が発達するということを考えると、親の出番は小学校低学年までということになります。

     それ以後は、子どもに寄り添い手助けをする、子どもを全面に出させバックアップする、子どもから離れ、見守る等と次第に子どもから離れていくように考えることができます。

     ということは、乳幼児と呼ばれる時代の子育てがとても重要になります。
     主導権を握っているから私の思い通りに動きなさいと子どもを育てるのも一つです。これはトップダウン(上から下へ)の教育です。
     もう一つは、ボトムアップ(下から上へ)の教育です。つまり、子どもの発達に合わせて、一つ一つ積み上げていく子ども主体の教育です。
     
     トップダウンの教育では、常に目指す山が見えています。そのため、今の自分は山の上に到達できない子どもが存在します。これはうまく扱わないと自己否定につながっていきます。

     ボトムアップの教育では、目指す山が見えにくいため、今の自分が重要となります。できた自分を積み上げることで、きっとこれもできるだろうという育て方になります。これは自己肯定につながっていきます。

     「あなたはだめだ。」と言われるよりも「これができるようになったあなただから、きっとこれもできるだろう。」と言われた方が自信がもてます。
     誰も子どもを自分の物のように扱いたいとは本来思っていません。自分の思い通りにしようと願うのではなく、子どもの幸せを願って子育てをしています。それなのにいつの間にか思い通りに動かないことに腹を立てている親になってしまっているのです。

     これは、ただ、子育てがトップダウンになっていることに気づいていないだけなのです。
     目の前にいる子どもを見ているのではなく、理想とする子どもというイメージした子どもを見ているため、目の前にいる子どもを見えないのです。

     「みんなができるのに何故あなたはできないの。」「うちの子はどうしてできないのだろう。」と周りと比較したり、「これができなければ、大きくなれないよ。」「何度言ったらできるの?」と目標から子どもを見ているのは、まさにトップダウンの子育てなのです。

     子どもがもっと幼い頃には、「はいはいができるようになった。」「立って歩けるようになった。」と目の前の子どもの発達を喜びながら見ていたはずです。このボトムアップで子育てをしていたにも関わらず、それがいつの間にかトップダウンに変わってしまったのです。

     ここには、親の価値観が見え隠れします。本当に大切なのは、目の前の子どもです。子どもを育ている過程のどこか目の前の子どもから目を離し、理想とする子どもを見ている自分になってしまったのではないでしょうか。
     目の前の子どもを見ていると、今この子は、何を求めているのかが何かが見えてくるはずです。欲しているものに合わせて子育てをしている中で価値観が見えてきます。育てる価値観が見えてくるはずです。

     一緒に活動するその姿勢がその価値観そのもののはずです。

     遊んだ後に一緒に後始末をします。その時の後始末の仕方はまさにあなたらしさのはずです。遊びの中で様々な工夫をします。その工夫の視点はまさにあなたらしさのはずです。手洗い、トイレの使い方、物事への取り組み方すべてあなたらしさのはずです。
     後回しにするあなたならば、子どもも後回しにします。とことん一つのことにこだわるあなたならば、子どももとことん一つのことにこだわります。今の自分にもっと自信をもって子どもと一緒に関わることがとても大事なのです。
     見えない理想とする子どもを見るのではなく、目の前の子どもを見て一緒に活動するのです。そこに必ずあなたらしさがあるのです。
     
     子どもから目を離した時から目の前の子どもが見えなくなってしまってはいないでしょうか。子育てが本当に目の前の子どものためになっているのか、もう一度見つめ直してほしいと思います。

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