「アルフレアの不死鳥」
　モンスター・コレクション・ノベルズの新シリーズです。
　前作『烙印ゼミナール』で六門世界が滅びて六芒界になり、また六芒世界なのかと思っていたら時間を遡って六門世界に。昔から読み続けているので六門世界に戻ってくれて嬉しかったですね。
　それはさておき『烙印ゼミナール』がつまらなかっただけに、今回も同じなのではといささか心配していたのですが、わりと面白かったです。
　キャラクターも個性的で面白味がありましたけど、それよりもゲームを反映しているところに好感を持ちました。もっとも、ゲームはかなり前に止めてしまったので詳細が分からないんですけどね（巻末に図鑑があったんですけど、解説だけで特殊能力や効果は書かれてませんでした）。
　話の方は派手な見せ場がなかったせいか少し盛り上がりに欠けてました。とはいえ、長編の導入部としては十分でした。それに、これから六門世界を滅ぼし六芒世界に変えた災厄エレメンタル・ストームに立ち会うのだと思うと続きが楽しみです。
　けど、その前に『灼熱の百年戦争』と『烙印ゼミナール』を読み直しておこうかな。