日曜日だというのに、いつも通り6時半に起きだして、朝食を済ませて出かける準備をする。目的地は福島、まあ福島よ。昨夜のうちに、交通手段をどうするか考えた。第一候補は高速バス、そう思って福島交通のページを眺めるのだが…おい待て、なんか時刻がえらく変わってねえか？本数減ってねえか？気のせいなのか？いいや、面倒だから列車にしよう。起きるまではそう思っていた。だが出かける準備が、バスに間に合う時間にできてしまったのである。んじゃあバスにしましょうか、ということで。
アパートを出て、バス停まで歩く。無論アパートの近くの停留所に高速バスは止まらないので、国道49号まで歩く。しばらくして、バスが来た。常交の若松行きには、まあ人がわんさか。一方の福島行…ここまで空いてるか？というくらいである。何事だろうと思いつつ、福島の到着時刻を調べようと携帯を開いたところ、あるものが目に入った…運賃、900円。これ…列車より高いだろ、おい。だからこうなったのか、なあ。言っちゃいけない約束なんだろう、ジーパンのポケットにそっと携帯を押し込んだ。

福島に着いた、福島駅東口。そこから月の輪経由梁川行きのバスに乗り換える、さあさあ競馬新聞を抱えたおじさま方がたくさん載っておりますよ、それはいいんだけどさ。日赤前停留所を通過、すなわち音楽堂の前を通過。音楽堂…今日の私には、他に行くべきところがあったんじゃないか？
ここが渋滞で有名な岩谷下交差点か、とか思いながらバスを降りて、住宅街の中を歩く。あのアンテナらしきものが、たぶん目的地…ってか、ここだ。意外と小ぢんまり、しかしその門にははっきりとラジオ福島の文字。そう、今日の目的地はラジオ福島である。毎週聞いている番組が、今月までオープンスタジオで放送するということだったので、見学に来てみた。

放送開始15分前だが、入れるかな？と思ったら入れた。まだお客さんもまばら、ゲストアーティストのYOCCOさんが、スタジオライブのリハーサル中である。ギターアンプの調整に手こずっている模様、でもなんとかなりそうだ。
放送開始前に観覧客も集まって、ニュースを読み終えた手塚アナウンサーが登場して、放送が始まった。放送は普段通り、だが目の前で実際に放送が行われている…この不思議な感じが、公開放送の醍醐味だよね。生放送ライブもあったのだが、やはり雰囲気が違うんだ。あとはスタジオに来ている人のメッセージが読まれたりして、いいねいいね。そして生手塚アナ、いい声だったわぁ。
放送終了後は、来てくれたお客さんのために、さらにもう一曲。パワフルなライブだった、うん。その後はしばらくスタジオ解放ということで、眺めたり出演者と話したりなんだり。かっこいいスタジオだな、うん。さらにはYOCCOのお二人、手塚アナウンサーと話すことができた。以前から手塚さんの番組にはお便りしていたので「おお、君か～」なんて言われちゃった、あ～うれしい。

他のお客さんも帰り始めたので、私も帰る。なんか知らないが、日赤前停留所まで歩いた。音楽堂…私には今日あたり、別に行くところがあったんじゃないか？特に會津風雅堂とか。バスに揺られて、福島駅に戻ってきた。
次の高速バスまで、おおよそ2時間だけど。ひとまずエキナカでざるそば食って、どうするか考える。飯坂電車乗って、県立美術館にでも行く？いや、美術館はちゃんと時間を取っていかないと。結果、スタバでココアを飲みながらうとうとする。その後夕方の高速バスに揺られて、郡山に戻ってきた。
考えてみればあれな話で、列車で往復するより、高速バスのほうが安い。路線バスで駅まで行くことを加味すれば、ということなのだが。それよりも…郡山始発の高速バスで、駅前以外の停留所から乗るのが初めてだし。郡山終着の高速バスで駅前以外の停留所に降りるのは、たぶん初めて。そうか、そうなんだよな。

アパートに帰ってきて、だらだら。そしたらラジオから、リクエストした曲が流れてきた。これは小学校の思い出の曲。今まで記憶の片隅にあって、アーティストも曲名も知らなかった。だがたまたまこの間、ラジオから流れてきたのだ。だが効いていたのは路線バスの中、おいおい。アーティスト名は聞き逃し、曲名を必死に頭にインプットして、ネットで調べた。落ち着いて聞きたいので、ラジオにリクエストした。かかっちゃった、うん。うれしい。