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  • from: 岐阜のすーさん

    2011年10月31日 04時16分03秒

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    わからないと言えること

     言語表現を重視した教育活動を展開している私たちです。
    表現となると話すこと、書くことが活動の中心のようにとらえられがちです。
     でも、その前提は、「聞く」ことになります。

     私たちは、言語を獲得するために、まず言葉そのものを聞くことから始めています。
     それは、赤ん坊が、言葉を覚えていく過程を考えればすぐにわかります。

     泣くことしかできない赤ん坊が、食べたいという欲求を満足させるために「まんま」を覚えていく時、その裏には、母親の「まんま」の繰り返しがどれほどあったことでしょう。
     
     赤ん坊は、繰り返し、耳にすることで、体験と結びつけて言葉を覚えていきます。

     これは、子どもが、学習の中で新しいことを覚えていくのも同じ過程を経ています。
     
     その過程を無視すれば、わからないということになります。

    このことから、話を聞いた時に、同じことをオウム返しで言えるかどうかがとても重要だということがわかります。

     同じことが言えると言うことは、発せられた言葉をきちんと受け取っていることになります。
     但し、それが理解されているかどうかは別です。赤ん坊と同様に、まねをしただけです。
     体験と結びつけているかどうかがポイントになります。

     学習は積み上げですから、過去の体験や経験の中に発せられた言葉とつながる体験があれば、簡単につなげることができます。
     もし、真似できないとすれば、過去の体験や経験がないか、うまくつなげられないかのどちらかになります。

     つなげるためには、過去の体験や経験を想起させることが必要になります。ここがポイントになります。

     真似をして言えたからOKにするのではなく、それをより詳しく説明することができるかどうかがポイントになります。

     そのためには、真似した言葉の意味を聞いたり、つながる体験や経験は何か尋ねたりすることになります。

     これが、できたときに、発せられた言葉を理解していると解釈できます。

     一斉授業の中で、できる子の発言に頼って授業を進めていると、できない子、わからない子は、どんどん言葉の渦の中に埋もれてしまい、できない事が増えていきます。

     表現させたことが本当にわかったかどうかをきちんと見分けることに焦点を当てることが必要です。

     そのためには、表現した子以外の子どもに確認を取ることが大事です。

    「今、話したこと、わかった?」
    「もう一度、言ってご覧。」

    などと、聞いている子どもに話をさせる必要があります。

     話したくなくて、わかった振りをしている子どもはいないか、ごまかしている子どもはいないか、わからないことを隠したがっている子どもはいないか、子どもの一挙手一投足に着目して、探ってみる必要があります。

     わかっていても、話した事とずれていることがあります。
    それを修正するためにも、確認が必要です。

     でも、これを一つ一つしていると授業はなかなか進みません。

    わかったかどうかを常に表現させることに心がけ、わからない時が明確になるように子どもの姿で明確にする必要があります。

     挙手は、それを一瞬に見分ける一つの武器になります。

    「わかったかどうか挙手でサインをください。」
    「本当にわかっているか、確認するよ。」
    「わからなかった子がいるね。誰かもう少し、詳しく話してくれないか?」
    「まだ、わからない子がいるね。誰かうまく話してくれないか?」

     と挙手の反応を利用し、わかるまで丁寧に扱います。

    これを年度当初に繰り返し行うことで、わからないことをわからないと言うことが大事であり、先生は、それをちゃんとわかるまで大事に扱ってくれるという学級の雰囲気を作ります。

     わからないことをわからないと表現することが、表現力を高めていく上でとても意味があります。

     新しいことを学ぶということは、このわからないことの範疇にその内容があるのですから、体験を通してわかるようになっていきます。その体験が不足していれば、わからないままで過ぎていきますから、わからないと言える場ならば、安心して追体験することができます。これを怠ると、わからないまま次へ進むことになっていきます。

     話し手の話を真似て話すというのは、その言葉を自分の体験と結びつけようと努力する過程になるということになります。

     「これでいいかな。」と不安をもちながら、自分の体験と結びつけ、表現することで、仲間から承認をうければ、自分の表現に自信をもつことができます。


     このようにわからないことをわかるようになっていく過程で言語表現を高めることができます。

     ですから、学級の中で、「わからない。」と言える子を大事にしなければなりません。

     わかる子、できる子で進む授業では、子どもを伸ばすことはできません。
    わからない、できないと言う子がいると、伸びるのです。

     時間がかかる厄介なことだと考えているうちは、子どものわかる、できる過程を理解していないことになります。

     子どもの学びの体験をうまくつなぎながら内容を理解させる努力が授業です。
     子どもの思考をつなぐということは、まさに子どもの学びの体験をつなぐということに他なりません。その体験の豊かさが言語活動の豊かさにつながります。

     授業が複雑になればなるほど、つながりのある体験が多くなります。子どものつまずきは、その体験不足によるもので、それを発見することに授業のおもしろさがあります。子どもの表現も個々の体験の違いから、豊かになってきます。長い話ができる子どもはこの過程で育っていきます。

    「そうか、子どもはこんな所でつまずくのか。」

     この気づきが授業の質を上げることになり、教師の授業力をアップさせるせることになります。

     そのためにはまずは、どの子もわからないと言える子になっているかを探ることがとても重要になります。

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