『ハイスクールD×D』18巻の感想です。
　駒王町で悪魔と神父が愛し合いながらも悪魔と教会によって粛清されるという痛ましい事件があったとは……。
　悪魔と神父の許されざる恋か。種族を越えた関係という意味では、イッセーとイリナが当時の二人の立場と似てるな。悪魔と天使の種族を越えた関係が許される。それは幸せな事なんだろうけど、それが許されずに消されてしまった二人を思うと本当に痛ましいし、生き返って復讐者になる気持ちも十分に分かるな。
　そんな復讐者との戦いの他に、天界でクリフォトとの戦いが。こっちでは曹操が本格参戦したり、ファーブニルがブチ切れたり、イッセーが新能力に目覚めたりと激戦でした。
　曹操は相変わらず強かったですね。それに、あの変態龍王ファーブニルが傷ついても戦い続ける勇ましい姿を見せるとは……。不覚にもちょっと格好良いと思ってしまった。イッセーも新能力に目覚めましたけど、どう見ても対リゼヴィム用のご都合主義能力だったのでそこが微妙でした。
　そういえば、今回はエロによるとんでも展開がなかったな。無い方が好みではあるんだけど、無くなったらそれはそれでなんか寂しいものがある。アザゼル先生も言っていたけど、最近のイッセーはリア充になってしまったせいか落ち着いてしまった。やっぱイッセーはエロがあってこそなのかね。
　それと、オカ研の新部長と新副部長が決定。わりと無難な人選なのでちょっとつまらなかった。生徒会の方は予想外のメンバーになってくれるといいな。
　そして最後でライザーに死亡フラグが立ったような……。わりと良いキャラしているので死んだりして欲しくないなぁ……。

第8代龍皇の『オレと彼女の萌えよペン』が早くも漫画化です。
　原作でさえまだ2話（今月のドラマガで3話）目だというのに、来月のドラゴンエイジから連載開始です。
　作画は森みさきさんで、『勇しぶ』の漫画を描いていた人です。『勇しぶ』はキャラの表情が豊かでしたし、『萌えよペン』も同じような出来になるならわりと良さそうなので期待してます。

　あと、原作の1巻も来月に出ますね。けど、ドラマガでの連載が1巻分になるにはまだ話数が足りない気がするんですけどね。

　『甘城ブリリアントパーク』アニメ版のコミカライズがコミックウォーカーで連載開始するそうです。
　そして、アニメ版のコミカライズという事から、アニメが原作と別物になる事が確定かと少し話題になってました。
　まぁ、確かに少し気にはなりますね。アニメは1巻をベースにして作り直した話になると思っていたんですが、それだとわざわざアニメ版をコミカライズする必要もあまりありませんし、もしかしたら大幅な改編があるのかもしれません。もしそうならどんな話になるのか楽しみでもあり、不安でもありますね。

龍皇杯で第8代龍皇に輝いた『オレと彼女の萌えよペン』がドラゴンマガジン9月号から連載が始まったので感想でも。
　前回は漫画家志望の主人公と新人漫画家のヒロインがヒロインの連載打ち切りを機にコンビを結成して新連載を狙うという展開で、今回は読切のプロット作りをやるんですけど、プロット作りをやりながらも面白い展開があって楽しかったです。
　その一つとしてリレー小説でプロットを作ろうとするんですが、それぞれが好き放題書いて話が進む程に酷いプロットになっていくのが楽しかったです。
　最後には新ヒロインが登場。この新ヒロインが話にどう絡んでくるのか楽しみですね。

元々web小説で、武術家の爺さんが死んでエルフに転生するというアイディアが面白そうだったので読んでみました。
　ライトノベルで格闘技系の作品というのは珍しいですね。ファンタジアで格闘技系の作品は懐かしの『リアルバウトハイスクール』くらいしか覚えがありません。
　感想としては導入部といったところだったのでそれほど面白くはありませんでした。何より最後に学生時代を何年もすっ飛ばして旅に出るのはどうかと思いました。まぁ、作品的に旅先の強者と戦っていくというストリートファイター的な話だろうから旅にでるのは分かるけど、すっ飛ばされた側としては唐突に感じました。
　あと、主人公のスラヴァはおそらく最強レベルの達人であるはずなのに、そのスラヴァが本気にならなければならない程の相手が最初から出てくるので強者に特別さを感じませんでした。強者と戦ってなんぼなんでしょうが、最強レベルの達人と渡り合える強者が次々と現れると強さそのものが安っぽくなるのでそのあたりの加減が今後は欲しいところですね。
　続きへの期待としてはどんな強者が現れるのかにつきますね。自分としてはせっかくのファンタジー世界なのだから、武術家だけでなく、剣士、魔法使い、モンスターなど色々な相手が登場して欲しいですね。

ファンタジア大賞の大賞受賞作。
　大賞受賞作という事でそれなりに期待していたんだけれど、つまらなかった。作品の面白さにしても完成度にしても大賞受賞作のレベルに至っていないような気がする。個人的には歴代の大賞受賞作の中で最もつまらなかった。
　正直、面白かった点を挙げようにもそういったものがない。本当にここまで褒めるものがない作品も珍しい。一体どんな基準で大賞になったのか不思議で仕方がないくらいです。
　完成度にしてもそんなに高くないというか、むしろ低いとさえ感じました。例えば、魔術の授業内容についてですが、魔術の最高学府でありながら授業内容が魔術の呪文と術式の丸暗記っていうのはどうかと思いましたし、主人公のグレンが魔術理論を教えるのが画期的というのがあまりに陳腐に思えました。
　キャラもちょっと駄目でした。主人公のグレンなんですが、記号的なんですよね。過去の事とか。グレンのキャラを形成する上で最も重要な部分だと思うんですが、過去の出来事を語るだけで終わってしまいあまり掘り下げられていないので感情移入とかできませんでした。
　あと、タイトルの禁忌教典って何ですか？ 話にはまったく登場しませんでしたけど……。

　さて、あまり面白くありませんでしたけど、11月には2巻が出るみたいです。
　期待してないけど、一応読んでみるかなぁ……。