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  • from: 岐阜のすーさん

    2010年09月22日 05時49分39秒

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    今を育てる

     私たちの脳は常に働いています。常に刺激を受けているので、考え続けています。
     目の前の子どもの姿を見ていても、過去の出来事が思い出され、「こんな姿があったな。」「こんな思いでいる子なんだろうな。」などと考えたり、未来を予測し、「この子は、これからどんな姿になっていくだろう。」「こんな子になってほしいなあ。」などと思い描いたりしながらと絶えず、脳を働かせています。
     これはすべて現実ではなく、教師が創り出したイメージの世界でしかありません。
     そのイメージがよければ、まだよいのですが、悪ければ、いつもそのイメージを変えようと目の前の子どもに改善のための指導をし続けます。
     これが、子どもにとっては大変辛いものになります。
    教師が勝手に作り上げたイメージに合わせて、子どもを指導するのですから、目の前にいる現実の子どもではありません。
     このことを深く考えると、目の前にいる子どもをとらえて指導することはかなり難しいと思います。

     子どものとらえ方だけでなく、私たち教師は常に目標を意識しています。その目標は、現実ではなくこれもイメージです。子どもにこんな力をつけたいとか、こんな姿になってほしいとかというものは、教師が創り出したイメージです。そのイメージに合わせるために子どもを指導するのですから、やはりこれも現実ではありません。

     教育は、一方的にこちらの思いを伝える訳ではありません。育てるのですから、子ども自身が変化するための指導をします。
     指導の難しさは、ここにあります。
    つまり、現実の子どもをイメージ通りに変化させるために何ができるのかということを考えることになるのです。

     目の前の子どもたちの現実から出発しなければ、本当の変化は望めません。現実を理解し、その現実から目指す方向に向けて歩み出させることが出来たときがよい指導ができたということになります。
     目の前の子どもが何を考え、何を望んでいるのかがわからないと現実の子どもをとらえたとは言えません。

     現実の子どもに合わせて指導するということは、子どもの願いに合っているので、子どもに無理はありません。

     現実の子どもが歩きたいと思った方向に歩み出しているのか、それとも歩きたくないと思っているのに歩ませようとしているのかは、わからないからです。

     子どもがわかりたいと願っているとすれば、わかりたいことへの支援が可能ですから、指導しやすく、楽に支援ができます。
     しかし、わかりたいという願いよりも別に興味関心があるとすれば、まず、わかりたいという願いをもたせるところにエネルギーを使わなければなりません。

     10人の子どもがいれば、10通りの願いがあります。例えば、わかりたいと思っていることを前提に授業を進めれば、思っていない子どもは、置き去りになります。前時の授業がわかっていることを前提に授業が進めば、わかっていない子どもは置き去りになります。

     どの子もわかる授業にするためには、前提となる子どもの今をとらえる必要があるということです。
     
     目の前にいる子どもの今をとらえて、授業を進めるためにには、常に今を確認する必要があります。
     ここを丁寧にする教師は、本気で子どもに力をつけさせようとする教師だと思います。

     わかったかどうか、常に確認し、前進するのです。1時間にいくつものステップを作り、そのステップを確実に上らせるための手だてを用意しなければなりません。
     初めから、このようなきめ細かな指導ができるようにはなりません。失敗を重ねながら、現実の子どもから学ぶ教師だけができるようになるのです。

     ステップの荒さに気づかせてくれるのは、子どもです。それも現実の子どもです。今しかありません。指導している今をきちんと見つめることから逃げては、ステップの荒さに気づきません。
     どの子もわかっているのだろうか、今の指導で困ってしまった子どもはいないだろうか。などと自問自答しながら、現実の子どもから学び続けるのです。
     子どもの今を変える指導ができなければ、的確な指導ではありません。この「今」の連続が授業なのです。
     「今」を育てる教師こそが、子どもに本当の力をつける教師だと思います。

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