『俺と彼女の萌えよペン』1巻の感想です。
　あれ？ てっきりドラゴンマガジンの連載分がそのまま文庫化すると思ってたんですが、連載とは内容が違ってます。というか、連載分がない。まさか、連載分は短編扱い？ てっきり本編だと思っていたし、文庫化するのか不安ですね。
　それはさておき、内容はちゃんと漫画家作品になっていて結構面白かったです。二人で試行錯誤しながら新作のプロットを作って新人作家同士の連載権かけた企画に参加する間に主人公の泉とヒロインの茉莉の事情などを入れてしっかりとした内容になってました。話のまとめ方にしても漫画家に反対する茉莉の母親との対決という形で綺麗にまとまっていて良かったです。
　キャラも立っていて、中でもアシスタントのえみりがいい味だしてました。最初から泉に気がある素振りを見せるあざとそうなキャラだったんですが、本性を知ってすっきりしました。こういう性悪キャラは結構好きです。
　キャラといえば前作のムラサキさんが登場してました。前作と世界観が繋がっていると思うとなんだか楽しいですね。まぁ、前作は半端にしか読んでないんですが……。あと、前作といえば続きがでるそうです。まさか第二部があるとは思わなかったなぁ。
　それと、早くも今月には2巻が出ます。茉莉が泉の学校に転入してくるので、日常の方も面白くなりそうですね。

『オレと彼女の萌えよペン』2巻の感想です。
　茉莉が泉の高校に転校してくるものの、茉莉が周囲とまったく打ち解けようとしない上に泉とも距離を置こうとする事に泉がやきもきする様子やその理由を知った事で茉莉に自分の想いを打ち明ける展開は王道ながら面白かったです。
　予想としては属性の違う茉莉とみなせの間を泉が取り持つという展開になるかと思っていたし、実際にありましたけど、もう少し根が深い問題にも焦点を当てていたので予想よりもずっと面白かったです。
　あと、ラブコメ的には本命が茉莉、対抗にみなせ、穴にえみり、この3人で決まりかと思ったらまさかの4人目が……。しかも、超積極的なアプローチに加えてプロポーズまで。今のところ大穴もいいところだけど、4人目とくっつく事になったら面白いので今後の活躍に期待。