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from: 岐阜のすーさん
2015/06/01 05:36:54
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授業の導入を大切に
授業では、「~ができるようになる。」とか、「~がわかるようになる。」とか必ず出口の子どもの姿を作ります。そして、授業のねらいに合った具体的な姿が明らかになっていれば、評価は、可能です。これが曖昧だと評価も曖昧になります。子どもに力をつけるには、出口の姿が具体的になっていることが大切です。
ただし、出口の姿だけ明らかにしても、子どもに力をつけることはできません。むしろ、出口の姿に向かう過程で行う細かなステップでの評価の方が大切です。
授業は、ご存じのように大きく3つに分けられます。導入→展開→終末です。
これは、どの教科においても通用します。
それぞれの段階での、通過率が授業の成果の良し悪しにつながります。
導入での通過率が低ければ、展開、終末がいくら高くても子どもに力をつけることはできません。
このことから、導入の大切さが重要だということはすぐにわかります。
この導入には、2つの力が働きます。
1つは、導入の工夫をする教師の力量です。
もう一つは、学習する集団の組織力です。
興味関心がもてるように導入を工夫することは、大切だと言われます。当然、誰もがわかっています。教師ならば、その努力をしています。しかし、毎日の授業の中ではなかなか思うようにできないのが現実的です。
となると、頼りになるのが、学習する集団の組織力です。
子ども一人一人が、目標に向かって、集団の中で、精一杯自分の力を出し切ろうとすることが、授業の質を高める上で大きな力となります。
これは、授業を始める時点で決まります。
つまり、子どもが授業に向かう姿勢を見ることが、授業のカギになるということです。
授業の始まりに、仲間と一斉に挨拶をする学級があります。これは、気持ちをそろえる意味でとても重要になります。一緒に頑張る仲間を自覚させるよい機会になります。
まずは、気持ちをそろえることが一番です。
(挨拶がなければ、子どもたちの目線を教師に集めることがそれにつながります。)
何気ない活動ですが、毎日行っているとマンネリ化し、この重要性を忘れてしまうことがあります。
一斉に挨拶する場合ならば、その姿にを感じるかどうかです。
・姿勢が早くそろうだろうか。
・声の大きさは、どの子も精一杯かどうか。
・声はそろっているだろうか。
・動作は機敏だろうか。
挨拶がなければ、一人一人の授業に向かう集中度を探らなければなりません。
一人一人を見つめ、教師に正対しているかどうか。
目にやる気を感じるかどうか。
これが組織力につながります。
(組織を作るのは、子ども一人一人です。一人一人の状況をつかまなければ、通過率がさがります。)
その前提として、次の3つについて指導してあれば、授業に向かう姿勢は高くなります。残念なことにこの3つの指導をしていない教師をよく見かけます。
・物がそろっているか。→「忘れ物をしたら、忘れた子どもが悪い。」と子どもの責任にして、フォローしない教師が多い。(授業を成功させるためには、一人でも不備な状況で授業に臨ませないという強い姿勢に欠ける。)
・体調の確認をしているか。→体調不良を起こした時に対応する教師が多い。(事前に体調管理の重要性を自覚させる指導が不十分)
・めあてをもって授業に向かわせているか。→1時間の授業の出口を事前に知らせていない教師が多い。(授業内容にめあてをもつことが力を伸ばすことになることを自覚させる指導が不十分で、評価が具体的になっていれば、子どもに事前に伝えることができることを理解していない。)
私は、子どもには、「3つの準備」という形で年度初めに指導します。
「どの子もこの3つがそろうように助け合うのが、学級の仲間だ。」ということを徹底すれば、組織力は高まります。
(例えば)
忘れ物をする子→「貸してあげる」(助けてもらったら必ずお礼を言う)
体調管理→「大丈夫?」「トイレ、言った?」等と声をかけ合う。
体調不良ならば、事前に知らせたり、保健室に付き添ったりする。
めあてをもつ→「何を頑張るの?」など授業の話題をし合う。
教師は、その見届けをする中で、「いい仲間でよかったね。」「一緒に頑張れたね。」と集団の組織力を高める手立てを打ちます。
教材研究をし、授業の質を高めることも大切ですが、それ以上に組織力を高めるための教師の日々の取り組みが重要になります。
怒って、叱って、形を作っても何の力にもなりません。集団の組織力が低くなるばかりです。
集団の組織力が高ければ、わからない子やできない子への子ども同士の助け合いが生まれます。
あくまでも、授業の主役は、子どもです。組織力の高さは、その象徴です。-
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