『勇しぶ』第9話～12話の感想をまとめて。
　感想を書く暇がなかったのでまとめて書くことにしました。
　感想ですけど1巻の結末をアレンジした展開で面白かったです。
　原作だとフィノを魔王に祭り上げようとするのは元勇者達だったんですが、アニメではラウルの仲間になっていてかつての仲間と決別して戦うという展開はすごく好みでしたし、アイリ戦は戦闘のクオリティも高くて面白かったです。
　さらにフィノが魔王に覚醒するのを止めるという王道展開も良かったです。フィノを正気に戻すやり方も『勇しぶ』らしかったです。
　あと、終わり方がいいですね。タイトルが『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました』からしぶしぶが抜けて『勇者になれなかった俺は就職を決意しました』となり、勇者というしがらみから抜け出して自分の居場所を見つけ出したラウルの心情の変化を表していて良かったです。
　と、綺麗に終わったんですけど、もしかしたら二期があるかもしれません。いくつか伏線が回収されてないんですよね。例えば、フィノの父親である魔王を倒した勇者の正体とか。

　さて、全体的な感想も。
　原作は4巻くらいで読むのをやめたので、放送前はまったく期待していませんでした。けど、見てみたら1巻と2巻をベースに丁寧に作り直していて、原作よりも格段に面白くなっていたので驚きました。
　オリジナルの展開も面白く、最後も綺麗にまとまりましたし、良作でした。

　『勇しぶ』第8話の感想です。
　ついにきた水着回。
　アマダに対抗する次の策は水着で客寄せ、購入特典に写真撮影という特典商法。特典商法を否定する気はないけど、特典目的に商品を買わせるのはAKBの握手券と同じ悪徳商法だと思うんだ。前回の対決で誠実なサービスというセールスポイントを活かした展開は良かったと思ってたらこれかよ。
　さて、ラストではフィノ関連のキャラが登場し、いよいよ話がまとめに入りそうです。話のまとめ方は1巻の後半を持ってくると思ってたんですけど、なんか更にアレンジが加わりそうでどんな展開になるんか楽しみです。

　『勇しぶ』第7話の感想です。
　6話でレオンでエアコンを買ったお婆さんの息子さんもアマダでエアコンを買っていてダブルブッキングになり、レオンとアマダの対決に……。
　レオンとアマダの対決はなかなか面白かったです。アマダの低価格にレオンが親身なサービスというセールスポイントを活かして対抗する展開は良かったです。低価格とサービスのどちらを選ぶか、これは人によるでしょうけど、多少高くなっても親切な人から気持ちよく買いたいというのは一つの答えでしょうね。

『勇しぶ』第6話の感想です。
　原作2巻のようになるのか気になってましたけど、結局そういうのはなくアイリの境遇と心境を描くだけで終わってしまいましたね。
　それと、アマダはなかなかエグいですね。レオンの事前調査は当然として、レオンに低価格の製造会社と交渉する余地があると思わせておいて、実際は内密に傘下に収め交渉の余地をなくしてレオンの士気を下げるとか本当にエグい。。そして、製造会社の方もなかなかやってる事がエグい。
　今回は現状に不満だらけのアイリと現状を受け入れて喜び見出すラウル、高性能製品と低価格に親しみとサポートで対抗するアマダとレオンと二つの対比がなかなか良かったです。

『勇者になれなかった俺は......』改め『勇しぶ』5話の感想です。
　ヤマダ電......もとい、マジックショップアマダの王都店が開店する事になり、閑古鳥が鳴くレオン王都店。その対策を立てるためラウルとフィノが偵察に行く事に......。
　原作の２巻にあたる話なんですが、アニメは原作を基にオリジナルの構成のようなのでどんな形でまとまるかちょっと楽しみです。
　あと、何気に副店長のキャラが立ってますね。原作だと空気なんですが......。

　『勇者になれなかった俺は……』第2～4話の感想をまとめて。
　あまり期待してなかったんだけど、原作よりも情緒と雰囲気があって意外と面白い。
　勇者になれず不満だらけだった日常がフィノとの出会いによって次第に悪くないと思うようになっていくラウルの変化とアルバイトとして少しずつ成長していくフィノの様子が丁寧だし、オリジナルキャラ達にしてもラウルやフィノに絡んでキャラや話に奥深さを出しているし、原作よりもずっと面白くなってました。

　『勇者になれなかった俺は……』第1話の感想。
　正直、あまり面白くなかったので5巻くらいで打ち切られると思ってたんですが、打ち切られる気配もなかったので4巻くらいで切りました。それがアニメ化までするとは……、予想外です。
　さて、アニメの方ですが、とりあえずアニメオリジナルキャラの追加が印象的ですね。そのおかげでラウルの交友関係や舞台が拡がって原作より良くなってました。オリジナルキャラ達が話にどう絡んでくるのかに少し興味がありますね。

　『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました』アニメ化企画進行中だそうです。
　しかも、エイジプレミアムとヤングガンガンでコミカライズも決定。
　けど、これって面白くないんだけどなぁ……。これよりも『ライジン×ライジン』の方がまだマシなんだけど、やっぱり主人公の能力がダメだったかな？
　それにしても、これで富士見のアニメ化決定（企画進行中）は6作品目。正直、一年以上先のアニメ化まで発表されると、とりあえずアニメ化を発表して売り上げを伸ばそうという意図が感じられて嫌だなぁ……。

「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました！ 2」
　1巻ではほとんどゲストキャラだったアイリがレギュラーとして登場。まぁ、1巻の時点で続きが出たら間違いなくレギュラーになるだろうとは思っていましたけどね。
　そのアイリですが、魔人への復讐のために勇者を目指したという境遇からフィノが魔人だと知ったらどうなるかと思っていましたけど、ありきたりな展開でそれほど面白くはなかったです。
　それと、後半では人間の利己的な醜さや残酷さが明らかに。そして、それを否定する展開はわりと好みでした。
　ただ、コメディにしろシリアスにしろそれほど面白くはないですね。

「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました！」
　ドラゴンマガジンの読切です。
　店内放送を録音中のラウルとフィノのハプニングが上手かったです。ハプニング自体は些細なものだったんですが、それを声だけにするとあんな風になってしまうとは……。
　ハプニング時点ではまったく気づきませんでした。いやー、してやられましたね。