うちの会社は基本的に週休二日制であるが、年に何回か土曜の出勤日がある、今日がそれである。だが今日は有休取得推奨日。旅行の疲れもあるし、まあそこは容赦なく有休とっちゃうよね。

そういうわけで、7時半ごろまで寝て、適当に起きて、朝食を済ませる。そこからだらだら部屋掃除、掃除機をかけてクイックルワイパーをかけてカーペットころころして。大雑把に、まあこんなもんだな。
今日はこのタイミングで、食料品の買出しに出かける。晩飯の惣菜がない分、ビニール袋もつけなくていいや。
帰宅して、一服して、さあ出かけるぞ。徒歩でアパートを出て、吉野家で生姜焼き定食を食って、仙台行の高速バス。本当に久々だな、昼過ぎなので、そこまで混雑もしていない。うとうとしているうちにバスは吾妻パーキングまでやってきて、休憩して仙台を目指す。福島西インター以北も、これまた久々だな。最前列の席だったので、ずっと前を見ていたが、そこまで危ない運転をしている輩はいなかったな。
無事に仙台市街地に入り、仙台駅前に到着。この感じ、うん。微妙に時間があるな、ベンチにこしかけラジオを聞きながら、時間をつぶす。
さて、移動するか。毎回思うが…地下鉄乗り場ってどこだ？案内に従って進み、乗り場へ。切符を買って改札を抜け…あれ？東西線？南北線は…こっちかよ、何回来てもわからん(汗)。
無事に地下鉄に乗って、勾当台公園で降りる。地上に出て…どっちだ？何回来てもわからん。タブレットの地図と公園にある案内図を照らし合わせて…こっちじゃねえか、真逆だ。ってか、定禅寺通りこっち？らいい…。
どうにかこうにか目的地周辺まで来たが…どこ？え？これ？雑居ビルの1階、危うく見落とすところだった。

やってきたライブスペース、Me Blues noLa。ここで行われる今日のライブを、本当に本当に待っていた。しかし市街地の渋滞でお客さんが集まり切らず、若干時間が押す、仕方ない。
そして登場したのが…堀下さゆりさん。今回のライブは、さゆりさんの産休復帰ライブである。一昨日、相馬でもあった。さすがに相馬は遠かったので、仙台で。まず出てきたさゆりさんが本当に元気で、まずそれに安心した。
今回のさゆりさん、本当にテンションが高い。本当に全力でライブしてる感じ、ああいいなぁ。そしてより何より、生ピアノ。グランドピアノの響きが、本当に心地よい。聞きなれた曲なのであるが、さゆりさんのピアノのアレンジがちょっとずつ変わっているので、そこでなんかもう感動しちゃうよね。盛り上がる曲もあったり、しっとりする感じの曲もあったりと。
今日のライブは、さゆりさんでけではない。特別ゲスト、チドリカルテットのみなさん。弦楽四重奏という、これまたなんと贅沢な。しかもみなさん、ツアー中ということで。一昨日水戸、昨日奥州、明日白石、すげぇ…。さらに演奏する曲目が、割と激しい。レッドツェッペリンやれクイーンやれ、オリジナル曲もかっこいい感じだし。本人ら曰く「クラシックは卒業した」らしい。個々の技量が、マジですごい。みんないろいろ動きがあるが、特に2ndバイオリンの方が…ほえ～。弦楽の響きに、癒された。
そしてここからは、さゆりさんとカルテットの皆さんとのセッションである。さゆりさんの楽曲を、弦楽アレンジ。弦楽が加わると、雰囲気ががらりと変わる。ここのパートは、こっちのほうが受け持つんだね。こんな動き方をするのか。聞いていて新鮮。何よりさゆりさんをはじめとして、やっているメンバーが本当に楽しそう。
そんな中、さゆりさんが東日本大震災を思って書いた『この街に咲く花のように』という曲がある。今回、それも弦楽アレンジでやったのだが。さゆりさんの復帰、このスペシャルな弦楽アレンジ。そしてこの曲自体が、特別な曲なので。曲の中盤から、急に涙があふれてきて、止まらなくなった。いろいろなことが頭の中をよぎって…うん。言葉にならないが、本当に感動したのだ。音楽を聞いて泣いたのなんて、何年振りだろうか。よかった、本当によかった。
ラストの曲も、私の大好きな楽曲のうちの一つ。この曲をこんなアレンジで聴くことができて、本当に幸せだった。さらにアンコールは、カルテットのみなさんの持ちネタとさゆりさんの楽曲を1曲ずつ。なんて贅沢な、もう本当に幸せすぎて。何よりさゆりさんが、全力で音楽をしていることをかみしめている感じがして。
終演後、物販がてらさゆりさんと話すことができた。「またサンキンにもね～」手塚さんにお伝えしておきます(笑)、本当にありがとうございました。あとはこれもご縁なので、チドリカルテットの盤も買う。ツアーの楽しみは温泉とお酒と言っていたので、福島県をPR。もしつつ、もちろん感想もお伝えする、すごい演奏でした、ありがとうございました。

余韻に浸りつつ、会場を出て。近くのラーメン屋で油そば。おいしくいただいて、勾当台公園駅。地下鉄に乗って地下鉄仙台駅。さて…JR乗り換え(汗)。案内板かじりつきで進んで、仙台駅舎内に入ってしまえばこっちのもんだ。
切符を買って、改札を抜けて、のぼりのやまびこ号。大丈夫だな？郡山止まるな？というわけで、ライブの余韻に浸っているうちに、郡山駅に到着した。
バスに乗り換えて、無事にアパートに戻ってきた。すごいライブだった、本当に行ってよかった。何よりさゆりさんが戻ってきてくれて、本当にうれしい。まだまだ大変だろうけれど、今後の活動が本当に楽しみだ。