1巻はシリアス一辺倒でしたが、2巻は刑事ドラマの定番であるガンアクションとカーチェイスによるシリアスとコメディの中編2本立てです。

　『忙しい夜』は蘇った伝説の吸血鬼とのガンアクションで、常識外れの力とスピードに加えてとてつもない回復力を誇る吸血鬼の異様な強さが印象的でしたね。
　そして、吸血鬼復活の裏には暗躍する謎の人物の影が。もっとも、正体に関しては考えるまでもなくあの人でしょうけどね。しかし、一体どうやって生き残ったのやら……。もしかしたら、あれも傀儡だったとか？

　『10万ドルの恋人』はコメディでしたね。事件からしてエロ本窃盗団ですし、ケイやティラナの暴走が面白かったです。特にティラナのエロ本を見た時の反応だったり、カーチェイスで暴走したりするところが楽しかったです。

　基本的にどちらも悪くなかったんですが、『忙しい夜』にしても『10万ドルの恋人』にしてもどこか物足りなさがあるんですよねぇ。感覚的なものなので上手く言えないんですけど……。