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  • from: 岐阜のすーさん

    2011年07月15日 03時52分15秒

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    保護者との電話

     保護者と連携を取りながら、子どもを育てることは、日常的に行われています。特に直接会って話をするまでもないが、紙面だけではうまく伝えられないという時には、電話で対応することがあります。
     日常的には、この対応が多いのではないでしょうか。

     顔が見えないだけに、この対応は、気を遣います。

     特別に話すことがない時に電話をすることはありません。こちらから電話するということは、話したいことがこちら側にあるということになります。その話したいことをどんな配慮をしながら、保護者に伝えているでしょう。

    1 保護者の状況に合わせる。
      相手の状況を知らないで電話をかけることになります。その点への配慮が必要になります。
      つまり、今、忙しい時なのかそれとも、時間にゆとりがある時なのか、相手の状況を十分につかんだ上での対応が必要になります。
      「夜分、お電話をして申し訳ありません。」
      「今、お話をする時間がありますか。」
      などと、相手の状況に配慮した言葉かけが必要です。

    2 保護者の状態に合わせる。
      声を聞いた時の感じをつかみながら、相手の心の状態に合わせることが必要になります。
     つまり、気持ちが落ち着いている時なのか、それとも、慌てている時なのか、相手の状態に合わせた対応が必要になります。
     「最近のお子様の様子はいかがですか?」
     「家庭でのお子様の様子はいかがですか?」
     などと、子どもの様子を聞きながら、今の心の状態をつかみます。そして、その思いに合わせます。
     「そうですか。」、「大変ですね。」、「それは、いいですね。」などと相手の状態を肯定しながら、子どもの事を話題にします。

    3 話題に合わせる
     保護者は、電話があれば、「何かあるぞ。」と構えている状態になっています。受け入れる準備ができていなければ、壁があります。構えている状態では、話をする内容を受け止ってもらえません。まず、その壁を取り除く必要があります。
     そこで、子どもの学校での様子を話します。
     ここで話す子どもの学校での様子は、子どもの頑張りの話にします。
     「家庭では(も)、そうですか。学校では・・・・・・。」
     と、学校の話題に方向を変えます。
     ここでは、保護者との壁を取り除くことが目的ですから、子どもの頑張りを話し、保護者の方が安心される状況を作り出します。
     壁が取れるかどうかは、この話の内容で決まります。保護者がこちらの話を聞いている声の様子から、受け入れてもらえそうな状態になっているかを判断します。受け入れてもらえそうな状態になっていれば、いよいよ本題に入ります。
     もし、これまでに本題について話をしていることがあれば、今日までの頑張りについて話をすることは保護者の安心感を高めます。

    3 焦点を当てる
     本題を話題にする事が、初めての場合は、保護者の話題に対する考えがわからないので、まずは、保護者の考えを聞くことになります。
     「実は、〜についてお話をしたいのですが。」と本題に焦点を当てます。
     次に、相手の考えを明らかにするために、家庭での様子や保護者の考えをつかみます。
     「おうちではいかがですか?」「お母さんは、どう思われますか?」などと問い、考えをつかみます。
     本題が受け入れられそうな様子でなければ、話題にしても話題を深めることはできません。
     この場合、教師側の考えを出すのではなく、子どもの状態や状況を話し、子どもが困っている状態や状況として、話題にします。
     子どもが困っている状況を説明すれば、多くの場合、保護者から困っている状況に対して、子どもへの対応についての具体的な方法が出てきます。
     もし、具体的な方法が出てこなければ、一緒に考えるという構えができます。

     保護者の考えが子どもにとってマイナスになると思うことがあるとついこちらの考えを言ってしまいそうになります。しかし、ここは、自分の考えを押しつけても、保護者が納得できなければ、今まで以上に溝ができたり、壁ができたりしますので、ここでは一旦、避けることになります。
     人は、気づかなければ変わることはありません。気づくためには、もっと時間をかけたり、情報を多く提供したりする必要があるので、電話での対応はできません。ですから、直接会って話をする方向にもっていく必要があります。

     この場合は、「一度会って、話をする機会を作っていただけませんか?」という方向ができあがります。

     保護者の思いと教師の思いが必ずしも一致するわけではありません。違いが大きければ、間に入った子どもが犠牲になります。できる限りその状況は避けなければなりません。教師としては、子どもを守るという姿勢でいることになります。保護者と会ってじっくり話をするまでは、控えることになります。
     
     ここでは、保護者の考えがわかっただけでも電話をしてよかったということにします。(この1本の電話で解決することはできなから、じっくりと考えを練って対応を考えることが必要だと考えます。)

     同じ方向で考えていけそうだという思いになったならば、次は、何をすればよいのかを一緒に考えることができます。

    4 方向を揃える。
     一緒に子どもを育てるための今後の方向を明らかにします。
     「家庭と学校の両方で指導すれば、子どもさんが迷うことはありません。一緒にできることを考えましょう。」と言って、具体的な取り組みを考えます。
     
     保護者からの提案があれば、保護者の提案に従うことができます。
     保護者からの提案がなければ、取り組みを複数提案し、選択してもらうように働きかけます。

     保護者が、学校と一緒になって子育てを頑張ろうという気持ちになれば、こちらが伝えたいことが伝わったということになります。

     こちらが、考えた方法でなくてもよいのです。方法などいくらでもあります。効果があがる方法だからといって押しつけることではありません。
     
     電話1本をすることで、保護者が子どもと向き合う姿勢が今まで以上に高まったとすれば、それが成果です。

     電話での限界を知り、電話の向こうの保護者の顔が笑顔になっている状況を作り出すのは、こちらからの構えです。

     子どもを叱るための情報を提供することではありません。保護者が子育ての応援をしてくれる先生が身近にいることに安心感をもっていただくための1本の電話だと思います。
     
     この1本の電話は、教師が思い描く子どもにするために保護者に協力を得るための電話ではありません。

     私たちは、あくまでも黒子です。主役の子ども、脇役の保護者を支える黒子でしかありません。

     「保護者の方の子育てが素敵だから、子どもが健全に育っているんですね。」と声をかけたいですね。 

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