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  • from: 玖路さん

    2011年02月21日 02時35分20秒

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    聖剣の刀鍛冶

    なんとなく読んでみたら嵌まりました。
    三日で十巻まで購読。

    一言で言うと、王道ファンタジー。

    自らが住まう都市を守る女騎士、セシリー。
    魔王を討つ聖剣を鍛える使命を持った刀鍛冶師、ルーク。

    この二人の物語です。
    ですが、魔王を倒すことが目的の物語なのかどうかは分かりません。
    のちのち戦うことにはなりそうですが、あくまで魔王は世界設定の一部といった感じです。
    十巻現在、そもそも魔王が一体なんなのか、まだ謎は明かされていません。

    猪突猛進で自分の正義のみに依って立つセシリー。
    そんな彼女に感化され、段々と自身の過去や使命と向き合うようになるルーク。
    互いに強く惹かれあいながらも、とある事情により、想いを伝えることができない。
    聖剣完成の目処は立たず、刻一刻と魔王復活の時は近づいてくる。

    ストーリーの大きな流れも面白いんですけど、一番の見所はセシリーの、そして後にルークにも伝染る「熱さ」ですかね。
    自分の心の向くままに、まっすぐ生きることの難しさを知ってしまっているからこそ、感じるものがあるのかもしれませんけど、とにかく意志を貫くために、泥や血に塗れることを厭わないセシリーの真っすぐさに胸が熱くなります。

    十点満点で評価するなら、
    キャラクター 9
    世界設定   7
    文章(筆力) 6
    構成     5
    イラスト   1
    こんなところでしょうか。
    文章や構成の評価はあまり高くありませんが、これはあくまで個人的な嗜好が反映された結果であって、正直「読みやすさ」を狙って書いてあるなら、双方二点ずつプラスといったところです。
    総評として、「とても面白いライトノベル」だと言えると思います。

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