自分をダメにする思い込みはたくさんあります。
この自分をダメにする思い込みを耳にする時、「あなたは、自分を愛していますか？」と訊ねたくなります。

「こんな私は嫌い」・・・・・・こんな答えが聞こえてきそうです。

価値観という檻の中で生きていると、その檻から出たいという気持ちから、こんな言葉を吐くことがあります。

しかし、価値観という檻から出ることは、未知の自分ですから、不安をもつことになり、危険を伴うことにもなります。
こんな私は嫌いと言いながら、嫌いな自分を生き続けているのが私たちではないでしょうか。

嫌いと言いながら、本当は、好きなのかもしれません。

今の自分を続けることの方が、どれほど安全で、不安がないかを、無意識はよく知っています。
言い換えれば、価値観という檻があるから、外からの誘惑に自分が守られているということにもなります。
私たちは、檻の中で今の自分を十分に生かしてきました。そして、その檻の中にいる私たちを本当の姿だと信じている人々から信頼され、関わりを作ってきました。
突然変化すると、「裏切られた。」「信じていたのに。」と信頼を損なうことにもなりかねません。
今の自分を作り上げてきた長い歴史があります。
それを打ち破り、檻から出ていくには、相当の覚悟が必要になります。
今までの自分を捨てられますか？

今のあなたで十分幸せかもしれません。

背伸びをし過ぎず、今の自分を心から愛し、労わりたいと思います。

檻から出る時には、檻から出られる準備が整えば、出られるものです。
もがき苦しんで、檻から出ようとしても出られるものではありません。
檻の中で十分に自分を磨くことができます。
外の世界から、もう大丈夫だよと言われるまで、じっくりと今の自分を愛し続けたいと思います。